講義内容詳細:海外研修F

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年度/Academic Year 2019
授業科目名/Course Title (Japanese) 海外研修F
英文科目名/Course Title (English) Overseas Training F
学期/Semester 後期集中 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 伊藤 敬也
英文氏名/Instructor (English) ITO, Takaya

講義概要/Course description
 2019年8月上旬から4週間の日程で実施する。
 オクスフォード大学の学寮に3週間滞在し、最初の2週間は法学と古典学の集中講義、3週目は、オクスフォード大学の現役学生によるチュートリアルとロンドンの裁判所や弁護士事務所などでの研修を行なう。ケンブリッジ大学での短期研修の後に、4週目はスコットランドのエディンバラに滞在し、エディンバラ大学での研修および最終プレゼンテーションを行ない、引率教員と現地大学のイギリス人研究者が評価を行なう。集中講義の講師が科目ごとに出題するテーマから一つを選んで帰国後にエッセイを執筆して提出し、担当講師の講評を得る。オクスフォードやケンブリッジを拠点に活躍する研究者を中心として、世界中に名の知られた学者から法学と古典学を学ぶことができる唯一無二のプログラムといえる。本年度の講師については説明会で情報提供する。
 このセミナーは、英語「を」学ぶこと自体が目的ではなく、英語「による」実践と英語「での」経験そのものを重視している。参加者は、法学と古典学の科目からそれぞれ二つ以上を選択し聴講する。法は国や地域の文化を背景に成立し運用されている。古典学は西洋の文化の根底を探求するもので、イギリスに限らずヨーロッパおよびヨーロッパに影響された地域の法を理解するためには欠かせない。
 このセミナーは東京大学および立教大学ほか日本各地の大学と共同で実施している。他大学の学生や教員との交流・協働も大切にして欲しい。
※オクスフォード大学の正規プログラムではないため、同大学による単位認定や修了証明書発行はされない。
※本研修は本年度後期に単位付与を行なうため、4年生も卒業に必要な単位を得ることができる。
達成目標/Course objectives
1)日常と異なる環境に身を置き、英語を駆使しながら、世界の水準を知り、広く世界をみる視点を新たに得ること。
2)コモンローを日本語を経由せずに理解すること。
3)西洋を理解するために最も重要な古典学という学問を理解すること。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 参加希望者は4月に開催する説明会に必ず出席すること。ポータルで配信される募集情報を見逃さないこと。
 本研修は同一年度中に単位認定するため、4年生も卒業に必要な単位を取得することが可能である。
 関連する授業として、「外国法入門A」「近代西洋法史」「西洋法史/法史学A・B」「日本の法と社会A・B」の受講を推奨する。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 事前準備 (古典学)
事前学習/Preparation 教科書・教材・参考書を読む。
事後学習/Reviewing ホメロスを読む。
2
授業計画/Class 事前授業 (法学)
事前学習/Preparation 教科書・教材・参考書を読む。
事後学習/Reviewing Cartwright教科書を読む。
3
授業計画/Class 集中講義 コモン・ロー(例:契約法)(1)※他の選択科目もあり、以下同様 1科目の授業は3時間x3日=9時間
事前学習/Preparation Cartwright教科書を読む。
事後学習/Reviewing 聴講仲間と復習。
4
授業計画/Class 集中講義 コモン・ロー(契約法)(2)
事前学習/Preparation 同上
事後学習/Reviewing 同上
5
授業計画/Class 集中講義 コモン・ロー(不法行為法)(1)
事前学習/Preparation 説明会で推薦する文献を読む。
事後学習/Reviewing 聴講仲間と復習。講師の推薦する文献を読む。
6
授業計画/Class 集中講義 コモン・ロー(不法行為法)(2)
事前学習/Preparation 同上
事後学習/Reviewing 同上
7
授業計画/Class 古典学 (1)
事前学習/Preparation ホメロスを読む。
講師の指定する文献を読む。
事後学習/Reviewing 聴講仲間と復習。
文献を再読する。
8
授業計画/Class 古典学(2)
事前学習/Preparation 同上
事後学習/Reviewing 同上
9
授業計画/Class 古典学II(1)
事前学習/Preparation 『オデュッセウスの記憶』を読む。Lecture Materialを各自で検討する。講師の配布する事前資料を検討する。
事後学習/Reviewing 講師の配布する資料を受講仲間と検討する。
10
授業計画/Class 古典学II(2)
事前学習/Preparation 『オデュッセウスの記憶』を読む。Lecture Materialを各自で検討する。講師による事前配布資料を検討する。
事後学習/Reviewing 講師の配布する資料を読む。受講仲間と協力して、授業のより深い理解に努める。
11
授業計画/Class ロンドン研修 法曹学院、裁判所等
事前学習/Preparation 制度について自習
事後学習/Reviewing 関連文献を読む。
12
授業計画/Class エディンバラ研修
事前学習/Preparation スコットランドについて調べる。
事後学習/Reviewing スコットランドとイングランドの関係について考察する。
13
授業計画/Class プレゼンテーション
事前学習/Preparation 他の発表を分析・評価する
事後学習/Reviewing 自分のものも含め、発表を分析評価する。
14
授業計画/Class エッセイ執筆; 帰国後総括 エッセイを収録したPresentation and Essay 2018を作成する。Lecture Material 2018とあわせて配布する。 
事前学習/Preparation エッセイについては現地での学生相談を活用し、構成についてよく考えて作成する。;各自でセミナー全体を総括する。
事後学習/Reviewing エッセイ集掲載のため原稿提出; Lecture Material, Presentation and Essay 2018を今後に生かす。
15
授業計画/Class チュートリアル オクスフォード学生によるチュートリアル  エッセイ、プレゼンテーションについても相談
事前学習/Preparation チュートリアルのテーマについて準備。現地で指示する。 エッセイ、プレゼンテーションについての準備。
事後学習/Reviewing チュートリアルについて文章をまとめてみる。
授業方法/Method of instruction
講義・チュートリアル・プレゼンテーション
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 80% 事前準備(10%)+授業および研修への参加の積極性(40%)+プレゼンテーション(30%)
2 レポート Report 20% 選択した課題についてのエッセイ
教科書/Textbooks
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1 フランソワ・アルトーグ著(葛西・松本訳) 『オデュッセウスの記憶』 東海大学出版部 2017 9784486019503 4800 教材として配布する。説明会で詳細を説明する。
2 John Cartwright Contract Law. An Introduction to the English Law of Contract for the Civil Lawyer, 3rd ed. Hart Publishing 2016 9781509902910
3 TOPS (Tokyo Oxford Programme of Summer) Lecture Material 2018 2018 参加者説明会(事前授業)で教材として配布する。
4 TOPS (Tokyo Oxford Programme of Summer) Presentation and Essay 2018 2018 参加者説明会(事前授業)で教材として配布する。
参考書/Reference books
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出版年
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ISBN価格
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1 池田潔著 自由と規律 岩波書店 1963.6 4004121418 660円 蔵書情報 / Library information
2 イザヤ・ベンダサン著 日本人とユダヤ人 山本書店 1970.5 4841400001 640円 著者は青山学院出身 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
 このセミナーを通して世界の広さを知り、将来の活躍の場を広げてほしい。グローバル企業への就職や外国の大学院への留学を希望する学生には最適な準備となる。
その他/Others
 4月中にプログラムに関する説明会を開催する。学生ポータルの情報に注意して欲しい。
キーワード/Keywords
オクスフォード     外国法     イギリス法     イングランド法     スコットランド法     法学     古典学     西洋古代     西洋法文化