講義内容詳細:労働経済論Ⅰ

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 労働経済論Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Labor Economics Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 白井 邦彦
英文氏名/Instructor (English) SHIRAI, Kunihiko

講義概要/Course description
社会経済学理論に基づく労働経済論 - 雇用・賃金・失業・所得格差-
達成目標/Course objectives
 周知のように経済学は今日、新古典派経済学と社会経済学の二大潮流から成り立っている。そして「社会経済学」とは「ホストケインズ派・マルクス派・新リカード派・制度学派・ラデカル派など非新古典の経済学が共有する経済理論を体系化した経済学」のことである。本講義では、その「社会経済学」理論に基づく労働経済論、中でも雇用・失業・賃金・所得格差、について社会経済学的視点からどのように把握されているかについて学ぶことにする。今回は当面オンライン授業として教科書に沿って行うことにする。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
社会政策基礎・社会政策論、社会保障論、経済学史・経済思想史・経済史関連科目、モノ造りの経済学、労働経済基礎
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス
事前学習/Preparation シラバスとテキスト該当箇所を読んでおく。
事後学習/Reviewing シラバスと教科書、ガイダンスを聞いて全体の流れを把握する。
2
授業計画/Class 社会経済学とは何か
事前学習/Preparation テキスト序章を最低五回を読み返して、社会経済学の特質について理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習しておく。
3
授業計画/Class 市場と資本
事前学習/Preparation テキスト第1章を最低五回は読み返し、論理展開についてわからない点など整理しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習。
4
授業計画/Class 価格・賃金・利潤
事前学習/Preparation テキスト第2章を最低五回は読み返し、そこで展開されている数式をみずから計算し、論理展開で不明な点をチェックしておくこと
事後学習/Reviewing 授業内容の復習
5
授業計画/Class 資本蓄積と所得分配
事前学習/Preparation テキスト第3章1234を最低五回は読み返し、そこでの数式は自ら計算して答えを確認するとともに、論理展開についてわからないところはチェックしておくこと。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習
6
授業計画/Class 技術変化と労働過程
事前学習/Preparation テキスト4章1 2を最低五回は読み返し、計算式は自らやって答えを確認するとともに、論理展開で分からないところをチェックすること。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習
7
授業計画/Class 国家の経済への介入1
事前学習/Preparation テキスト6章、1 2 3を最低五回は読み返し、その論理展開を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習。
8
授業計画/Class 国家の経済への介入2
事前学習/Preparation テキスト6章、4、5を最低五回は読み返し、論理展開を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習
9
授業計画/Class 所得と雇用の決定1
事前学習/Preparation テキスト9章、1,2,3を最低五回は読み返し、論理展開を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習。
10
授業計画/Class 所得と雇用の決定2
事前学習/Preparation テキスト9章4,5,6を最低五回は読み返し、論理展開を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習。
11
授業計画/Class 完全雇用政策とその限界
事前学習/Preparation テキスト9章7を最低五回は読み返し、その論理展開を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習。
12
授業計画/Class 所得格差-所得格差の実態とカレツキ・カルドアの所得分配理論-
事前学習/Preparation 参考文献『現代の政治経済学』の8章3,4になどにより、カレツキ、カルドアの所得分配理論を数式の意味を理解しながら理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習。
13
授業計画/Class 所得格差-金融化と所得格差緩和策-
事前学習/Preparation 参考文献『現代の政治経済学』8章5などに基づき、今日の所得格差拡大要因として「金融化」が果たす役割について学習するとともに、所得緩和策について考えておく。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習。
14
授業計画/Class 今日の労働実態の社会経済学的把握
事前学習/Preparation 今日問題となっている労働実態に関して、これまで学んだ社会経済学視点からすれば、どのように把握すべきか、具体的な労働実態に即して考えておく。
事後学習/Reviewing 授業内容の復習。
15
授業計画/Class まとめ
事前学習/Preparation これまでの内容について再度学習しておく。
事後学習/Reviewing 授業とテキストに基づき、これまで学んだことを確認しておく。
授業方法/Method of instruction
テキストに沿ったコースパワーを用いたオンライン方式で当面は行う。よってテキストは必ず購入し、テキストを用いて、シラバス記載の事前学習・事後学習は必ず行い、テキストを常に手元において受講すること。なお事後学習においては、その授業で扱ったテキストの範囲を理解できるまで何度でも熟読すること。またオンライン期間は授業時間中は当該科目のコースパワーに必ずアクセスしておくこと。授業は全員事前学習を行い、テキストを手元に置いてあることを前提としてコースパワーを用いて進めるので留意すること。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 100% 自筆ノート・電卓・英和辞典独和辞典(電子辞書は除く)のみ持ち込み可能。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
価格
Price
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1 宇仁宏幸 入門社会経済学 第二版 ナカニシヤ出版 2010 3000円 教科書に沿って授業を行うので受講者は必ず教科書を購入し、教科書の該当箇所の予習復習を行い、常に手元において受講すること。テキストは購買会で入手可能である。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
価格
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1 鍋島直樹 現代の政治経済学 ナカニシヤ出版 2020年 2700円 社会経済学を理解するうえでも、本講義を理解するうえでも、購入して読みこなすことが望ましい。
メッセージ/Message
今回はテキストに沿って当面オンライン方式で授業を行うので、テキストは必ず購入すること。
授業に出席することが履修者にとって「用」であることを自覚すること。
授業と各人事情との両立は各人の自己責任で対応すること。