講義内容詳細:FLEX マーケティング基礎

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年度/Academic Year 2018
授業科目名/Course Title (Japanese) FLEX マーケティング基礎
英文科目名/Course Title (English) Fundamental Marketing
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 宮副 謙司
英文氏名/Instructor (English) MIYAZOE, Kenshi

講義概要/Course description
マーケティング=宣伝企画やアイディア創造ということでなく、企業・団体などが、対象とする顧客をしっかり捉え、その顧客のために、自社(自分の組織)が内外に持つ資源を活かし顧客のための価値(製品やサービスなど)を創造し、確実に価値を伝達し、提供する仕組みであるという認識にたって、そのあり方(戦略)を検討するものである。

「マーケティング基礎」では、マーケティング戦略を各自が策定できるようになることを授業の達成目標と位置づけ、顧客の捉え方、製品・価格・コミュニケーション・流通といった分野の知識、さらにそれらを統合したマーケティングの知識を修得し、主体的にマーケティング戦略を策定し、推進できる能力を高めていくための科目とする。
達成目標/Course objectives
①企業のマーケティング課題を分析し、あるべき戦略を検討し、立案できる能力の獲得を目指す
②マーケティングの諸要素についての分析手法や理論を、個別に、統合的に理解する
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite


授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class コースガイダンス-コース概要、授業の進め方、MBAとしてのマーケティングの学び方
事前学習/Preparation マーケティングの学びについて、自主的な関心領域・能力獲得目標を持って受講する
事後学習/Reviewing MBAとしてのマーケティングの学び方を再度認識する
2
授業計画/Class マーケティングの捉え方:マーケティングの概念、顧客価値、顧客価値の創造と伝達、ユニクロの事例、青山フラワーマーケットの事例など
事前学習/Preparation ユニクロの顧客価値は何か、青山フラワーマーケットの顧客価値は他の企業とどのように違うのか、各自発言できるように、身近な店舗・売場を日常的に見ておくこと
事後学習/Reviewing 適宜指示
3
授業計画/Class マーケティング戦略の策定手法:戦略策定・立案のプロセス、外部環境の捉え方、内部環境の捉え方、分析のフレームワークなど
事前学習/Preparation ユニクロ、青山フラワーマーケットの現在のマーケティング戦略(製品、価格、広告コミュニケーション、チャネルなどの戦略)について自分なりに考えて、その考えを持って、この授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing マーケティング戦略の要素(製品、価格、広告コミュニケーション、チャネル)について復習し理解を確実にする
4
授業計画/Class STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)-顧客の捉え方、セグメンテーション(市場の細分化)、ターゲティング(対象顧客の明確化)、ポジショニング(提供することの明確化・特徴だしの考え方)
事前学習/Preparation 適宜指示
事後学習/Reviewing 適宜指示
5
授業計画/Class ポジショニングマップの作成・検討-ケース「Zoff」を事例に検討、ケースディスカッション
事前学習/Preparation 「Zoff」のポジショニングマップの作成と提出
事後学習/Reviewing 適宜指示
6
授業計画/Class 製品戦略-製品の概念(階層の概念)、製品ミックス、製品のライフサイクル、ネスレ「ネスプレッソ」、パナソニック「マッサージソファ」、「BALMUDA」などの事例検討
事前学習/Preparation 適宜指示
事後学習/Reviewing 適宜指示
7
授業計画/Class 価格戦略-価格設定の考え方、新製品の価格戦略、客単価政策、ユニクロ、マクドナルド、イケアなどの事例検討
事前学習/Preparation 適宜指示
事後学習/Reviewing 適宜指示
8
授業計画/Class コミュニケーション戦略-消費者の購買意識・行動のプロセスとコミュニケーション目的、媒体と手法の選択、ビール各社のコミュニケーション戦略の事例検討


事前学習/Preparation 適宜指示
事後学習/Reviewing 適宜指示
9
授業計画/Class 流通チャネル戦略-チャネルの特徴、チャネルの設計と管理、小売業態の特徴など、トヨタ、花王、コカ・コーラ、アマゾン、資生堂の事例検討
事前学習/Preparation 授業内で指示
事後学習/Reviewing 適宜指示
10
授業計画/Class 中間まとめ-企業のマーケティング戦略の評価のしかた、レポート課題の確認、レポートの書き方、MBA先輩が作成したレポート(事例研究論文)の紹介
事前学習/Preparation 宮副謙司編著(2015)『ケースに学ぶ青山企業のマーケティング戦略』を読む
事後学習/Reviewing 適宜指示
11
授業計画/Class マーケティング戦略策定の手法の確認-ケース「カネカ」についての進め方
事前学習/Preparation 適宜指示
事後学習/Reviewing 適宜指示
12
授業計画/Class 演習室でのグループ別ディスカッション
事前学習/Preparation ケース「カネカ」の予習と予習レポートの提出
事後学習/Reviewing 適宜指示
13
授業計画/Class グループ別発表とクラスディスカッション-カネカのマーケティング戦略 発表と検討(1)
事前学習/Preparation グループ別に発表を準備する
事後学習/Reviewing 適宜指示
14
授業計画/Class グループ別発表とクラスディスカッション-カネカのマーケティング戦略 発表と検討(2)
事前学習/Preparation グループ別に発表の準備をする
事後学習/Reviewing 適宜指示
15
授業計画/Class コースの総括-学びのまとめ
事前学習/Preparation この科目を通して学んだこと、高められたと思うマーケティング能力を振り返っておく
事後学習/Reviewing クラスディスカッションの内容を復習する
授業方法/Method of instruction
講義、ケース、グループディスカッション、クラスディスカッション、ゲスト授業内講演、グループワーク、レポート作成
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 30% 授業時のクラス貢献(クラス全体の学びを促進するような発言・質問、行動など)
2 レポート Report 30% 期末レポート(授業で学んだマーケティング理論、フレームワークを活用して、自分が関心を持つ企業あるいは、製品の「マーケティング戦略」について分析・評価する)(レポート対象についての着眼点、構成、分析の論理的整合性、説得性などで評価)
3 その他 Others 40% 予習レポート2本(Zoff、カネカ)20%
グループ発表(カネカ)20%
(発表構成、創造性・新規性、実現可能性、戦略の論理的整合性、プレゼン能力などで評価)
教科書/Textbooks
 著者名
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タイトル
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出版社
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出版年
Published year
価格
Price
1 嶋口充輝・内田和成・黒岩健一郎編著 1からの戦略論(第2版) 中央経済社 2016 2400E
参考書/Reference books
 著者名
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タイトル
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出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 宮副謙司 ケースに学ぶ青山企業のマーケティング戦略 中央経済社 2015 978-4-502 2900E
キーワード/Keywords
マーケティング     戦略策定能力     戦略評価とレポート執筆能力