講義内容詳細:労働法B

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 労働法B
英文科目名/Course Title (English) Labor Law B
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 細川 良
英文氏名/Instructor (English) HOSOKAWA Ryo

講義概要/Course description
 みなさんが大学を卒業し、社会人としての道を歩むとき、多くの人が雇用されて働くこととなるでしょう。あるいは将来的には人を雇用する立場になる人もいるかもしれません。また、皆さんの中でも少なくない人がアルバイトをしているのではないかと思います。このように、将来社会人として、あるいは現在のアルバイトの経験の中で、労働法を学んでおけばよかったと思うような事態に遭遇することがあるかもしれません(本来は、そのような事態に遭わない方が良いのですが・・・)。

 このことからも分かるように、労働法はみなさんの多くが現在、あるいは将来的に直面する可能性の高い法律問題を扱う法領域です。その意味で、誰もが勉強しておく必要がある領域であり、勉強しておいて損はない領域と言ってもいいでしょう。

 また、労働法の領域では、近年、重要な法改正が相次いでいます。2018年には「働き方改革」法と呼ばれる大きな法改正がありました。こうした法改正の動向は、メディア等でも報道され、社会的にも大きな関心を集めています。

 本講義では、以上のような特徴を持つ労働法について、労働法Aに引き続き、基礎的な知識を身につけることを目的とするとともに、現在の労働法をめぐる政策の動きも踏まえつつ、現在進行形の議論についても考えたいと思います。
達成目標/Course objectives
 概要にも記したとおり、本講義は、第一に、労働法の基礎をきちんと身につけることを目的とします
 そこで、まず労働法における基本的な制度やルールについて、それらの趣旨・目的、内容の概略、条文の規定を説明します。次に、そこでいかなる問題が生じているか、どのように考えられているのかについて、通説的な考え方や判例の考え方を中心に、基本的な考え方を身につけてもらいたいと考えています。
 そのうえで、現在問題となっているテーマについて、政策の動向も踏まえつつ、踏み込んだ検討をしたいと思います)。

 皆さんの中には、アルバイトなどですでに「労働」という経験をしている人も少なくないと思いますが、そうはいっても、労働法に関する具体的な「事件」、「問題」に遭遇した人は、そこまで多くはないと思います(そこまで、ブラックバイトだらけではないと思いたいです)。そこで、労働法の内容について、具体的なイメージを持って理解してもらえるように、事例などを活用し、実務でどのように扱わせているのか、どのようなことが問題になっているのかについても、講義のなかでできる限り触れるようにできればと思っています。

 また、概要でも説明したように、近年は労働法に関する新しい政策がどんどん動いています。こうした新しい立法動向についても積極的に紹介するとともに、現在進行形の動きが生じたときには、それらについても適宜取り上げてい行きたいと思います。

 なお、以下で示している授業計画は、現時点での「案」となります。進行状況や皆さんの理解度などに応じて進行速度や講義内容が変更になることもありますので、承知しておいてください。また、2021年度については、本シラバス執筆時点では、教室での「対面授業」が予定されています。しかし、COVID-19、いわゆる「新型コロナウイルス」の感染状況次第では、講義の方法や進行が変更となる可能性があります。ご了承ください。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 履修登録のために、事前にあるいは並行して履修を義務付ける科目はありません。講義概要でも示したとおり、労働法を基礎からきちんと身につけてもらうことを目的としますので、労働法を学びたいという意欲があれば、労働法(労働)に関連する科目を事前に履修しておかなくても対応できるようにします。もっとも、本講義は、結果として労働法Aの内容と合わせて、労働法の全体像を把握するような形となります。したがって、労働法Aとあわせて履修することがより望ましいと思います(労働法Aの履修を科目登録の前提として義務付けるものではありません)。
 
 また、民法の講義で学ぶ内容も、労働法を理解する上での助けになります。こちらも科目登録の条件とはしませんが、事前に、あるいは同時に履修することを推奨します。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 『ガイダンス』


「労働法を学ぶ」ということの意味について、お話ししたいと思います。
事前学習/Preparation 特にありません。第1回の講義については、大学の決定によりWebexのオンデマンド型講義として配信しなければなりません。このため、Webexによるオンデマンド型講義を受講(視聴)できる体制を整えておいてください。また、履修に際しては、Course Powerの「お知らせ」機能を通じた担当教員からの連絡事項を確認するようにしてください。
事後学習/Reviewing 労働法を学ぶ意味について、考えてみてください。
2
授業計画/Class 『懲戒』

企業は、事業運営上、組織を規律に沿って運営する必要があることから、一定の企業秩序を維持する必要に迫られます。こうした必要から、秩序を乱す労働者に対して、一定の制裁を科すことがあります。これが「懲戒」です。しかし、懲戒は、労働者にとってみれば単なる不利益な取り扱いであり、その理由に納得がいかないなど、懲戒をめぐる紛争は少なくありません。この回では、企業はなぜ「懲戒」をすることができるのか、という基本的な問題に始まり、懲戒に関する法的なルールについて考えてみたいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
3
授業計画/Class 『雇用の終了』

労働法の中でももっとも議論が多く、また紛争が多いのは、労働契約の終了をめぐる問題、特に解雇をめぐる問題です。この回では、労働契約の終了をめぐる問題、特に「解雇」をめぐる問題を中心に検討します。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
4
授業計画/Class 『女性・年少者の保護』

労働者の保護を目的とした法制度は、歴史的にみると、女性および年少者に対する保護からスタートしました。こうした流れの中で、現在でも、労働基準法の中には、女性及び年少者の保護を定める法律が存在しています。この回では、こうした女性及び年少者の保護のための法制度について、確認します。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
5
授業計画/Class 『性差別の禁止』

かつて、男性が稼ぎ手、女性が家事の担い手という、いわゆる「性別役割分業」が当たり前のように考えられていた時代がありました。その後、女性の社会進出が進むと同時に、女性差別を禁止する男女雇用機会均等法が制定され、少しづつ雇用の現場における性差別は解消が進んでいるものの、いまだに問題が解決したとは言えない状況です。この回では、雇用における性差別禁止についての法政策の変遷を確認するとともに、法的な問題点について考えてみたいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
6
授業計画/Class 『ハラスメント』

近年、職場での様々な形のハラスメントが問題視され、社会的な関心を集めるようになっています。労働法政策という観点からも、男女雇用機会均等法におけるセクシュアル・ハラスメントに関する規定の制定に始まり、2019年にはいわゆる「パワハラ」に関する規定も定められるに至っています。この回では、さまざまな形のハラスメントについて、法的な観点から検討してみたいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
7
授業計画/Class 『育児休業・介護休業』

近年、仕事と育児の両立をめぐる問題や、介護離職といった問題が社会的に注目されています。労働法は、1991年に制定された育児休業法に始まり、育児休業・介護休業の制度を整備してこれに対応しています。この講義では、育児休業・介護休業に関する法制度を概観したうえで、その課題を考えたいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
8
授業計画/Class 『有期雇用の法政策と法理』

期間を定めて雇われる、いわゆる有期雇用について、欧州諸国ではこれを例外的なものと位置付けたうえで、その利用に厳しい制約をかけてきました。これに対し日本では、有期雇用の利用には特に制限を設けず、結果として有期雇用は、いわゆる「正社員」を補完する、非正規労働者の雇用形態として幅広く利用されてきました。その結果、有期契約労働者は、地位が不安定なものとして放任され、近年の非正規労働者の増加に伴い、不安定な雇用の増加という新たな課題を生み出しています。この回では、有期雇用の不安定な地位に対し、どのような保護法理が形成され、どのような政策が進められているのか、検討したいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
9
授業計画/Class 『パートタイム労働』

日本の非典型雇用は、パートタイム労働者が大きな位置を占めていることが特徴の1つです。特に、いわゆる「主婦パート」や学生アルバイトを中心に、正社員を補完するとともに、雇用調整を目的として広く活用されてきました。しかし、近年は、パートタイム労働者についても正社員との様々な意味での「格差」が問題とされるようになっています。この回では、パートタイム労働者の保護をめぐる法政策の変遷を確認し、その課題について考えたいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
10
授業計画/Class 『労働者派遣』


労働者派遣をめぐっては、これまで、「派遣切り」、「偽装請負」といった多くの社会的な問題が生じてきました。他方で、労働者派遣という仕組みが労働市場にとって必要である、有益な効果をもたらすという指摘も多く存在します。このような複雑な地位に置かれている「労働者派遣」についてどのように考えるべきなのか、またその保護をどう図るべきなのか、法政策および法理論の見地から、検討したいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
11
授業計画/Class 『高齢者雇用(1)-高年齢者の雇用をめぐる法理論的問題』

近年、政府は年金問題への対応と将来的な労働力不足の観点から、高齢者雇用の促進を大きな課題の1つに据えています。高齢者の雇用をめぐっては、1つには「定年制は『年齢差別』にあたらないのか」という大きな問題が提起されてきました。他方で、高齢者、とりわけ定年後の再雇用をめぐっては、法的な紛争もしばしば症いています。この回では、高年齢者の雇用をめぐる、法理論的な問題について検討したいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
12
授業計画/Class 『高齢者雇用(2)-高齢者の雇用促進の法政策』

現在の政府は、年金支給開始年齢との兼ね合いから、定年延長や定年後再雇用制度の義務付けといった方法で、60代以降の雇用を促進する政策を進めてきました。そして、現在は70歳までの就業機会の確保が検討の俎上に上っています。こうした政策は、高齢者の雇用の確保という点では意義が認められる一方、高齢まで働くことを強いられるという問題、また若年者の雇用機会の喪失等の問題も指摘されています。この回では、これまでの政策の変遷も踏まえつつ、今後の高齢者の雇用をめぐる政策のあり方について、考えていきたいと思います。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
13
授業計画/Class 『障害者雇用』

障害者の雇用については、障害者に対する「差別禁止」という考え方がある一方で、障害者に対する「配慮」をしなければならないという考え方が他方に存在します。そして、障害者の雇用を促進する上での大きな柱であるこの2つの考え方は、他方では、相互に矛盾を含んでいるという側面もあり、このことが障害者に対する雇用政策を難しくしています。この回では、障害者に対する雇用政策について「差別禁止」という考え方と、「配慮」という考え方の2つの柱を軸に、最新の政策動向と今後の課題について検討します。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
14
授業計画/Class 『外国人労働』

日本はこれまで、入管法によって外国人労働者の受け入れを(建前上は)厳しく制限し、いわゆる「移民労働者」の受け入れを否定してきました。しかし実際には、「技能実習制度」などの特例により、低コストの労働者を海外から受け入れ、そのことを原因とする(劣悪な労働条件や人権侵害を含む)問題もしばしば生じています。そして現在、政府は、「移民労働者」の否定を堅持するとしつつ、一方では高度外国人剤の積極的な受け入れのための施策を検討し、他方では東京オリンピックに伴う人手不足解消を目的とした積極的な外国人労働者の受け入れを検討しています。この回では、これまでの外国人労働政策とその問題点を検討するとともに、現在進められている外国人労働政策とその課題について検討します。
事前学習/Preparation 事前に、進行予定を示しておきますので、教科書・参考書の該当する箇所を読み、分からないところや疑問に思うことをまとめておいて下さい。事前に担当講師に送ってもらえれば、可能な限り講義中に触れるようにします。また、これについても成績評価の際の加点事由とします。
事後学習/Reviewing 講義を聞いて感じたこと、疑問に思ったことをまとめてみて下さい。Course Power等を通じて提出してもらえれば、成績評価の際の加点事由とします。
15
授業計画/Class 『まとめ』

これまでの講義で学んだ内容についての理解の確認を行います。
事前学習/Preparation これまでの講義で学んだ内容をしっかりと復習しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義を通じての理解度を確認し、足りなかったところを補うようにしてください。
授業方法/Method of instruction
現時点では、第1回講義を除き、教室での「対面授業」の形式で実施する予定です。
(第1回については、大学の指示により、講義内容をWebexのオンデマンド型講義で配信します)
ただし、履修登録者が教室の収容人数(コロナウイルス感染防止のため、2021年度は教室の密度を下げるよう、定員が制限されています)を超過した場合、オンデマンド型講義に変更される可能性があります。ご了承ください。

なお、2021年度の労働法Bの講義については、できるだけ教科書に沿った形で進めていこうと考えています。したがって、予習・復習には指定の教科書を活用してもらうのがもっともわかりやすいのではないかと思います。指定の参考書類は、より発展的、あるいはより初歩的な観点から見直したい場合に活用するようにしてください。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 99% 現時点では、学期末の定期試験期間における期末試験、若しくは教場試験によって評価する予定です。ただし、コロナウイルスの感染状況によっては教場試験を実施することが困難となる場合もあり得ます。その場合は、Course Powerを用いた小テストの蓄積による成績評価に変更する場合があります。
今のところ、レポート形式による成績評価は予定していません。
いずれにせよ、何らかの変更が生じる場合には、Course Powerの「お知らせ」機能を用いて連絡しますので、Course Powerの「お知らせ」をチェックできるようにしておいてください。
2 平常点 In-class Points 1% 成績評価は原則として期末試験のみで決定しますが、平常点を「加点事由」として一定程度考慮する予定です。詳細は第1回講義で説明しますので、そちらを確認してください。
教科書/Textbooks
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1 沼田雅之・藤本茂・細川良・山本圭子 ファーストステップ労働法 エイデル研究所 2020.7 9784871686471 2300円+税 本年度の労働法Bについては、掲記の教科書を指定します。また、講義の中で、適宜関連する条文を参照することがありますので、六法等を持参するなど、いつでも条文が参照できる態勢で講義に参加するようにしてください。なお、労働関係の法令集としては、『労働六法』(旬報社)が収録法令や参考情報が多くオススメです。よりコンパクトなものを希望する場合には、『労働関係法規集』(労働政策研究・研修機構)を推奨します。とはいえ、一般的な六法をお持ちであれば、そちらを利用してかまいません。
参考書/Reference books
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1 菅野和夫著 労働法 弘文堂 2019.11 9784335315473 6500円+税 労働法を本格的に勉強したい、労働法に関連する仕事がしたい人向け。本としての特徴や利用方法、おすすめの利用対象者等のさらなる詳細については初回の講義の中で説明します。 蔵書情報 / Library information
2 荒木尚志著 労働法 有斐閣 2016.11 9784641144880 5600円+税 労働法を本格的に勉強したい、労働法に関連する仕事がしたい人向け。本としての特徴や利用方法、おすすめの利用対象者等のさらなる詳細については初回の講義の中で説明します。 蔵書情報 / Library information
3 西谷敏著 労働法 日本評論社 2013.10 9784535519695 4700円+税 労働法を本格的に勉強したい人の中でも、労働組合・労働弁護士など、労働者をサポートする仕事がしたい人向け。本としての特徴や利用方法、おすすめの利用対象者等のさらなる詳細については初回の講義の中で説明します。 蔵書情報 / Library information
4 土田道夫著 労働契約法 有斐閣 2016.12 9784641144866 6900円+税 労働法を本格的に勉強したい、労働法の実務家として仕事がしたい人向け。ただし、書名の通り、労働組合法(「労働法C」の領域)については扱っていないので注意。本としての特徴や利用方法、おすすめの利用対象者等のさらなる詳細については初回の講義の中で説明します。 蔵書情報 / Library information
5 土田道夫著 労働法概説 弘文堂 2014.3 9784335355929 3500円+税 労働法をある程度しっかり勉強したいが、上の4冊は荷が重いと感じる、初級~中・上級者向け。本としての特徴や利用方法、おすすめの利用対象者等のさらなる詳細については初回の講義の中で説明します。 蔵書情報 / Library information
6 水町勇一郎著 労働法 有斐閣 2018.3 9784641243095 3400円+税 労働法をある程度しっかり勉強したいが、上の4冊は荷が重いと感じる、初級~中・上級者向け。本としての特徴や利用方法、おすすめの利用対象者等のさらなる詳細については初回の講義の中で説明します。 蔵書情報 / Library information
7 浜村彰 [ほか] 著 ベーシック労働法 有斐閣 2019.3 9784641221321 1900円+税 労働法をこれから勉強しようと考えている入門~初級者向け。本としての特徴や利用方法、おすすめの利用対象者等のさらなる詳細については初回の講義の中で説明します。 蔵書情報 / Library information
8 森戸英幸著 プレップ労働法 弘文堂 2019.5 9784335313295 2000円(税別) 労働法の入門書。労働法は苦手、労働法はよく分からないと感じている入門~初級者向け。 蔵書情報 / Library information
9 水町勇一郎著 労働法入門 岩波書店 2011.9 9784004313298 800円+税 労働法の入門書。労働法の社会的な意義や機能を踏まえて理解したい、諸外国との比較で理解したいと考えている、入門~初級者向け。 蔵書情報 / Library information
10 山川隆一著 労働法の基本 日本経済新聞出版社 2013.6 9784532112882 1000円+税 労働法の入門書。非常にオーソドックスかつわかりやすい構成で、労働法をしっかり勉強したいと考えている入門~中級者向け。 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
講義概要にも書きましたが、労働法はみなさんが実生活の中で直面する可能性が高い、実用的な法領域です。それと同時に、現在の立法政策・経済政策にも影響を与える、変化が大きい面白い法領域でもあります。働く上で知っておきたい知識を身につけたい人、アルバイト先が「ブラック」なのではないかと気になっている人、現在の社会状況や経済状況と労働法の関係について関心がある人、労働をめぐる社会問題に関心がある人、将来、労働法に関係する仕事(弁護士、社会保険労務士、企業の人事担当etc.)を視野に入れている人など、さまざまな人の参加を待っています。