講義内容詳細:フランス法

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) フランス法
英文科目名/Course Title (English) French Law
学期/Semester 通年 単位/Credits 4
教員名/Instructor (Japanese) 酒巻 修也/府川 繭子
英文氏名/Instructor (English) SAKAMAKI, Naoya/FUKAWA, Mayuko

講義概要/Course description
講義の前半では、フランス公法についての基本的な知識の獲得を目指します。具体的には、フランスの政治制度、違憲審査制、人権保障のあり方などについてその基本的な仕組みと考え方を解説し、日本との比較を試みます。さらに、フランスが現在直面している、EUとの関係、移民問題等の社会問題が、法制度に如何なる影響を与えているかについても考察します。

講義の後半では、まず、フランス民法に関する特徴的な点を担当者が説明する。その後、フランス民法に関するいくつかのテーマについて、当該テーマに関する文献を読むことでフランス民法の理解を深め、フランス法と日本法の違いを学ぶ。受講者に関心のあるテーマによっては、後半の授業計画に記載されているテーマと変更することもありうる。
達成目標/Course objectives
1)扱ったテーマについて、フランス法の考え方を理解する。 2)扱ったテーマについて、フランス法の議論を踏まえ、自分の考えを説明できる。
3)フランス公法およびフランスの統治機構についての基本的な事項を理解し、日本のそれと比較してその特徴を知ること。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class フランス法と日本法
事前学習/Preparation フランスについて調べる
事後学習/Reviewing 授業の復習
2
授業計画/Class フランス法の歴史①古法時代
事前学習/Preparation フランスの歴史の概要を調べる
事後学習/Reviewing 授業の復習
3
授業計画/Class フランス法の歴史②中間法時代
事前学習/Preparation フランスの歴史の概要を調べる
事後学習/Reviewing 授業の復習
4
授業計画/Class フランス法の歴史③近代法
事前学習/Preparation フランスの歴史の概要を調べる
事後学習/Reviewing 授業の復習
5
授業計画/Class 第五共和制の成立
事前学習/Preparation 日本の統治機構についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
6
授業計画/Class 第五共和制の基本構造①執行権
事前学習/Preparation 日本の統治機構についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
7
授業計画/Class 第五共和制の基本構造②立法権
事前学習/Preparation 日本の統治機構についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
8
授業計画/Class 選挙制度
事前学習/Preparation 日本の選挙制度についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
9
授業計画/Class 裁判制度①司法権
事前学習/Preparation 日本の裁判制度についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
10
授業計画/Class 裁判制度②行政裁判制度
事前学習/Preparation 日本の裁判制度についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
11
授業計画/Class EUとフランス公法
事前学習/Preparation EUについて調べる
事後学習/Reviewing 授業の復習
12
授業計画/Class 違憲審査制度
事前学習/Preparation 日本の違憲審査制度についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
13
授業計画/Class 人権保障制度
事前学習/Preparation 日本の人権保障についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
14
授業計画/Class 政教分離と信教の自由
事前学習/Preparation 日本の政教分離制度についての復習
事後学習/Reviewing 授業の復習
15
授業計画/Class 男女平等・性的少数者の権利
事前学習/Preparation 日本における男女平等、性的少数者の権利について調べる
事後学習/Reviewing 授業の復習
16
授業計画/Class フランス民法典の概観
事前学習/Preparation 日本法の復習等をし、関心のあるテーマを探す。
事後学習/Reviewing 報告のために調査をはじめる。
17
授業計画/Class フランス債務法の全体像
事前学習/Preparation 興味のあるテーマをみつけてくる。
事後学習/Reviewing レジュメを読み直し復習する。
18
授業計画/Class 契約法の概観
事前学習/Preparation 前回の復習をする。
事後学習/Reviewing レジュメを読み直し復習する。
19
授業計画/Class 責任法の概観
事前学習/Preparation 前回の復習をする。
事後学習/Reviewing レジュメを読み直し復習する。
20
授業計画/Class 契約の成立過程:情報提供義務
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
21
授業計画/Class 契約の有効性
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
22
授業計画/Class 濫用条項規制
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
23
授業計画/Class 不動産取引における第三者保護
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
24
授業計画/Class 契約責任
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
25
授業計画/Class 家族と財産
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
26
授業計画/Class 不法行為責任①
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
27
授業計画/Class 不法行為責任②
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
28
授業計画/Class 婚姻(同性婚)
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
29
授業計画/Class 親子関係
事前学習/Preparation 指定された文献を読む。
事後学習/Reviewing 関連する日本の議論を調べる。
30
授業計画/Class フランス民法を振り返る
事前学習/Preparation これまでの復習をする。
事後学習/Reviewing 日本法と比較する。
授業方法/Method of instruction
授業の前半では、配布するレジュメに沿って、それぞれのテーマについて、日本との比較を踏まえつつ、フランスの法制度を説明します。日本の法制度についての理解を確かめるために、授業中に質問に答えてもらうこともあります。
また、授業中に複数回ミニテスト・ミニレポートを行い、前半の成績評価は、これによって行なわれます。
本講義の前半はオンライン授業のオンデマンド型で行なわれます。CoursePowerでレジュメを配布します。レジュメに沿って、それぞれのテーマについて、日本との比較を踏まえつつ、フランスの法制度を動画で説明します。オンライン授業(授業動画の再生)は、正規の授業時間(火曜4限)から土曜日の24時までのうちの好きな時間に受講することができます。ただし、ミニテスト、ミニレポートの締切りは、土曜日の24時までとなります。
授業への質問、意見交換は、CoursePowerの質問機能、掲示板機能を用いて行ないます。質問へのフィードバックは、CoursePowerでの返信もしくは次回の授業の冒頭で説明を行なうこともあります。
ある程度のまとまった内容を扱った時点で、ミニレポートまたはミニテストが複数回課されます。ミニテスト、ミニレポートをいつ行なうかは事前に告知いたしません。授業動画の中で、テストの内容とレポートの課題が示されます。レポートの提出とミニテストは、CoursePowerのシステムを用いて行なわれます。ミニテスト、ミニレポートへのコメント、解説は、次回の授業の冒頭で行ないます。


授業の後半(16回目以降)では、担当教員による講義のほか、特定のテーマに関する文献について受講者による要約(報告時間30分程度)をしてもらう。後者の形式による場合、その後に日本法の状況を踏まえて議論する(受講者数により議論しない可能性もある)。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 30% 上記到達目標を参照。
2 その他 Others 40% 後半では、適宜、リアクションペーパーにより、フランス法の特徴や日本法との違いが理解できているかを確認する。
3 平常点 In-class Points 30% 後半では、報告時の報告内容や授業への積極的な参加も評価対象とする。
メッセージ/Message
後半(16回目以降)で使用する文献等は授業の際に配付する。事前学習として、毎回のように指定された文献を読んでもらう。