講義概要/Course description
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【講義題目】「現代イギリス女性史を学ぶ」 ○19世紀末から20世紀半ばごろまでのイギリス社会史を、女性史・ジェンダー史の側面から検討する。具体的には、女性労働の変遷、慈善・福祉への関わり、帝国支配との関係といったトピックスをとおして、現代イギリス女性史にたいする理解を深める。
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達成目標/Course objectives
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○ジェンダーという切り口から現代イギリスの社会史をとらえ直す意義を理解する。 ○現代イギリスの女性たちがどのような生き方を求められ、どのようにして活動の幅を広げていったのかを具体的に理解する。 ○プレゼンテーションや自由な討論を通じて、アカデミックな思考力を鍛えるとともに豊かなコミュニケーションの力を身につける。
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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本科の「イギリスの歴史A」「イギリスの歴史B」を履修しておくと、より理解が深まる。専攻科の「社会史(英国)a/A」は、この授業で扱う時代よりも前の歴史を学ぶことができるので、履修しておくとよい。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
イギリス現代史の大きな流れをつかむ |
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3
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授業計画/Class |
ジェンダーという視点からみたイギリス現代史 |
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4
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授業計画/Class |
女性と労働(1)既婚女性の労働 |
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5
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授業計画/Class |
女性と労働(2)工場法の歴史とジェンダー |
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6
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授業計画/Class |
慈善と社会福祉(1)チャリティと女性 |
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7
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授業計画/Class |
慈善と社会福祉(2)家族・中間団体・国家 |
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8
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授業計画/Class |
慈善と社会福祉(3)オクタヴィア・ヒル |
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9
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授業計画/Class |
『カレンダー・ガールズ』から:女性とアソシエーション |
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授業計画/Class |
大英帝国と女性(1)女性の帝国経験 |
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授業計画/Class |
大英帝国と女性(2)戦争と看護職の改革 |
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授業計画/Class |
『スカートの翼ひろげて』から:戦争と女性 |
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授業計画/Class |
大英帝国と女性(3)海を渡る女教師 |
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授業計画/Class |
第二次世界大戦・現代のイギリス女性 |
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授業方法/Method of instruction
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遠隔授業(Webexによるリアルタイムのオンライン授業)とする。 |
成績評価方法/Evaluation
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100%
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○授業への参加姿勢:30% ○プレゼンテーション:30% ○レポート:40%
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教科書/Textbooks
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河村貞枝・今井けい編『イギリス近現代女性史研究入門』(青木書店、2006年)
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参考書/Reference books
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| コメント Comments | |
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レイ・ストレイチー(栗栖美知子・出淵敬子監訳)『イギリス女性運動史 1792-1928』(みすず書房、2008年) 伊藤航多・佐藤繭香・菅靖子編『欲ばりな女たち─近現代イギリス女性史論集』(彩流社、2013年) その他、必要に応じて適宜紹介する。
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メッセージ/Message
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【事前学習・事後学習について】 ○全員が予習してくることを前提として、テキストの輪読を行う。レポーターによる発表やディスカッションなど、学生の積極的な参加が求められるので、事前にテキストの該当部分を熟読して、内容をよく理解しておくこと。 ○レポーターになった回では、各自が適宜、追加の説明や語句の解説を加えながら内容を要約し、論点を提示した上で、パワーポイントによるプレゼンテーションを行う。かなりの事前学習が求められるので、計画的に準備を進めておくこと。 ○学んだ内容を復習し、次回の授業に備えること。
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