講義内容詳細:情報処理実習

戻る
年度/Academic Year 2019
授業科目名/Course Title (Japanese) 情報処理実習
英文科目名/Course Title (English) Introduction to Computer Programming
学期/Semester 前期/後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 小野田 崇/西垣 貴央/原田 拓弥/小林 和博/杉之内 将大/髙橋 奈津美/高澤 陽太朗
英文氏名/Instructor (English) ONODA, Takashi/NISHIGAKI, Takahiro/HARADA, Takuya/KOBAYASHI, Kazuhiro/SUGINOUCHI, Shota/TAKAHASHI, Natsumi/TAKAZAWA, Yota

講義概要/Course description
理工学部の全学生に必須な基礎知識・技能として、多くのプログラミング言語の元であるC言語の基礎を学ぶ。授業はコンピュータ教室において実施され、受講者は実際に端末にコードを打ち込み実行させながら学習する。一回の授業は、解説講義とそれに続く実習の形で進める。
達成目標/Course objectives
C言語のプログラミング技術の基礎を習得する。あわせて、コンピュータが各種データをどのような形式で扱うか、また、問題解決の手順であるアルゴリズムとは何かを理解し、各専門分野に進んだ時にコンピュータを有効に活用できる基盤を作る。初歩的な課題に対しては自力でプログラミングできるようになることを達成目標とする。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
プログラミング経験なしを前提として行うが、ログイン、終了、マウス・キーボード操作などのPCの基本的操作法は年度初頭のガイダンスで学習したものとして進める。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【イントロダクション】プログラミングの概念、開発環境Visual Studioの使い方
事前学習/Preparation パソコンの起動、ログインなどの基本的な使い方を確認
事後学習/Reviewing 教科書第1章の復習
2
授業計画/Class 【C言語の基本】コードの基本、数値データを処理し結果を画面に出力するprintf()、データの型など
事前学習/Preparation 教科書2.1,2.2,2.3を予習
事後学習/Reviewing 教科書2.1,2.2,2.3を復習
3
授業計画/Class 【変数】変数の型宣言、値の代入、変数の利用、式と演算子、数学関数
事前学習/Preparation 教科書2.4を予習
事後学習/Reviewing 教科書2.4を復習
4
授業計画/Class 【キーボードからの入力】キーボードから数値データを入力するscanf()
事前学習/Preparation 教科書2.5,2.6を予習
事後学習/Reviewing 教科書2章の章末問題を解く。
5
授業計画/Class 【条件分岐】if文、if-else文、switch-case文、関係演算、論理演算
事前学習/Preparation 教科書3.1,3.2を予習
事後学習/Reviewing 教科書3.1,3.2を復習
6
授業計画/Class 【繰り返し処理】for文、while文、do-while文、break文、continue文
事前学習/Preparation 教科書3.3,3.4を予習
事後学習/Reviewing 教科書3章の章末問題を解く。
7
授業計画/Class 【配列】たくさんのデータを一括して扱う方法
事前学習/Preparation 教科書第4章を予習
事後学習/Reviewing 教科書第4章の章末問題を解く
8
授業計画/Class 【自作関数】関数の定義と呼び出し、引数と戻り値、グローバル変数とローカル変数
事前学習/Preparation 教科書第7章を予習
事後学習/Reviewing 教科書第7章の章末問題を解く
9
授業計画/Class 【文字処理】プログラムで文字を扱う方法、アスキーコード
事前学習/Preparation 教科書6.1,6.3,6.4を復習
事後学習/Reviewing 教科書6.1,6.3,6.4を復習
10
授業計画/Class 【文字列】文字列と配列、文字列操作関数
事前学習/Preparation 教科書6.2,6.6,6.7を予習
事後学習/Reviewing 教科書6.2,6.6,6.7を復習
11
授業計画/Class 【ファイル入出力】データのファイルへの保存とファイルからの読み出し
事前学習/Preparation 教科書第5章,6.5,6.8,6.9を予習
事後学習/Reviewing 教科書第5-6章の章末問題を解く
12
授業計画/Class 【構造体】データをまとめて管理する
事前学習/Preparation 教科書8章を予習
事後学習/Reviewing 教科書第8章の章末問題を解く
13
授業計画/Class 【発展的内容】再帰処理(ハノイの塔)と乱数(モンテカルロ法)
事前学習/Preparation 教科書第9章を予習
事後学習/Reviewing 教科書第9章の巻末問題を解く。
14
授業計画/Class 【実践的応用】これまでの知識を応用して小規模なアプリケーションを開発
事前学習/Preparation 文法知識があやふやな箇所を教科書や授業資料で確認しておく
事後学習/Reviewing 授業で扱わないが、C言語で高度なプログラムを書くために重要な「ポインタ」について調べる。
15
授業計画/Class [まとめ]
事前学習/Preparation 未完成のままの課題、未着手の課題をチェック
事後学習/Reviewing 教科書を通読し、知識を定着させる。
授業方法/Method of instruction
授業開始時に、理解確認のための小テストを行う。授業前半は、講義によりC言語の文法、コンピュータのデータ形式、問題解決のための基本的処理手法(アルゴリズム)などを紹介する。授業後半は、受講者が自ら講義内容やサンプルプログラムを参考にしながら、与えられた課題についてプログラム作成を行う。プログラムの開発環境はコンピュータ教室のPCにあらかじめインストールされているVisual Studio 2015を使用する。完成した課題の実行結果、ソースコードなどを指示された方法で提出する。授業時間中に終了しなかった課題は、空いている時間にオープン利用のPCまたは各自のPCを用いて完成させ、指定時期までに提出する。なお、担当者により小テストの方法、授業方法、発展的内容で扱う項目は若干異なる。
成績評価方法/Evaluation
1 100% 小テスト、実習課題の取組み状況、授業態度の総合評価とする。比重は担当者により若干異なる。
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 西村広光: C言語プログラミングの初歩の初歩、技術評論社
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 教科書よりやや進んだ入門書としては以下が薦められる。
林晴比古: 新訂新C言語入門ビギナー編、ソフトバンククリエイティブ
柴田望洋:新版明解C言語入門編、ソフトバンククリエイティブ
高橋麻奈:やさしいC、ソフトバンククリエイティブ
その他/Others
プログラミングの経験がすでにあり、本講義の内容が既習である履修者には、上級課題など個別に対応するので初回授業時に担当者に相談すること。
各自の所有するPCにVisual Studioをインストールして自宅でもプログラミング学習をすることを勧める。インストール方法に関しては初回授業で紹介する。