講義内容詳細:民事実務基礎

戻る
年度/Academic Year 2019
授業科目名/Course Title (Japanese) 民事実務基礎
英文科目名/Course Title (English) Basics of Civil Practice
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 塚原 英治
英文氏名/Instructor (English) TSUKAHARA, Eiji

講義概要/Course description
(1) 民事事件関係での法曹の役割は、民事紛争を法的な観点から再構成し、法律を適用してその解決を図ることである。そのためには、民事紛争において、いかなる事実が法的に重要か(要件事実と争点整理)、争いとなっている事実がどのように確定されるのか(事実認定)について、基礎的理解を修得するとともに、民事訴訟実務の基礎的な知識を得ておくことが必要である。この科目では、民事訴訟を題材として、法律知識を紛争解決の道具として用いるために必要な民事訴訟実務の基礎的知識と思考方法(法曹としてのスキルとマインド)を修得させることにより、法曹として、紛争実態や事実を見る眼を養い、理論と実務の架橋のための基礎固めをする。
(2) 独自教材による起案が指示されるので、毎回これを提出して解説・講評を受ける形の授業が行われる。
達成目標/Course objectives
1 簡単な訴状・答弁書が書ける。
2 以下について、基礎知識を身につける
 (1) 要件事実
 (2) 立証
 (3) 事実認定
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし。ただし、民法の深い学習は必須である。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 民事訴訟の構造
事前学習/Preparation 教科書の指定された部分を読んでおく。課題について答えられるよう準備をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 教科書を復習する。
2
授業計画/Class 要件事実論の基礎第1回 売買・貸金
事前学習/Preparation 教科書の指定された部分を読んでおく。指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
3
授業計画/Class 要件事実論の基礎第2回 所有権訴訟
事前学習/Preparation 指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
4
授業計画/Class 要件事実論の基礎第3回 不動産登記訴訟
事前学習/Preparation 指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
5
授業計画/Class 要件事実論の基礎第4回 動産引渡請求
事前学習/Preparation 指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
6
授業計画/Class 要件事実論の基礎第5回 譲受債権請求
事前学習/Preparation 指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
7
授業計画/Class 要件事実の基礎第6回 賃貸借終了に基づく明渡請求訴訟
事前学習/Preparation 指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
8
授業計画/Class 訴状の検討 建物(工作物)明渡請求訴訟
事前学習/Preparation 指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
9
授業計画/Class 答弁書の検討
事前学習/Preparation 指定された問題を解けるように準備する。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
10
授業計画/Class 争点の整理と立証、判決の効力
事前学習/Preparation 指定された問題を解けるように準備する。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
11
授業計画/Class 保全と執行
事前学習/Preparation 指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 教科書の復習をする。
12
授業計画/Class 第2事件訴状の検討(貸金・代理・保証)
事前学習/Preparation 指定された課題について起案をする。短答問題を解いておく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
13
授業計画/Class 事実認定の基礎
事前学習/Preparation 教科書の指定された部分を読んでおく。
事後学習/Reviewing 起案について指摘された点を理解できるまで復習する。
14
授業計画/Class 主張と立証 トカレフ事件
事前学習/Preparation 判決を読み、課題に答えられるよう準備をする。
事後学習/Reviewing 総復習をする。
15
授業計画/Class 期末試験解説・講評
事前学習/Preparation 試験を受けること。
事後学習/Reviewing 間違ったところを分かるまで復習すること。
授業方法/Method of instruction
講義では、予め指示した問題につき各人に回答させ、教師・学生間の問答を行う。
文書を起案させ、その検討も行う。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 70%
2 平常点 In-class Points 30% 毎回の提出課題の内容と質疑応答
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
Comments
1 加藤新太郎他 民事訴訟実務の基礎(第3版) 弘文堂 2011 毎回の課題は、TKCに掲示されるので、それについて左記の教科書を参考に起案する。
2 司法研修所編 新問題研究 要件事実 法曹会 2011
3 司法研修所編 改訂 紛争類型別の要件事実 法曹会 2006
4 司法研修所編 10訂 民事判決起案の手引き 法曹会 2006
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 民法の教科書、民事訴訟法の教科書は詳しいものを座右に置く必要がある。