講義内容詳細:特殊講義S(Ⅲ)

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年度/Academic Year 2019
授業科目名/Course Title (Japanese) 特殊講義S(Ⅲ)
英文科目名/Course Title (English) Special Lecture S (Ⅲ)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 杉浦 勢之
英文氏名/Instructor (English) SUGIURA, Seishi

講義概要/Course description
レトリックの歴史は極めて古い。西洋学問の流れで言えば、古代ギリシャのソフィストの弁論術、プラトンの対話術、アリストテレスの弁論術・修辞学があり、中世になると自由学芸(リベラルアーツ)の中に修辞学が置かれ、近代の教養教育に引き継がれていく。近代以降諸学が独立していくことによって、普遍言語である数学が台頭し、文学や法学などの一部を除き、レトリックは大学の講義の前面から消えていくことになった。しかし見えないものを見る、語り得ないものを語る自然言語の技法としてのレトリック論は、最近になって記号学の隆盛とともに甦ってきている。デジタル化を通じてグローバル化が進行する現代の地球社会においても、異なる文化を理解する、人とコミュニケーションを結び、人を説得するという人間の営みにおいて、レトリックは必須であり続けるであろう。本講義においては、(1)人間の認知能力から見るレトリックの原理的必要性、(2)レトリックのメディア論的展開、(3)レトリック技法の具体的活用事例分析という3部構成によって、レトリックの基本を理解することを目指す。
達成目標/Course objectives
レトリックについての基本と技法を学ぶことで、魅力ある表現力や深い洞察力を得、コミュニケーション能力の洗練と社会への積極的コミットメント意欲を涵養する。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 講義のガイドライン
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
2
授業計画/Class レトリックを学ぶこと―その意味
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
3
授業計画/Class レトリック論と記号論・古典(プラトン・アリストテレス)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
4
授業計画/Class レトリック論と記号論・近現代(ソシュール・パース)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
5
授業計画/Class 認知能力とレトリック1(身体)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
6
授業計画/Class 認知能力とレトリック2(時間)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
7
授業計画/Class 認知能力とレトリック3(空間)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
8
授業計画/Class メディアの基本構造
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
9
授業計画/Class メディアの歴史的展開
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
10
授業計画/Class メディアとレトリック(言語)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
11
授業計画/Class メディアとレトリック(映像)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
12
授業計画/Class メディアの技法1(メタファー他)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
13
授業計画/Class メディアの技法2(メトニミー他)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
14
授業計画/Class メディアの技法3(シネクドキー他)
事前学習/Preparation 前回講義の見直し
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
15
授業計画/Class 総括
事前学習/Preparation 前回までの講義を見直してくること
事後学習/Reviewing 授業中に指示する課題に取り組むこと
授業方法/Method of instruction
講義形式
成績評価方法/Evaluation
1 100% 学期末に論述式の定期試験(100%)をおこない成績を評価します。
教科書/Textbooks
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1 特にテキストは指定しません。
参考書/Reference books
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1 講義は広範な分野に及びますので、必要に応じ、講義の中で参考にすると面白いと思われる図書を紹介します。
メッセージ/Message
「共生」の前提は、コミュニケーションにあります。世界を表象し、他者と理解を共有する技法を学ぶことは、リアリティからアクチュアリティを生み出す力となり、これからの世界に求められる能力となっていくと思われます。