講義内容詳細:日本文学演習[7]

戻る
年度/Academic Year 2013
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本文学演習[7]
英文科目名/Course Title (English) Seminar in Japanese Literature [7]
学期/Semester 通年 単位/Credits 4
教員名/Instructor (Japanese) 小川 靖彦
英文氏名/Instructor (English)

講義概要/Course description
 7、8世紀に制作された『萬葉集』の「やまと歌」には、誕生したばかりの日本の「詩」のことばの美と力が満ちている。この授業では、「英訳」を通じてその考察を深める。具体的には、アメリカの日本文学研究者エドウィン・A.・クランストンの英訳(A Waka Anthology)を読み、海外の人々がどのように『萬葉集』の「やまと歌」を捉えているかを学ぶ。そして、日本におけるこれまでの萬葉集研究を踏まえて、自分なりの読解を深めながら、クランストン訳その他を手がかりとして、自分自身の英訳を作り上げる。英訳された「やまと歌」を読み、また「英訳」を試みる中で、『萬葉集』のことばの魅力を探究する。今年度は、前期に大伴旅人の作品、後期に山上憶良の作品を読む。
達成目標/Course objectives
『萬葉集』の美とその英訳の研究
1.日本の生んだ最も重要な古典の一つである『萬葉集』を読み解くための基本的研究方法と知識を身につける。
2.外国人の英訳した『萬葉集』を通じて、日本文学・文化を捉え直す新しい視点を手に入れる。
3.『萬葉集』のことばの美を、自分のことばで捉えられるようになる。
4.『萬葉集』をはじめとする日本の古典文学が、海外の人々に紹介できるようになる。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 『萬葉集』の美とその英訳(イントロダクション)
2
授業計画/Class 『萬葉集』の全体像と英訳について
3
授業計画/Class 大伴旅人について(クランストンの概説を読む)
事前学習/Preparation クランストンの大伴旅人についての解説文(英文)を読んでおく。
4
授業計画/Class 発表の仕方
5
授業計画/Class 授業担当者による発表
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
6
授業計画/Class 受講者による発表(1)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
7
授業計画/Class 受講者による発表(2)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
8
授業計画/Class 受講者による発表(3)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
9
授業計画/Class 受講者による発表(4)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
10
授業計画/Class 受講者による発表(5)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
11
授業計画/Class 受講者による発表(6)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
12
授業計画/Class 受講者による発表(7)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
13
授業計画/Class 受講者による発表(8)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
14
授業計画/Class 受講者による発表(9)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
15
授業計画/Class 前期まとめ
事後学習/Reviewing 前期の問題点をまとめる。
16
授業計画/Class 山上憶良について(クランストンの概説を読む)
事前学習/Preparation クランストンの山上憶良についての解説文(英文)を読んでおく。
17
授業計画/Class 受講者による発表(10)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
18
授業計画/Class 受講者による発表(11)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
19
授業計画/Class 受講者による発表(12)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
20
授業計画/Class 受講者による発表(13)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
21
授業計画/Class 受講者による発表(14)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
22
授業計画/Class 受講者による発表(15)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
23
授業計画/Class 受講者による発表(16)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
24
授業計画/Class 受講者による発表(17)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
25
授業計画/Class 受講者による発表(18)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
26
授業計画/Class 受講者による発表(19)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
27
授業計画/Class 受講者による発表(20)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
28
授業計画/Class 受講者による発表(21)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
29
授業計画/Class 受講者による発表(22)
事前学習/Preparation 授業で扱う歌について読み、自分の英訳を作る。
30
授業計画/Class 後期まとめ
事後学習/Reviewing 後期の問題点をまとめる。
授業方法/Method of instruction
成績評価方法/Evaluation
1 100% 学年末レポート(20%)、発表(40%)、平常点(20%)、議論への貢献度(20%)
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 ①Cranston, Edwin A. A Waka Anthology, Volume 1: The Gem-Glistening Cup, Stanford University Press, 1998.(*コピーを配布する)
②中西進『万葉集 全訳注原文付(一)』講談社文庫(*必ず購入すること)
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 ①小川靖彦『万葉集 隠された歴史のメッセージ』角川選書、角川書店、2010年(*なるべく通読すること)
②Levy, Ian Hideo. The Ten Thousand Leaves: A Translation of the Manyoshu, Japan’s Premier Anthology of Classical Poetry Vol. 1, Princeton University Press, 1987.
Oxford Advanced Learner’s Dictionary. Oxford University Press.
メッセージ/Message
海外の人々がどのように『萬葉集』を見ているかを知るとともに、『萬葉集』をはじめとする日本の古典文学を海外の人々に紹介することをめざします。大学入試程度の英語力があれば十分です。授業には必ず英和辞典を持参してください。
キーワード/Keywords
萬葉集         翻訳     英訳