講義内容詳細:共生の倫理

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 共生の倫理
英文科目名/Course Title (English) Ethics of Social Harmony
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 河見 誠
英文氏名/Instructor (English) KAWAMI, Makoto

講義概要/Course description
<いのちの法と倫理>
 人工生殖、人間のクローン、人工妊娠中絶、ガン告知等に関する法的規制と倫理的課題を取り上げる。その中で、親子・夫婦関係を貫く原理、子産みの人格的意味について考える。そして患者・家族と医療者・社会の関わりも取り上げ、共に生きる人間関係について自分の課題として考えていく。皆さんに質問を投げかけ、応答しながら展開する授業となる。
達成目標/Course objectives
 現代は、技術発展により数多くの選択肢を我々に提供してくれる一方、逆にどのような選択をすればよいのか見えにくくなっている時代でもある。この授業は、特に「いのち」にまつわる医療に焦点を当てて、我々の選択が自らを生かすと共に他者をも生かす「共に生きる」選択となるための「共生の倫理」を身につけることを目標とする。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class はじめに:自立した個人と、共に生きる家族・社会
2
授業計画/Class 代理出産と家族
3
授業計画/Class 代理出産をどう考えるか
4
授業計画/Class 代理出産と正義・ケア・いのちの尊厳
5
授業計画/Class 人工生殖の法と倫理
6
授業計画/Class 生殖の人格的意味と家族関係
7
授業計画/Class 人間のクローニング:技術はどこまで進んでいるか
8
授業計画/Class 人間のクローニングが問いかける家族関係の在り方
9
授業計画/Class 人工妊娠中絶:プロチョイスとプロライフ
10
授業計画/Class 中絶の法的規制とその倫理的根拠
11
授業計画/Class 選別中絶について考える
12
授業計画/Class 中絶からみた家族と国家、家族の権利、女性の権利
13
授業計画/Class 医療現場における家族と患者:ガン告知から考える
14
授業計画/Class 患者を支える家族、看護、医療、社会:ホスピスから学ぶこと
15
授業計画/Class 「共に生きる」家族・社会。そして私はどう生きる?
授業方法/Method of instruction
 学生と共に考えていく講義。対面授業(但し遠隔[webexによるリアルタイム]受講も可)とする。具体的な授業形態については、受講学生と相談しながら、柔軟に決めていく。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 80% 状況によってはレポートに代えることもありうる。
2 平常点 In-class Points 20% 小レポート及び授業参加度合い
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
1 葛生栄二郎, 河見誠, 伊佐智子著 新・いのちの法と倫理(改訂版) 法律文化社 2017.1 9784589038180 2600円+税
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1  適宜指示する。
メッセージ/Message
(事前学習)各テーマを扱う前に、皆さんに「あなたならどう考えるか」を問う質問を提示する。次の授業までに考えて臨むこと。
 小レポートを数回提出してもらう。
(事後学習)授業後は、自分の答えが授業を通してどのように変化したかをまとめること。