講義内容詳細:知的財産法演習

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年度/Academic Year 2018
授業科目名/Course Title (Japanese) 知的財産法演習
英文科目名/Course Title (English) Intellectual Property Law Seminar
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山口 建章/山崎 貴啓
英文氏名/Instructor (English) YAMAGUCHI, Takefumi/YAMAZAKI, Takahiro

講義概要/Course description
知的財産法の法領域中重要な法律として位置付けられるところは特許法と、著作権法である。本講義では、これら両法につき、事例問題を予め配布し院生に解答を用意してもらった上、本講義において事例の分析方法、説得力ある論証方法について講義することによって、前記の実務法曹としての基礎的な能力を身につけさせることを目的とする。加えて最新判例、改正法等の実務動向についても適宜追加する。なお、講義を半分(各7回ずつ)に分け、奇数回(1,3,5,7,9,11,13回)については著作権法(山崎が担当)を、偶数回(2,4,6,8,10,12,14回)については特許法(山口が担当)について扱う。適宜、解答を回収し、院生の達成度を確認することがある。
達成目標/Course objectives
情報化社会の進展に伴い、情報の保護を司る法律である知的財産権の重要性は年々高まり、我が国でも知的財産権を専門とする実務法曹への需要が飛躍的に高まっている。本講義は、知的財産権法の基礎を学んだ者を対象に演習を通じて柔軟な思考力を伴った実務能力を養成することを目的とする。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
受講に当たっては民法の基礎的事項の修得及び知的財産法(1)(2)を履修済みであることが推奨される。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class エンタテインメントと著作権1(音楽、映画、放送、ゲーム)(担当:山崎)
事前学習/Preparation 授業計画に掲げるトピックに関する事例問題を事前に配布する(以下、3,5,7,9,11,13回講義も同じ)ので、解答を起案しておく。
事後学習/Reviewing 講義を受けた内容を復習し、論点を深く理解する。
2
授業計画/Class 機能的クレーム,記載要件,訂正(担当:山口)
事前学習/Preparation 事前に事例問題、解説及び資料を配布するので、1時間半程度をかけて問題を検討し、30分程度で解説を一読してから授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing 講義後に、教科書や判例百選の該当箇所、解説及び資料の関連する箇所を読み、論点を深く理解すること。
3
授業計画/Class エンタテインメントと著作権2(出版、アート、デザイン)(担当:山崎)
事前学習/Preparation 事前に問題を配布するので、解答を起案しておく。
事後学習/Reviewing 講義を受けた内容を復習し、論点を深く理解する。
4
授業計画/Class 選択発明、無効の抗弁(新規性、先願)、損害の額の推定(102条2項)(担当:山口)
事前学習/Preparation 事前に事例問題、解説及び資料を配布するので、1時間半程度をかけて問題を検討し、30分程度で解説を一読してから授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing 講義後に、教科書や判例百選の該当箇所、解説及び資料の関連する箇所を読み、論点を深く理解すること。
5
授業計画/Class IT・インターネットと著作権1(配信ビジネス、SNS)(担当:山崎)
事前学習/Preparation 事前に問題を配布するので、解答を起案しておく。
事後学習/Reviewing 講義を受けた内容を復習し、論点を深く理解する。
6
授業計画/Class 試験又は研究のためにする特許発明の実施、プロダクト・バイ・プロセス・クレーム(担当:山口)
事前学習/Preparation 事前に事例問題、解説及び資料を配布するので、1時間半程度をかけて問題を検討し、30分程度で解説を一読してから授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing 講義後に、教科書や判例百選の該当箇所、解説及び資料の関連する箇所を読み、論点を深く理解すること。
7
授業計画/Class IT・インターネットと著作権2(ソフトウェア、新しい技術と著作物の利用に関する諸問題)(担当:山崎)
事前学習/Preparation 事前に問題を配布するので、解答を起案しておく。
事後学習/Reviewing 講義を受けた内容を復習し、論点を深く理解する。
8
授業計画/Class 消尽論、並行輸入と特許権侵害(担当:山口)
事前学習/Preparation 事前に事例問題、解説及び資料を配布するので、1時間半程度をかけて問題を検討し、30分程度で解説を一読してから授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing 講義後に、教科書や判例百選の該当箇所、解説及び資料の関連する箇所を読み、論点を深く理解すること。
9
授業計画/Class 著作権法総合事例演習(担当:山崎)
事前学習/Preparation 事前に問題を配布するので、解答を起案しておく。
事後学習/Reviewing 講義を受けた内容を復習し、論点を深く理解する。
10
授業計画/Class 均等侵害、特許権の共有(担当:山口)
事前学習/Preparation 事前に事例問題、解説及び資料を配布するので、1時間半程度をかけて問題を検討し、30分程度で解説を一読してから授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing 講義後に、教科書や判例百選の該当箇所、解説及び資料の関連する箇所を読み、論点を深く理解すること。
11
授業計画/Class 著作権法総合事例演習(担当:山崎)
事前学習/Preparation 事前に問題を配布するので、解答を起案しておく。
事後学習/Reviewing 講義を受けた内容を復習し、論点を深く理解する。
12
授業計画/Class 特許を受ける権利,職務発明,冒認出願(担当:山口)
事前学習/Preparation 事前に事例問題、解説及び資料を配布するので、1時間半程度をかけて問題を検討し、30分程度で解説を一読してから授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing 講義後に、教科書や判例百選の該当箇所、解説及び資料の関連する箇所を読み、論点を深く理解すること。
13
授業計画/Class 著作権法総合事例演習(担当:山崎)
事前学習/Preparation 事前に問題を配布するので、解答を起案しておく。
事後学習/Reviewing 講義を受けた内容を復習し、論点を深く理解する。
14
授業計画/Class 実施権、特許発明の技術的範囲(担当:山口)
事前学習/Preparation 事前に事例問題、解説及び資料を配布するので、1時間半程度をかけて問題を検討し、30分程度で解説を一読してから授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing 講義後に、教科書や判例百選の該当箇所、解説及び資料の関連する箇所を読み、論点を深く理解すること。
15
授業計画/Class 期末試験解説(担当:山崎、山口) 
事前学習/Preparation 期末試験の答案内容を各自事後検証しておく。
事後学習/Reviewing 期末試験解説の際に配布された資料・参考答案にて復習をする。 
授業方法/Method of instruction
授業の概要でも記載したとおり、各回のテーマにつき、基本的事項に最新の実務動向も加味した事例問題を事前に配布し、解答を用意してもらった上で、事例の分析方法、説得力ある論証方法について講義する。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 100% 期末試験:100%
成績評価は期末試験による。
教科書/Textbooks
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1 (著作権法)事前に事例問題を配布し、講義においては解説及び関連資料を配布する。教科書は指定しないが、知的財産法(2)で使用した教科書及び参考書を繰り返し読み込むことで、理解を深める。
2 島並良・上野達弘・横山久芳著 特許法入門 有斐閣 特許法の回で使用
3 中山信弘,大渕哲也,小泉直樹,田村善之編 別冊ジュリスト 特許判例百選 第4版 有斐閣 特許法の回で使用
参考書/Reference books
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1 (著作権法)各講義で配布するレジュメにて示す。
2 中山信弘 特許法 第三版 弘文堂 特許法
3 茶園成樹編 特許法 第2版 有斐閣 特許法
4 高林龍 標準特許法 第6版 有斐閣 特許法
5 飯村敏明・設樂隆一編著 知的財産関係訴訟 リーガル・プログレッシブ・シリーズ3 青林書院 特許法
6 大淵哲也・茶園成樹他編 知的財産法判例集 第2版 有斐閣 特許法
7 小泉直樹・高林龍他編 ケースブック知的財産 第3版 弘文堂 特許法
その他/Others
この科目の履修を希望する者は、前期に行なわれる正課外の勉強会への参加が望まれる。