講義内容詳細:刑法B

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 刑法B
英文科目名/Course Title (English) Criminal Law B
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 岡上 雅美
英文氏名/Instructor (English) OKAUE, Masami

講義概要/Course description
「刑法B」では、前期開講科目の「刑法A」と併せて、刑法総論を対象とし、刑法の基礎理論(刑法の意義や近代刑法の基本原則)および「犯罪論」(あらゆる犯罪に共通の犯罪成立要件。例えば、刑法の解釈手法、違法性とは何か、未遂犯はどのような要件の下に成立するか等)について解説を行う。刑法典の規定でいえば、「第一編 総則」(第1条-第72条)がこれにあたる。とくに「犯罪論」が講義の中心となる。
 なお,下記の「授業計画」は,刑法Aからの続きである。刑法Aで解説し残した項目から,刑法Bは始まる。「授業計画」中の各項目は1回の授業で終わるとは限らない。次回にずれ込むことが十分にありうるので,最後の回は予備にしておいた。
達成目標/Course objectives
刑法総論の基本を理解すること。刑法の基本理念を習得すること。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
刑法Aとは、連続した内容をもっているので、刑法Aに引き続いて登録すること。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 責任論・責任能力
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
2
授業計画/Class 原因において自由な行為
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
3
授業計画/Class 故意
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
4
授業計画/Class 過失
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
5
授業計画/Class 事実の錯誤①:錯誤論総説、具体的事実の錯誤
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
6
授業計画/Class 事実の錯誤②:抽象的事実の錯誤
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
7
授業計画/Class 違法性の意識と違法性の錯誤
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
8
授業計画/Class 不作為犯
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
9
授業計画/Class 未遂犯①:未遂犯総説、処罰根拠
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
10
授業計画/Class 未遂犯②:不能犯
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
11
授業計画/Class 未遂犯③:中止犯
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
12
授業計画/Class 共犯論①:現行法の共犯規定,正犯と共犯
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
13
授業計画/Class 共犯論② 共犯の処罰根拠
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
14
授業計画/Class 共犯論③:共同正犯
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
15
授業計画/Class 予備
事前学習/Preparation 教科書を読み、予習課題が与えられていればそれを行う。
事後学習/Reviewing 講義内容を復習し、自分でどのように考えるかを整理する。
授業方法/Method of instruction
 刑法総論は、高度の論理性と抽象的な思考方法を特徴とする。のみならず、刑法は哲学にも関わり、また、社会・国家の任務の理解、人間観や人権感覚が個々の解釈論に大きく影響する。刑法では学説の対立がとくに激しいのも、これらの基本的な立場が相容れることなく異なることに由来する。刑法解釈学の本来の醍醐味は、まさにこの点にあるといってよい。しかし、法律の勉強を始めて間もない初学者が聴講者の大多数を占めることを考え、講義の中では、体系的一貫性を重視しながらも、判例その他の具体例を多用し、実務的な動向にも目を向けたわかりやすい解説に努めたい。
 今回も、前期と同様、オンディマンド型の授業にすることとした。前期の視聴率が高かったことをとくに考慮した。講義ごとに復習のためのテストを活用する。今回も、平常点50%、期末レポート50%として、どちらか片方では単位取得ができない形にして、各回ごとの授業がきちんと理解できているかを反映できる配分とした。講義をきちんと聴講した人により単位がとりやすい形である。
 また、後期はテーマが大きいので、前期のような1回1テーマを厳格に守ることはできない可能性がある。その場合には、共犯論の部分を削除することになる。
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 50% 前期と同様、期末レポートを提出してもらう。
2 平常点 In-class Points 50% 毎回、リアクションペーパーまたは小テストを行い、講義で説明したことが理解できているかを確認する。
教科書/Textbooks
 著者名
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タイトル
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出版社
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出版年
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ISBN価格
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1 浅田和茂著 刑法総論 成文堂 2019.3 9784792352738 3700円+税 前期と同じ。
キーワード/Keywords
刑法総論     犯罪論