講義内容詳細:比較芸術学特講Ⅱ(1)

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 比較芸術学特講Ⅱ(1)
英文科目名/Course Title (English) Lecture on Comparative Arts Ⅱ(1)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 成田 麗奈
英文氏名/Instructor (English) NARUTA, Reina

講義概要/Course description
フランス六人組の音楽と同時代の諸芸術
20世紀初頭のフランス音楽を代表する作曲家グループ「フランス六人組」(ジョルジュ・オーリック、ルイ・デュレ、アルテュール・オネゲル、ダリウス・ミヨー、フランシス・プーランク、ジェルメーヌ・タイユフェール)の音楽作品について講じる。各回で「フランス六人組」の歴史と、六人の作曲家や彼彼女らと関わりの深い芸術家に焦点を当て、音楽作品の特徴や、同時代の諸芸術との関係について考察する。
達成目標/Course objectives
・「フランス六人組」の「結成」から「解散」までの経緯と音楽史における位置づけを理解する
・「フランス六人組」と同時代の諸芸術の動向や交流関係の動向を理解する
・「フランス六人組」および関連する作曲家の音楽作品の特徴を理解する
・「フランス六人組」の音楽作品について、上記をふまえて論点を一つに定め、論旨に関わることに焦点を絞って客観的・論理的に論じられる
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
本講義において20世紀初頭のフランス音楽についての関心や積極性を重視する。音楽に限らず、19世紀末~20世紀フランスの文化に幅広く関心を持ち、関連する演奏会や展覧会に積極的に足を運び、関連書物を読むことを期待する。
楽譜やフランス語のテクストを用いた説明が含まれるが、必ずしも専門的な知識は問わない。ただし、基礎的な音楽用語については説明を省くこともあるので、わからないところは各自音楽辞典・音楽事典、入門書・概説書など(第1回授業時に紹介する)を参照したり、講師に質問すること。

授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class はじめに:西洋音楽史、フランス音楽史における「フランス六人組」(以下、六人組)の位置づけ
事前学習/Preparation シラバスを読んでくること
事後学習/Reviewing 授業の概要を把握したうえで、参考文献一覧(授業時に配布)を確認し、学習計画を立てる。
2
授業計画/Class 六人組結成前のフランス音楽の動向〜ドビュッシー 《ペレアスとメリザンド》を中心に
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
期末レポートのテーマを決め、予備原稿を執筆する。
3
授業計画/Class 六人組の形成〜サティ のバレエ音楽《パラード》(美術・衣装:パブロ・ピカソ)の反響と「新青年」結成
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
4
授業計画/Class 六人組「結成」の経緯〜ピアノ小品集「六人組のアルバム」を中心に
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
5
授業計画/Class 六人組の「共同」作品〜スペクタクル音楽《エッフェル塔の花嫁花婿》(台本:ジャン・コクトー)を中心に
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
6
授業計画/Class ジャン・コクトーと六人組〜グループ「結成」前後の戦略と共作
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
7
授業計画/Class 六人組のバレエ作品〜芸術家たちとの共作(競作)
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
8
授業計画/Class ダリウス・ミヨー の音楽〜《屋根の上の牡牛》、多調作品を中心に
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
9
授業計画/Class アルテュール・オネゲルの音楽〜《ダヴィデ王》《パシフィック231》《ラグビー》を中心に
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
10
授業計画/Class パリにおけるアルノルト・シェーンベルク受容〜ウィーンとパリの「前衛」の対照化と六人組評価の関係について
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
11
授業計画/Class フランシス・プーランクの音楽〜バレエ音楽《牝鹿》(美術・衣装:マリー・ローランサン)を中心に
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習したうえで、参考資料を視聴し音楽の特徴を理解する
12
授業計画/Class ジョルジュ・オーリックの音楽〜映画音楽《美女と野獣》(台本:ジャン・コクトー)を中心に
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
13
授業計画/Class ジェルメーヌ・タイユフェールとルイ・デュレの音楽〜女性作曲家について、音楽家の社会運動について
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
14
授業計画/Class モーリス・ラヴェルの音楽〜六人組との「敵対関係」と友情、《ダフニスとクロエ》を中心に
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
15
授業計画/Class まとめ:授業の総括・質問への回答等
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを整理し文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化して小レポートを執筆・提出する。
期末レポートの内容を推敲し、注意事項を守って完成させ、CoursePowerに提出する。提出後、ファイル添付ができているかを必ず確認する。
授業方法/Method of instruction
【オンライン授業実施にあたって】
<使用するツール>
毎回Course Powerを利用しますので、この講義の「仮登録」をしてください。連絡は「お知らせ」機能を利用して発信しますので、メール転送設定を済ませておくか、こまめに「お知らせ」を確認してください。
配布資料のファイル形式はPDFとMP4を予定しています。
毎回NMLやYoutube Musicなどを利用して視聴覚資料を参照します。
スマートフォンのみでも学習は可能ですが、視聴覚資料を多く参照するので、通信容量無制限もしくは大容量であることが望ましいでしょう。

<授業方法>
初回はWebexでリアルタイム型配信(講師の音声のみ/受講者のカメラ・マイクはオフ)とし、授業の進め方の説明および第1回目講義を実施します。
第2回以降の講義は、原則としてオンデマンド型を中心とし、部分的にリアルタイム型(Webexチャットと音声機能のみ利用予定)を組み合わせる予定です。
授業の構成は概ね以下の通りです。
①前回のリアクションペーパー・小レポートのフィードバック(15分)
②講義(視聴覚資料の鑑賞時間を含む・60分)
③リアクションペーパー(当日中に提出)(15分)
④小レポート提出(金曜日締切) ※事後学習に相当
⑤次回授業の視聴覚資料の鑑賞 ※事前学習に相当

履修者の学習環境や人数をふまえて授業方法を変更する場合もあります。


成績評価方法/Evaluation
1 その他 Others 50% 平常点(授業態度・コメントカード・事前事後学習への取り組み)
2 レポート Report 50% 期末レポート(Course Powerに添付ファイル提出)
期末レポート課題は授業内およびCoursePowerにおいて告知する。第14回授業後に予備原稿を提出してもらう予定。
参考書/Reference books
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1 特になし。必要な資料はその都度配布(資料によってはCoursePowerへのアップロードのみの場合あり)
その他/Others
授業課題の掲示および授業時配布資料・参考文献の告知・配布にCourse Powerを利用する。事前学習・事後学習には 大学図書館データベースの「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」を活用する。