講義内容詳細:政策と評価B

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 政策と評価B
英文科目名/Course Title (English) Policy and Evaluation B
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 藤村 学
英文氏名/Instructor (English) FUJIMURA, Manabu

講義概要/Course description
本講義は「開発経済学」の延長として、開発途上国の経済問題をとくに国際環境のなかで捉えなおし、開発政策を吟味する。途上国政府だけでなく、外国政府による援助や外国企業による貿易や投資との関係において、途上国がどのような戦略や政策をとるべきか、どういう処方箋・政策が成功し、あるいは失敗しやすいかを議論する。
達成目標/Course objectives
本講義は、開発途上諸国の現状と問題を経済学のツールを使って理解し、どのような政策が現実的かつ有効かを考える。国際開発分野において新聞等で報道される様々なトッピクの中身を理論と現実の両面から理解し、開発政策を論理的かつ具体的に議論できるようになることを目標とする。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 開発・工業化戦略  (テキスト10章第1節)  ・開発戦略の変遷     ・工業化戦略の変遷    ・工業化の社会的能力
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
2
授業計画/Class 市場・国家・制度の役割  (9章、10章第1節) ・市場の失敗と政府の役割    ・政府の失敗とポリティカル・エコノミー ・制度と開発
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
3
授業計画/Class 貿易政策その1   (5章) ・世界と日本の貿易動向  ・伝統的貿易理論-短期・静学    ・新貿易理論-長期・動学
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
4
授業計画/Class 貿易政策その2  (5章)  ・輸入代替工業化のポリティカル・エコノミー   ・グローバリズムとリージョナリズム
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
5
授業計画/Class 資本移動その1  (11章)  ・途上国への資金フロー   ・ODA動向
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
6
授業計画/Class 資本移動その2  (11章)  ・援助理論     ・援助評価      ・効果的な援助とは
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
7
授業計画/Class 資本移動その3 (6章) ・直接投資動向   ・直接投資:出し手と受け手の動機・メリット
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
8
授業計画/Class 技術移転   (7章)  ・適正技術、後発の利益  ・技術移転の理論、類型  ・技術形成の能力  ・知的財産権:開発と普及のトレード・オフ
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
9
授業計画/Class 経済統合(14章)  ・東アジア統合の深化     ・雁行形態型発展  ・メコン地域の経済回廊     ・サブサハラ・アフリカはどうか
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
10
授業計画/Class マクロ経済安定化その1 (13章) ・オープン・マクロ経済学の基礎
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
11
授業計画/Class マクロ経済安定化その2  (13章)  ・マクロ安定化政策      ・構造調整       ・ガバナンス改革
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
12
授業計画/Class 金融グローバル化への対応   (13章) ・通貨・金融危機モデルの進化    ・アジア経済危機からの教訓    ・東アジア金融協力     ・国際資本市場の進化とリスク管理
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
13
授業計画/Class 資源環境制約と持続的開発  (15章) ・環境問題の類型    ・持続的開発へのハードル  ・政策オプション
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
14
授業計画/Class 気候変動問題  (15章)  ・地球温暖化と途上国     ・環境と貿易
事前学習/Preparation テキストの該当箇所を予習し、不明点について質問を考えておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に解説した事項を復習し、関連事項について情報収集し、理解を深めること。
15
授業計画/Class 後期の全般的復習と理解度の確認
事前学習/Preparation 1~14回までの内容について自分の理解を整理し、不明点について質問を用意しておくこと。
事後学習/Reviewing 講義全体の理解度を最終整理すること。
授業方法/Method of instruction
Webex上でオンラインのリアルタイム授業を行う。履修者はコースパワーに掲示する「リアルタイム授業URL」から入室すること。
毎回講義に使用するパワーポイントスライドは講義日の前後2週間、コースパワー上にアップするので、予習・復習に利用すること。アップ終了後の個別の再アップ要請には、公平を期するため応じないので留意すること。
成績評価方法/Evaluation
1 100% 期末試験を100点満点で評価する。
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 ジェトロ・アジア経済研究所(黒岩郁雄・高橋和志・山形辰文)編2015『テキストブック開発経済学 第3版』有斐閣ブックス
メッセージ/Message
講義に必要な教材はすべてコースパワーに随時アップするので、履修者はこまめにコースパワー上で本講義の部分をチェックすること。
テキストについては、キャンパス封鎖が解除になり入手可能になるまでは、コースパワー上の教材をベースに予習・復習すること。
講義のの最終日の授業時間帯に期末試験を行う。キャンパス封鎖解除になっていればキャンパス内で行い、封鎖のままであればオンラインで行う。事後的なレポート等による試験救済は行わない。