講義内容詳細:日本文学特講A

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年度/Academic Year 2018
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本文学特講A
英文科目名/Course Title (English) Lecture on Japanese Literature (A)
学期/Semester 夏休集中 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 野村 太一郎
英文氏名/Instructor (English) NOMURA, Taichiro

講義概要/Course description
【狂言を通して古典文学を学ぶ】
日本最古の芸能といわれる能と狂言は、ユネスコ無形文化遺産に日本で最初に登録がなされている芸能である。その能・狂言を鑑賞するための約束事、ルールを学び、能と狂言の違いを文学的側面と舞台芸術的側面から理解する。
中でも台詞を中心とした喜劇の狂言を中心に学ぶ。狂言の台本を読み解き、ビデオなどで鑑賞し、実際に発声や所作を体験してもらう。狂言の登場人物の描写から分かる時代背景、伝承のルーツを考え、古典文学の奥深さを様々な角度から学んでいく。

達成目標/Course objectives
日本の代表的な伝統芸能である狂言を、目で観る事、テキストを読み解き読解を深める事、身体で体験する事で、古典文学への感性を養うと共に、古典文学と狂言諸作品の関係性理解し、より深く狂言を鑑賞できるようになることを目指す。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特にありません。

授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 能楽の歴史とルーツについて
事前学習/Preparation 鑑賞したことのある古典芸能の作品を書き出す
事後学習/Reviewing 感想文の提出
2
授業計画/Class 能舞台の誕生について
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
3
授業計画/Class 狂言台本「六義」について
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
4
授業計画/Class 「翁」「三番叟」能楽の始まりについて
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
5
授業計画/Class 狂言「通円」、能「頼政」 表現の違いについて①
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
6
授業計画/Class 狂言「花子」、能「斑女」 表現の違いについて②
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
7
授業計画/Class 狂言語「奈須与市語」、能「屋島」 間狂言の在り方①
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
8
授業計画/Class 能「花月」、能「自然居士」 間狂言の在り方②
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
9
授業計画/Class 狂言流派「和泉流」「大蔵流」「鷺流」の違いについて
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
10
授業計画/Class 「能面」と「狂言面」の違いについて
事前学習/Preparation 世界の仮面で観たことのあるものを書き出す
事後学習/Reviewing 感想文の提出
11
授業計画/Class 能の「語」と狂言の「語」の違いについて
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
12
授業計画/Class 能の「仕舞」と狂言の「小舞」の違いについて
事前学習/Preparation 配布プリントの確認
事後学習/Reviewing 感想文の提出
13
授業計画/Class 能と狂言の違いについて【台詞・謡】
事前学習/Preparation 狂言基礎の確認
事後学習/Reviewing 台詞・謡の復習
14
授業計画/Class 能と狂言の違いについて【舞・所作】
事前学習/Preparation 狂言基礎の確認
事後学習/Reviewing 舞・所作の復習
15
授業計画/Class まとめ【実演の鑑賞】
事前学習/Preparation 狂言についての疑問点を書き出す
事後学習/Reviewing 狂言を能楽堂で鑑賞し、復習する
授業方法/Method of instruction
配布プリント、ならびにプロジェクターを適宜用いて、講義を進める。また、能・狂言の鑑賞のためにビデオを使う他、簡単な狂言の所作も体験してもらう。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 70% 授業への積極的参加と狂言の実習への取り組み具合
2 レポート Report 30% 感想文の提出内容
教科書/Textbooks
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1 特にありません。(プリント配布)
参考書/Reference books
 コメント
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1 特にありません。(プリント配布)
授業関連情報/Class-related information
 件名/Title内容/Contents備考/Memo
1 ホームページ http://taichiro-nomura.jp/
メッセージ/Message
古典芸能に触れたことが全くない方でも、初めから丁寧に教えます。敷居が高い、難しそうといったイメージがある人も、実際に触れてみることで、その面白さが分かると思います。授業内では、能・狂言の代表的な演目をご紹介します。授業後、能楽堂に足を運び、ライブでの古典芸能を観ることをお勧めします。