講義概要/Course description
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「水の信仰にかかわる造形美術」をテーマに講義を行う。生命の根源である水は、世界各地で信仰の対象ともなり、それによって様々な造形物が生み出されてきた。本講義では、日本の古代から中世の仏教美術、神道美術、あるいは垂迹美術を広く扱い、水にちなむカミやホトケのほか、水がどのように表現され、そこにはどんな信仰や意味があるのかなど、作例を通して眺めてゆきたい。各回多くの作例を紹介しながらも、特に中心となる作例について、その図像表現や意匠、構想などを具体的に見てゆくことになるだろう。水という身近な対象から、宗教と芸術の問題を考えてみたい。
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達成目標/Course objectives
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様々な作例の問題を考えることから、日本で展開した豊かな水の精神性を理解する。それにより、世界各地における水の信仰と造形美術を比較する視点を養うことを目指したい。
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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日本の歴史区分と、それが何世紀か確認しておく。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
【初回のみ「オンライン授業(オンデマンド型)」で行う。授業の日時までCourse Power上で指示します。】 イントロダクション。授業で扱う内容の概要と狙い。
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2
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授業計画/Class |
【2回目以降は「対面授業」を予定】 聖なる水と儀礼
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3
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4
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5
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6
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7
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授業計画/Class |
祈雨の儀礼と美術:龍神(1)
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8
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授業計画/Class |
祈雨の儀礼と美術:龍神(2)
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9
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授業計画/Class |
祈雨の儀礼と美術:龍神と水天
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10
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授業計画/Class |
祈雨の儀礼と美術:舎利と宝珠(1)
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11
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授業計画/Class |
祈雨の儀礼と美術:舎利と宝珠(2)
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12
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13
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14
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授業計画/Class |
水と理想郷:浄土、蓬莱山、龍宮
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15
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事前学習/Preparation |
前回の扱った内容を振り返っておく。
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事後学習/Reviewing |
授業で学んだことを整理し、扱った作品を美術全集などで探して見てみる。
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes講義の第1回は「オンライン授業(オンデマンド型)」で実施します。第2回以降は「対面授業」を予定しています。いずれもパワーポイントを用いて画像と資料を映しながらの講義を基本としますが、履修人数によって個人かグループかで、課題の報告発表を行ってもらうことも考えています。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
レポート Report
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40%
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講義内容に関する学期末のレポート課題。
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2 |
平常点 In-class Points
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60%
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数回予定しているリアクションペーパー(理解度を問う小レポート、もしくは感想、質問を内容とする予定)。履修人数によっては授業中における報告発表でこれに代える場合もあります。
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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課題後の授業内でのフィードバックを予定。
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教科書/Textbooks
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| コメント Comments |
1 |
特になし。授業ごとにプリントを配布する。
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メッセージ/Message
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・授業項目の順番は入れ替わることがあります。 ・講義は基本的に美術作品の画像を多用しての講義となります。美術作品の学習には、単に作品の情報を羅列し、それを覚えるだけでは実はなく、自身による美的体験、芸術体験が必須です。よって履修者は、聴講しつつも、自身の眼で画像を良く見て内容を確認し、理解する必要があります。さらには美術全集(できれば美術館等現場での展示)等によって鑑賞を深めてください。
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その他/Others
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実務経験のある教員による授業科目:美術館学芸員において展示した経験が、作品理解に役立っている。
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キーワード/Keywords
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実務経験、水の信仰、仏像、神像、龍神、宝珠、舎利荘厳美術
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