講義内容詳細:ヒューマンライツの現場A/ヒューマン・ライツの現場A

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) ヒューマンライツの現場A/ヒューマン・ライツの現場A
英文科目名/Course Title (English) Human Rights A
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 森本 麻衣子/大石 泰彦
英文氏名/Instructor (English) MORIMOTO, Maiko/OISHI Yasuhiko

講義概要/Course description
1)「ヒューマンライツ」を学ぶことは、これまで学生諸君がなじんできた「勉強」とは全く異なっている。それは、単語や用語を暗記したり、参考書や問題集を一冊あげたりするようなものではない。まずは「現場」を見つめること、そして、それを他人事として簡単に割り切ったり、安易に理論化したりしないことが必要になる。その意味でこの授業は諸君にとって、社会のみならず自分自身に向き合うことを要求される、別の意味で「厳しいもの」になるかもしれない。

2)ここで展開されるのは、高校までのいわゆる「人権学習」「平和学習」の延長線上にある啓発的な授業ではない。この授業では「答え」のようなものは誰からも提示されない。
達成目標/Course objectives
1)この講義の目標は、4年間のヒューマンライツ学習の基盤を形成することである。

2)その基盤には「知識」だけではなく「基本姿勢(倫理)」も含まれる。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
・(1,2年生)ヒューマンライツ学科の必修科目である。
・(3,4年生)ヒューマン・ライツコースに所属する学生は、必ずこの科目の単位を修得しなければならない。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス & 孤立に向き合う(映像視聴)(対面授業)
2
授業計画/Class 孤立に向き合う(グループ・ディスカッション)
3
授業計画/Class 孤立に向き合う(レクチャー)
4
授業計画/Class 戦争を知っているか(映像視聴)
5
授業計画/Class 戦争を知っているか(グループ・ディスカッション)
6
授業計画/Class 戦争を知っているか(レクチャー)
7
授業計画/Class 汚された大地に立つ(映像視聴)
8
授業計画/Class 汚された大地に立つ(グループ・ディスカッション)
9
授業計画/Class 汚された大地に立つ(レクチャー)
10
授業計画/Class 人間の誇りをかけて(映像視聴)
11
授業計画/Class 人間の誇りをかけて(グループ・ディスカッション)
12
授業計画/Class 人間の誇りをかけて(レクチャー)
13
授業計画/Class 貧困を見つめる(映像視聴)
14
授業計画/Class 貧困を見つめる(グループ・ディスカッション)
15
授業計画/Class 貧困を見つめる(レクチャー)
 
事前学習/Preparation (映像視聴前)配信される「映像作品紹介」のプリントを読んでおく。
(ディスカッション前)できる限りの「ディスカッション準備」をする。
(レクチャー前)配信される「レジュメ」等を読んでおく。
事後学習/Reviewing (ディスカッション後、および、レクチャー後)「感想・意見」を書き、提出する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes1)対面授業(通常型)で実施する(初回も)。2名の担当者が、毎回、教壇に立つ。

2)ヒューマンライツ学科の必修科目であるため、初回からいきなり「授業内容」に入る。

2)授業は3週をワンセットにして、すなわち、ひとつのテーマに約270分の時間をかけて行われる(「授業計画」参照)。

3「映像視聴」の回にパソコン、iPAD、スマートフォン等を授業に持ち込むことは不可

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 90% 1)授業では5つのテーマを扱うが(「授業計画」参照)。各テーマの「グループ・ディスカッション」「レクチャー」の後に「感想・意見」を提出する。(提出回数:10回)

2)提出の締め切りは授業(火曜日)の3日後(金曜日)。コースパワーを用いて提出する(直接入力)。

3)次回の授業までに、担当者からのレスポンスを含む「感想・意見」のまとめのプリントがコースパワーを通じて配信される。

4)各回の文章の分量は600字以上

5) ひとつの文章が9点満点

6)初回を含む毎回、授業の冒頭に出席を取る。出席カードを配布し終えた時点で締め切る。「遅延証明書」を持っている場合には、授業後TAのところへ行き、指示を受ける。それ以外の遅刻・欠席につき、自分で「真にやむを得ない事由がある」と思うものはコースパワーの質問欄で事情を詳しく述べ、担当者の指示を受ける。

7)担当者は「学部成績評価基準」に則った採点を行う。

※ただし以上の内容について、変更がある場合もある。



2 平常点 In-class Points 10% 授業での積極性、受講態度等を評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
1)上述のような方法(成績評価方法の「レポート」欄の3)参照)で、フィードバックが行われる(10回)。

2)「映像視聴」のあとでその感想等を述べたい場合には、コースパワーの「質問」欄を用いて提出することができる。

3)授業内容等についての質問がある場合には、随時、上記「質問」欄を用いて質問することができる。
教科書/Textbooks
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1 以上に記したような授業であるので、教科書を指定することはない。本でもよい、ドキュメンタリー映像でもよい、自ら「現場」を知り、発見する努力をしてほしい。
参考書/Reference books
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1 授業内で、参考書や授業で視聴する以外の映像作品を紹介することもある。
メッセージ/Message
1)毎回、出席することが原則。特に映像を視聴できないと「グループ・ディスカッション」に参加できず、その回は別メニューになる。

2)レクチャー回のプリントは、必ず授業の際に持参する。
その他/Others
1)ヒューマンライツの学びは、この授業ののち、「ヒューマンライツの現場B」「人権フィールドワーク(人権調査論)」「人権法特論(戦争・紛争と人権、貧困と人権など)」「ジャーナリズム論」「国際人権法」「メディア法(言論法)」をはじめとするさまざまな授業に連結されていく。この授業は、その出発点である。

2)この授業の担当者は、1名が「ジャーナリストとして現場を踏むことからヒューマンライツ問題に接近していった教員」、もう1名が「文献を通じて憲法を勉強することがヒューマンライツ問題に近づくきっかけだった教員」である。経験・視点・意見の異なる教員が授業を担当するねらいは「学生の複眼的・主体的思考の醸成」である。

3)ヒューマンライツ学科(ヒューマン・ライツコース)の必修科目であり、初回から対面形式で授業を行う。
キーワード/Keywords
ヒューマンライツ     人権     自由     差別     戦争     孤立     貧困     環境     ジャーナリズム     実務経験