講義内容詳細：イギリス文学演習Ⅰ（１）／イギリス文学演習（１）

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) イギリス文学演習Ⅰ（１）／イギリス文学演習（１）
英文科目名/Course Title (English) Seminar in English Literature Ⅰ (1)/Seminar in English Literature (1)
学期/Semester 前期／通年 単位/Credits 2/4
教員名/Instructor (Japanese) 笹川 渉
英文氏名/Instructor (English) SASAKAWA, Wataru

講義概要/Course description
　この演習ではルネサンス期を代表する詩人William ShakespeareによるSonnets (1609) と女性詩人Mary WrothによるPamphilia to Amphilanthus (1621) におさめられたソネットを取り上げます。時間をかけて丁寧に読むことで、韻文を正確に読めるようにし、男性作家と女性作家によるソネットを比較検討することで、初期近代恋愛詩に見られる愛のレトリックの共通点と相違点を学び、その背後にある歴史的文脈と思想的背景を理解していきます。
　最終的には、独力で英文を読解するための力を養い、適宜参考文献を参照することで、レポートや卒業論文執筆のために必要な批評的視座を身につけられるようになることを目指します。
＊オンライン授業に際しては、自己学習のためにCoursePowerを、オンディマンドでの教材配信のためにWebexを使用予定です。履修者の通信状況に応じてリアルタイムでWebexを使用する可能性もあります。
達成目標/Course objectives
・韻文を正確に読めるようになる
・初期近代恋愛詩のパターンを説明することができる
・レポートのテーマになるような学術的な論点を見つけることができる
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクション、シラバスの説明、基本文献紹介、初期近代ソネットの基本事項
事前学習/Preparation イギリス文学史でのエリザベス朝イングランドについての位置付けと代表的な詩人を復習する。
事後学習/Reviewing 基本文献の所在を確認する。
2
授業計画/Class イギリス・ルネサンス期の愛の描き方
事前学習/Preparation 教材に繰り返し登場する「愛」のモチーフを調べる
事後学習/Reviewing 関心を持った点について図書館で調査する。
3
授業計画/Class Mary Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P8
William Shakespeare, Sonnet 25
事前学習/Preparation 指定範囲の精読をする。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
4
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P9
Shakespeare, Sonnet 26
事前学習/Preparation 指定範囲の精読をする。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
5
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P10
Shakespeare, Sonnet 27
事前学習/Preparation 指定範囲の精読をする。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
6
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P11
Shakespeare, Sonnet 28
事前学習/Preparation 指定範囲の精読をする。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
7
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P12
Shakespeare, Sonnet 29
事前学習/Preparation 指定範囲を講読する。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
8
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P13
Shakespeare, Sonnet 30
事前学習/Preparation 指定範囲を講読する。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
9
授業計画/Class オリエンテーション、図書館データベースの使い方
事前学習/Preparation デーベースにアクセスし資料を調査する。
事後学習/Reviewing 入手した文献を読む。エディションの違いを実際に比較する。
10
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P14
Shakespeare, Sonnet 31
事前学習/Preparation 指定範囲を講読する。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
11
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P15
Shakespeare, Sonnet 32
事前学習/Preparation 指定範囲を講読する。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
12
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P16
Shakespeare, Sonnet 33
事前学習/Preparation 指定範囲を講読する。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
13
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P17
Shakespeare, Sonnet 34
事前学習/Preparation 指定範囲を講読する。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
14
授業計画/Class Wroth, Pamphilia to Amphilanthus P18
Shakespeare, Sonnet 35
事前学習/Preparation 指定範囲を講読する。
事後学習/Reviewing 指定範囲の問題点を検討する。
15
授業計画/Class レポートについての経過報告
事前学習/Preparation レポートの作品とテーマを決定する。
事後学習/Reviewing 学期末レポートを執筆する。
授業方法/Method of instruction
演習形式。授業では各回担当を決めて報告を行ってもらいます。特に、辞書を引くという綿密な予習が必要となります。イギリス文学だけではなく英語そのものに対する幅広い視野を持つことができるよう積極的に取り組んでください。
＊オンライン授業に際しては、自己学習のためにCoursePowerを、オンディマンドでの教材配信のためにWebexを使用予定です。履修者の通信状況に応じてリアルタイムでWebexを使用する可能性もあります。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 40% 各回の授業でのコメントシート（20%）と学期末のレポート経過報告（20%）
発言、コメントでは、自分の意見をテクストの表現や事実に基づいて説得力を持って説明できているかどうかを重視します。
通年科目の成績評価…各10%
2 レポート Report 60% 先行批評に言及しつつ、自分の意見をテクストの表現や事実に基づいて説得力を持って説明できているかどうかを重視します。
通年科目の成績評価…30%
教科書/Textbooks
 著者名
Author		タイトル
Title		出版社
Publisher		出版年
Published year		ISBNコメント
Comments
1 Deborah West, ed. Shakespeare's Sonnets Oxford University Press 2007 授業時に指示
2 edited, with introduction and notes, by Josephine A. Roberts The poems of Lady Mary Wroth Louisiana State University Press 1992. 0807117994 授業時に指示
参考書/Reference books
 著者名
Author		タイトル
Title		出版社
Publisher		出版年
Published year		ISBN価格
Price		 
1 岩崎宗治編訳 英国ルネサンス恋愛ソネット集 岩波書店 2013.9 9784003720011 840円+税 蔵書情報 / Library information
2 Stephen Greenblatt, general editor The Norton Anthology of English Literature, volume B W.W. Norton 2013. 9780393919646 蔵書情報 / Library information
3 Edited by H. R. Woudhuysen The Penguin Book of the Renaissance Verse 1509–1659 Penguin 1992
4 Edited by Patrick Cheney. The Cambridge Companion to Shakespeare's Poetry Cambridge University Press 2007. 9781139001274 蔵書情報 / Library information
5 Alexander Schmidt Shakespeare lexicon and quotation dictionary Dover Publications 1971. 048622726X 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
時代の隔たりのあるテクストとは問題意識を共有しにくいと感じるかもしれませんが、率直な感想や疑問がレポートに発展するテーマとなるように授業で議論をしていきます。同じテーマをどのように語るのかという詩人の工夫を楽しんでください。また、イギリス文学や英語そのものに対する関心も養っていきましょう。
キーワード/Keywords
イギリス詩     Shakespeare     初期近代     イギリス文学