講義内容詳細:社会調査法演習a

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 社会調査法演習a
英文科目名/Course Title (English) Seminar in Social Survey a
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 慶 淑顯
英文氏名/Instructor (English) KYUNG Suk hyun

講義概要/Course description
社会調査方法には、大きく整理して質的な調査と呼ばれるもの、計量的な調査と呼ばれるものがあり、それぞれに手法、留意点が種々異なります。本講義では、そのうち前者に含まれるインタビュー調査について、基礎的な方法(前提となる問題意識、考究・調査したい内容の設定、インタビューの具体的な準備や実際の方法)の会得や、実際のインタビュー調査、そしてその調査報告書の完成に至るまでの過程を、講義および実践的な指導のもとに理解し、習得します。前期の受講者はまず「家族」「女性」といった身近なところにポイントをおいて研究テーマを設定し、社会調査の実施を試みます。

達成目標/Course objectives
社会学的な調査における質的調査、インタビュー調査について、その基本的方法を会得し、身近にある問題への関心を深めるところから実際のインタビュー調査を行なえるようにする。またその成果内容をまとめ、文章化して発表し、自分と社会にとっての意義を省察できるための調査報告書をも作成する。これらの学習作業を通じて、社会(学)の基礎的な調査を行なうことのできる方法論(たんなるノウハウにとどまらない)を体得し、社会的現実を記録する力、考察する力を身につけられるようにする。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス(1)授業の進め方について
2
授業計画/Class ガイダンス(2)社会調査、インタビュー調査について
3
授業計画/Class インタビュー記録の作成について――これまでの報告書の事例から学ぶ(家族)
4
授業計画/Class インタビュー記録の作成について――これまでの報告書の事例から学ぶ(女性
5
授業計画/Class インタビュー調査の方法について(インタビュー対象の探し方、質問項目・依頼状の作成について)
6
授業計画/Class インタビュー調査の指導(アポイントメント取りの第1回実施)
7
授業計画/Class インタビュー調査の指導(アポイントメント取りの第2回実施)
8
授業計画/Class インタビュー調査の実施(第1回実施)
9
授業計画/Class インタビュー調査の実施(第2回実施)
10
授業計画/Class インタビュー記録の作成(第1次原稿の作成と添削)
11
授業計画/Class インタビュー記録の作成(第2次原稿の作成と添削)
12
授業計画/Class インタビュー調査の報告・発表(成果と反省点についての共有と討議)
13
授業計画/Class インタビューの報告書作成(第1回 分析・考察への指導)
14
授業計画/Class インタビューの報告書作成(第2回 編集作業指導)
15
授業計画/Class 社会的な現場に出向き、人と会い、考察した社会調査学習についてのこれまでのまとめ
授業方法/Method of instruction
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 60% 調査報告書における着眼点、内容、調査方法に対する理解と工夫
2 平常点 In-class Points 40% 授業における発表内容:20% 討議:20%
教科書/Textbooks
 コメント
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1 プリントで配布します。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 河西宏祐著 インタビュー調査への招待 世界思想社 2005.10 4790711498 1800円 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
身近すぎてじつは一度もきちんと話を聞いてみたことがない、会ったこともないがじつは話を聞いてみたいとずっと思っていた、そんな相手がいる学生は、この授業を通してその思いが学問的に実現できると思います。社会学的方法という以前に、そのようなごく通常の動機から社会理解への窓口が開けてくるはずだと思います。

【準備学習(予習・復習等)】
各人の調査テーマに応じて、必要な文献や調査作業を、各回ごとに教示します。指示された課題への取り組みの提出を次の回に求めます。