講義内容詳細:特別演習(卒業論文)

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 特別演習(卒業論文)
英文科目名/Course Title (English) Undergraduate Research (BA Thesis)/Thesis for B. A. Degree
学期/Semester 通年 単位/Credits 8
教員名/Instructor (Japanese) 小松 靖彦
英文氏名/Instructor (English) KOMATSU, Yasuhiko

講義概要/Course description
 この演習では、次の三つの分野に関わる卒業論文の指導を行う。
(1) 『萬葉集』: 歌人研究、作品研究、表現史研究(後の時代も範囲に含めてよい)、編集・成立研究、宗教的・心性史研究、神話・説話の比較研究、受容史(近現代も含む)、英訳など、『萬葉集』など上代文学に関するものならば、どのようなテーマでもよい。
(2) 書物学: 古代の巻子本から現代の印刷本・電子本まで、日本の「書物」に関するものならば、どのようなテーマでもよい。(装丁、ブックデザイン、料紙、下絵、書、レイアウト、印刷、編集、出版など)
(3) 文学交流: 日本文学と外国文学の双方向的な交流、比較研究、翻訳に関するものならば、どのようなテーマでもよい。「戦争と文学」(日中戦争・太平洋戦争など)というテーマもこれに含まれる。

*はオンラインでWebexを使って行う。詳細は下の「授業方法」参照。
達成目標/Course objectives
『萬葉集』・書物学・文学交流の研究方法
1.『萬葉集』、日本の「書物」(古代から現代まで)、文学交流についての、自分の研究テーマを発見する。
2.自分のテーマを追究するために、自分らしいアイディアを育てられるようになる。
3.自分のテーマを追究するための調査方法・研究情報の集め方を習得する。
4.自分が研究して導き出した結果を論文としてまとめる構想力と表現力を身につける。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 0.イントロダクション
事前学習/Preparation 卒業論文のテーマについて考え、可能な範囲でそれに関する情報を集めておくこと。
事後学習/Reviewing 卒業論文制作の計画を立案する。
2
授業計画/Class 1. 「特別演習」(卒業論文指導)について【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
3
授業計画/Class 2.「卒業論文」とは何か【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
4
授業計画/Class 3.「卒業論文」のフォーマット【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
5
授業計画/Class 4.研究テーマを発見する【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
6
授業計画/Class 5.「アイディア」を育てる【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
7
授業計画/Class 6.「卒業論文」を書くための調査方法【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
8
授業計画/Class 7.データを分析する【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
9
授業計画/Class 8.第3次資料(先行研究)の収集【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
10
授業計画/Class 9.第3次資料(先行研究)の引用の仕方【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
11
授業計画/Class 10.「卒業論文」を書くための処方箋【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 教材を読み直して重要と思った点を整理して、「卒業論文」制作を進める。
12
授業計画/Class 受講者による発表(1)〔一回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、論文に近いスタイルでレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を収集する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点を、卒論ノートに整理する。その他の受講者は、発表を聞いて得られたものや、新たに発見した自分の課題を、卒論ノートに記す。
13
授業計画/Class 受講者による発表(2)〔一回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、論文に近いスタイルでレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を収集する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点を、卒論ノートに整理する。その他の受講者は、発表を聞いて得られたものや、新たに発見した自分の課題を、卒論ノートに記す。
14
授業計画/Class 受講者による発表(3)〔一回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、論文に近いスタイルでレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を収集する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点を、卒論ノートに整理する。その他の受講者は、発表を聞いて得られたものや、新たに発見した自分の課題を、卒論ノートに記す。
15
授業計画/Class 受講者による発表(4)〔一回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、論文に近いスタイルでレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を収集する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点を、卒論ノートに整理する。その他の受講者は、発表を聞いて得られたものや、新たに発見した自分の課題を、卒論ノートに記す。
16
授業計画/Class 1.「卒業論文」の書き方についての注意(1)【講義】
*前期提出論文の返却。
事前学習/Preparation 後期の「卒業論文」作成のプランを立てる。
事後学習/Reviewing
「卒業論文」の書き方についての注意事項を、自分なりにまとめる。
17
授業計画/Class 2.「論文」の書き方(実践的に)【講義】
事前学習/Preparation 教材に事前に目を通す。
事後学習/Reviewing 「卒業論文」の書き方の注意点を整理して、卒論ノートに記す。
18
授業計画/Class 3.注の書き方についての再確認【講義】
事前学習/Preparation 注の書き方について、前期配布の教材で確認する。
事後学習/Reviewing 注の書き方の注意点を整理して、卒論ノートに記す。
19
授業計画/Class 4.「卒業論文」の書き方についての注意点(2)【講義】
*中間論文の返却。
事前学習/Preparation 中間論文で不十分であった点を確認しておく。
事後学習/Reviewing 「卒業論文」の書き方についての注意事項を、自分なりにまとめる。
20
授業計画/Class 受講者による発表〔二回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、完成した論文の姿を意識しながらレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を検索する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点や課題を整理し、それらについての研究を進める。その他の受講者は、発表を参考に、自分の研究について検証する。
21
授業計画/Class 受講者による発表〔二回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、完成した論文の姿を意識しながらレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を検索する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点や課題を整理し、それらについての研究を進める。その他の受講者は、発表を参考に、自分の研究について検証する。
22
授業計画/Class 受講者による発表〔二回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、完成した論文の姿を意識しながらレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を検索する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点や課題を整理し、それらについての研究を進める。その他の受講者は、発表を参考に、自分の研究について検証する。
23
授業計画/Class 受講者による発表〔二回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、完成した論文の姿を意識しながらレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を検索する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点や課題を整理し、それらについての研究を進める。その他の受講者は、発表を参考に、自分の研究について検証する。
24
授業計画/Class 受講者による発表〔二回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、完成した論文の姿を意識しながらレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を検索する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点や課題を整理し、それらについての研究を進める。その他の受講者は、発表を参考に、自分の研究について検証する。
25
授業計画/Class 受講者による発表〔二回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、完成した論文の姿を意識しながらレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を検索する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点や課題を整理し、それらについての研究を進める。その他の受講者は、発表を参考に、自分の研究について検証する。
26
授業計画/Class 受講者による発表〔二回目〕
事前学習/Preparation 発表者は、完成した論文の姿を意識しながらレジュメを作成する。その他の受講者は、発表者のテーマに関する情報を検索する。
事後学習/Reviewing 発表者は、授業中に指摘された問題点や課題を整理し、それらについての研究を進める。その他の受講者は、発表を参考に、自分の研究について検証する。
27
授業計画/Class 「卒業論文」提出直前相談
事前学習/Preparation 「卒業論文」提出直前の最終確認をする。
事後学習/Reviewing 指摘を受けた点を修正する。
28
授業計画/Class 残された課題の確認(1)
事前学習/Preparation 提出した卒業論文を読み直し、問題点を確認する。
事後学習/Reviewing 残された課題を、卒論ノートにまとめる。
29
授業計画/Class 残された課題の確認(2)
事前学習/Preparation 提出した卒業論文について読み直し、問題点を確認する。
事後学習/Reviewing 残された課題を、卒論ノートにまとめる。
30
授業計画/Class まとめ
事前学習/Preparation 卒業論文を作成するにあたり注意すべきであった点をまとめておく。
事後学習/Reviewing 卒業論文を作成するにあたり注意すべき点をまとめ、次年度の受講者への参考とする。
授業方法/Method of instruction
 前期の前半は教員による講義、後半は演習形式(受講者による発表と討論)。後期の最初に教員による中間論文の講評と補足の講義、その後は演習形式。すべてオンラインの「リアルタイム型(Webex利用)」で行う。講義の教材(PDF)は授業前にCoursePowerにアップする。発表者は、当時の決められた時間までに、発表資料を担当教員に送ること。
成績評価方法/Evaluation
1 その他 Others 80% 卒業論文(60%)、前期・後期各1回の研究発表(20%)
2 平常点 In-class Points 20%
教科書/Textbooks
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1 卒業論文の書き方についてのプリントを配布する。プリントはCourse Powerにアップする。
参考書/Reference books
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1 特になし。
メッセージ/Message
・四年間の大学生活の総決算にふさわしい、充実した卒業論文を仕上げてもらうために、丁寧な水先案内をします。「論文」とは何か、どのように書き進めればよいか、について具体的に講義します。
・毎週の授業が、卒業論文を書くためのタイムキーパーとなります。
・前期・後期に各1回の研究発表があります。他の受講生の発表や意見を聞くことで、確実に視野が広がります。
・夏季休暇中に、中間論文を書いてもらいます。段階的に、書く力を身につけてもらいます。
【これまでの卒業論文のテーマ】
(1)但馬皇女/巻一・巻二の編纂資料/古代和歌における植物と天皇讃美/女性賛美の表現/戦時下の『萬葉集』/三島由紀夫と『萬葉集』/教材としての『萬葉集』/『萬葉集』における音と表記
(2)『継色紙』の料紙の色/唐紙を中心とする料紙装飾/『和漢朗詠集』の書/四季草花下絵和歌巻(本阿弥光悦筆・俵屋宗達画)/仕掛け絵本の歴史と未来/染紙の色彩と内容の関係/書物における本文書体/キリスト教児童書/作家の自装本
(3)『萬葉集』の現代語訳と英訳/翻訳から見る日本古代の神々/『萬葉集』の聴覚表現とその英訳/三島由紀夫「憂国」における文学と思想/大田洋子の文学と戦争/文学における生き残った兵士たち
その他/Others
卒業生の優れた論文のコピーが研究室に保管されています。それらも参考にしてください。
キーワード/Keywords
萬葉集     書物学     文学交流     戦争     翻訳