講義内容詳細:社会史(英国)a

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 社会史(英国)a
英文科目名/Course Title (English) Social History of Britain a
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 梅垣 千尋
英文氏名/Instructor (English) UMEGAKI, Chihiro

講義概要/Course description
【講義題目】「近代イギリス女性史を学ぶ」
○18世紀から19世紀ごろまでのイギリス社会史を、女性史・ジェンダー史の側面から検討する。まず、女性史・ジェンダー史という比較的新しい視点からの歴史叙述の意義とその方法論について概説する。その上で、フェミニズム論の誕生、近代家族の形成、教育制度の進展、政治参加への道のりといったトピックスをとおして、近代イギリス女性史にたいする理解を深める。
達成目標/Course objectives
○ジェンダーという切り口から近代イギリスの社会史をとらえ直す意義を理解する。
○近代イギリスの女性たちがどのような生き方を求められ、どのようにして活動の幅を広げていったのかを具体的に理解する。
○プレゼンテーションや自由な討論を通じて、アカデミックな思考力を鍛えるとともに豊かなコミュニケーションの力を身につける。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
本科の「イギリスの歴史A」「イギリスの歴史B」を履修しておくと、より理解が深まる。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクション
2
授業計画/Class イギリス近代史の大きな流れをつかむ
3
授業計画/Class ジェンダーという視点からみたイギリス近代史
4
授業計画/Class フェミニズム論の形成(1)メアリ・ウルストンクラフト
5
授業計画/Class フェミニズム論の形成(2)J・S・ミルとハリエット・テイラー
6
授業計画/Class 『プライドと偏見』から:19世紀初頭のイギリスと女性
7
授業計画/Class 家族と教育(1)ヴィクトリア時代の家族と女性
8
授業計画/Class 家族と教育(2)ガヴァネスとしての女性
9
授業計画/Class 家族と教育(3)女性の中等教育
10
授業計画/Class 『秘密の花園』から:19世紀後半のイギリスと女性
11
授業計画/Class 家族と教育(4)女性の高等教育
12
授業計画/Class 女性と政治(1)チャーティスト運動と女性
13
授業計画/Class 女性と政治(2)ヴィクトリア女王
14
授業計画/Class 女性と政治(3)女性参政権運動の展開
15
授業計画/Class 『ヴィクトリア女王:世紀の愛』から:若きヴィクトリア女王
授業方法/Method of instruction
成績評価方法/Evaluation
1 100% ○授業への参加姿勢:30% 
○プレゼンテーション:30% 
○レポート:40%
教科書/Textbooks
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1 河村貞枝・今井けい編『イギリス近現代女性史研究入門』(青木書店、2006年)
参考書/Reference books
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1 レイ・ストレイチー(栗栖美知子・出淵敬子監訳)『イギリス女性運動史 1792-1928』(みすず書房、2008年)
伊藤航多・佐藤繭香・菅靖子編『欲ばりな女たち─近現代イギリス女性史論集』(彩流社、2013年)
その他、必要に応じて適宜紹介する。
メッセージ/Message
【事前学習・事後学習について】
○全員が予習してくることを前提として、テキストの輪読を行う。レポーターによる発表やディスカッションなど、学生の積極的な参加が求められるので、事前にテキストの該当部分を熟読して、内容をよく理解しておくこと。
○レポーターになった回では、各自が適宜、追加の説明や語句の解説を加えながら内容を要約し、論点を提示した上で、パワーポイントによるプレゼンテーションを行う。かなりの事前学習が求められるので、計画的に準備を進めておくこと。
○学んだ内容を復習し、次回の授業に備えること。