講義内容詳細:イギリス文化概論Ⅱ/イギリス文化概論

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) イギリス文化概論Ⅱ/イギリス文化概論
英文科目名/Course Title (English) Introduction to English Culture Ⅱ/Introduction to English Culture
学期/Semester 後期/通年 単位/Credits 2/4
教員名/Instructor (Japanese) 伊達 直之
英文氏名/Instructor (English) DATE, Naoyuki

講義概要/Course description
 世界でも早い時期に近代の市民社会を成立させ、民主主義を発展させてきたイギリスには、日本と同様に長い歴史と伝統があり、文学、演劇、音楽、美術などの豊かな文化的な遺産を誇っている。政治経済的にも、その繁栄は大英帝国で頂点を極めた。
 だが20世紀の特に後半以降、このイギリスも、大きな社会的・文化的な変化を経験している。
 大英帝国の解体と軌を同じくして、旧植民地からは多様な国籍、言語、文化をもった移民たちが増加し、マルチ・カルチュラルな国家への道を進んでもいる。このような民族的な多様性に加え、女性の社会進出も、経済・社会の根本に大きな変化をもたらした。また「若者」という集団が、年上の世代に対して明確な差異を持つ集団として認知され、これが20世紀半ば以降、国の特徴を形成するのに大きな役割を負うようになった。
 講義では、イギリスのイメージを形成してきた歴史と伝統に加え、現在進行中のイギリスの文化・社会についてさまざまな視点から概観する。前期開講の[I]では主としてイギリスの風土と国民性の土台となる地理、歴史、政治と社会の環境や仕組みを扱う。後期開講の[II]では主としてエンターテイメントや文学、建築、美術などの文化的な活動を扱う。
 ただし、[I]と[II]の講義内容は緊密に関係しあっており、[II]の講義は[I]で扱ったトピックの知識を前提にして行われる。
達成目標/Course objectives
   異文化国家であるイギリスの文化と歴史について主要なトピックを概観し、イギリスの社会、文化に関する広い視野での基礎的な知識と理解を身に付ける。
 イギリスの歴史と現代社会・文化を具体的に知り、それを日本の場合と比較理解することなどで、比較社会、比較文化、異文化理解の視点と考察力を身に付け、異文化コミュニケーションの基盤とする。
 批評的な問題意識を持ち、専門課程において、イギリスを中心に英語圏の文化、文学や、言語研究を深めるための基礎知識と思考力を身につける。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
前期の「イギリス文化概論I」を履修していることが望ましい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクション(異文化理解への複眼の視点)
事前学習/Preparation なし
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
2
授業計画/Class スコットランド、アイルランド、ウェールズとの関係(多様な文化背景と異文化交流)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
3
授業計画/Class テレビ(報道)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
4
授業計画/Class 伝統的メディアと教育
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
5
授業計画/Class テレビ・ドラマ(文化の多様性と異文化交流)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
6
授業計画/Class コメディと英国のユーモア(感性の文化差と異文化理解)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
7
授業計画/Class 文学(詩)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
8
授業計画/Class 文学(演劇)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
9
授業計画/Class 文学(小説と散文)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
10
授業計画/Class 建築(中世から15世紀)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
11
授業計画/Class 建築(16世紀から現代)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
12
授業計画/Class 美術(工芸と肖像画)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
13
授業計画/Class 美術(風景画と現代美術)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
14
授業計画/Class イギリスの音楽と映画(異文化コミュニケーションの現場)
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
15
授業計画/Class 総括
事前学習/Preparation 教室にて適宜指示する。
事後学習/Reviewing 教室にて適宜指示する。
授業方法/Method of instruction
★コロナウィルス感染防止のため、遠隔授業によって授業を進めることになりました。


  授業は Course Powerの「自主学習型」PDF(本体)とWebex「リアルタイム型」を【併用する】予定です。

 基本的には、毎週授業日の前日夜までに講義形式でまとめた「自主学習型PDF資料」をコース―パワーから配布し、そこに画像、動画、音楽、音声などの補助資料へのURLリンクも指示します。これが授業本体となります。
 履修者が既にPDFでの自主学習を終えていることを前提に、Webexによって60分程度の「リアルタイム型」の「質疑応答の時間」も加えて行きたいと思います。
 初回講義日が近づいたらコースパワーのチェックとリアルタイム開始前の、PDF学習をお願います。
 
◎ 履修者の受講環境について、PCでの受講とスマホでの受講では、伝わる情報にも差が出てしまいます。講義はPCでの受講を想定して行いますが、スマホなどの受講者も成績評価などで不利益にならないような配慮は心がけます。
 皆さんの側の受講器機やLANなどの環境差を知っておくことは、講義をする上で重要なので、初回にアンケートをとる予定です。

 授業計画に掲げた各回のトピックは、時事的な状況への対応や、他のトピックとの組あわせの関係などから、適宜変更する可能性があります。
成績評価方法/Evaluation
1 100% リアクション・ペイパーなどによる平常点(40%)、および学期末の試験あるいはレポート(60%)から、総合的に評価する。

【前期科目成績評価】
 平常点 40%・前期定期試験 60%
【通年科目成績評価】
 前期平常点 20%・前期定期試験 30%
 後期平常点 20%・後期定期試験 30%
教科書/Textbooks
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1 プリントを配布。必要な場合は教室で指示する。
参考書/Reference books
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1 イギリス史が全く初めての学生には、例えば『図説イギリスの歴史』指昭博(河出書房新社)、『イギリスの歴史が2時間でわかる本』歴史の謎を探る会編 (河出書房新社)、などは便利。
個別のトピックについては、教室で随時指示する。
メッセージ/Message
この科目は復習が大切です。
授業で関心をもったことは、自主的に調査して知識を広め、イギリスという国をさまざまな角度から理解できるように、自分の視野を広げていってください。
キーワード/Keywords
イギリス     イギリス史     イギリス文化     イギリス文化史     メディア     メディア文化論     異文化理解     比較文化     芸術