講義内容詳細:平和を考えるA

戻る
年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 平和を考えるA
英文科目名/Course Title (English) Peace Studies A
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 勅使川原 香世子
英文氏名/Instructor (English) TESHIGAWARA, Kayoko

講義概要/Course description
私たちはいま、気候変動の危機的状況に直面しています。異常気象は年々増加し、2018年には世界で850件ほど観測されました。昨年起こったフランスの熱波、アマゾンでの大規模な火災、日本を襲った巨大台風、スーダンやスペインなどでの洪水、イタリアの高潮、そして今も燃え盛るオーストラリアの大規模な山火事など、世界のあちこちで甚大な被害をもたらしています。

開発、経済発展至上主義が、気候危機や格差、紛争などの重大な要因であると考えられますが、それらが問い直されることはなく、いまだに、貧困や紛争などを解決するために経済発展が追求されています。

この授業は、誰かの潜在的な実現可能性を阻害するものを暴力と捉える平和学の視点から、「開発」「援助」「安全保障政策」「気候危機」などの中にある暴力と自分自身との関係性を意識化し、人生の中で自分にできること、すべきでないこと、どんな社会を作っていきたいかなどを考え、行動に移していかれるようにすることを目的としています。

異なる環境に置かれた人びとの現状をできるだけ実感できるよう、毎回映像を使用したり、現場で活動されている方をゲストスピーカーとしてお招きしたりします。
















達成目標/Course objectives
①暴力の構造を理解し、その中でもっとも苦を強いられていると考えられる人びとの視点から社会を捉え直すことができる。
②暴力と自分自身との関係性を考えることができる。
③暴力克服のためにできること、避けるべきことを考え、実行できるようになる。
 

授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 講義オリエンテーション

事前学習/Preparation 特にありません。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
2
授業計画/Class 経済のグローバル化と格差

事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
3
授業計画/Class 路上で暮らすということ

事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
4
授業計画/Class 新興感染症と環境破壊
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
5
授業計画/Class 開発と環境・気候危機
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
6
授業計画/Class 沖縄①
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
7
授業計画/Class 沖縄②
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
8
授業計画/Class ドメスティック・バイオレンス
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
9
授業計画/Class ジェンダーと平和
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
10
授業計画/Class フィリピン超法規的殺害
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
11
授業計画/Class 日本軍「慰安婦」:フィリピンを中心に
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
12
授業計画/Class 国際労働移動:フィリピンと日本を中心に
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
13
授業計画/Class 難民:シリアを中心として
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
14
授業計画/Class 暴力意識化のための5段階アプローチ
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
15
授業計画/Class まとめ・テスト
事前学習/Preparation 前回の講義の際に指定された資料を熟読する。
事後学習/Reviewing 講義の際に参考文献として挙げられた資料を読む。
授業方法/Method of instruction
・講義に関連した質問を用意するので、毎回、300~400字程度にレスポンスをまとめ、CoursePowerで送ってください。レスポンス提出をもって授業の出席とします。提出期限は、授業を実施した週の水曜日23:59までとします。(5/4授業日の場合、提出期限は5/6 23:59です)
・記入された印象的な意見や感想を、匿名で、次週以降の講義において紹介します。
・講義には積極的に映像を取り入れたり、暴力縮減に向け活動しているゲストスピーカーを招いたりするなどの工夫をします。
・送信データが重くなりすぎないよう、できるだけ、動画はネット上にあるものを利用したいと思います。


成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 50% 小論文形式
2 平常点 In-class Points 50% レスポンスシートに記載された設問への回答。設問に対する回答になっていないことがよくありますので、記載時には注意してください。
毎回、300~400字程度にレスポンスをまとめ、CoursePowerで送ってください。レスポンス提出をもって授業の出席とします。提出期限は、授業を実施した週の水曜日23:59までとします。(5/4授業日の場合、提出期限は5/6 23:59です)
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
Comments
1 平井 朗 編 概論 平和学のいま―地球・自分・未来をつなぐ見取図 法律文化社 2020年 発効日が6月頃になる可能性があります。購入に関して、別途お知らせいたします。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 平井 朗 編 概論 平和学のいま―地球・自分・未来をつなぐ見取図 法律文化社 2020
2 津田守、横山正樹 開発援助の実像 フィリピンから見た賠償とODA 亜紀書房 1999
3 勅使川原香世子 医療アクセスとグローバリゼーション‐フィリピンの農村地域を事例として 明石書店 2012
4 藤岡美恵子、越田清和、中野憲志 脱「国際協力」―開発と平和構築を超えて 新評論 2011
5 C.ダグラス ラミス 経済成長がなければ私たちは 平凡社ライブラリー 2004
メッセージ/Message
平和は願うものではなく、創っていくものです。そして、暴力を減らして行くためには、社会にある問題と自分自身がどのように関連しているのかを知ることが重要です。受講生には、事前に指定した課題を熟読して授業に参加し、暴力と自分自身との関係性、関与方法について意識的に考えられるようになって頂きたいと思っています。
 

その他/Others
・授業に関連する書籍や映画についてレポートを提出された場合、加点します。
・現地での活動に基づいてお話しします。また、さまざまな活動をとおして交流している方をゲストにお迎えします。
キーワード/Keywords
平和     暴力     開発     援助     人権     フィリピン     貧困     格差     沖縄     国際協力     実務経験