講義内容詳細:国際貿易論Ⅰ

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 国際貿易論Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) International Trade Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 岩田 伸人
英文氏名/Instructor (English) IWATA, Nobuto

講義概要/Course description
●本科目では、国際貿易の現状、仕組み、将来の姿などにつき基礎的な経済学の考え方とデータを用いて、解説する。
●国際貿易には、様々な分野が関わっている。例えば、貿易の対象には、農産物や工業品のような①財(goods)だけでなく、②サービス(services)や③デジタル・データが含まれる。マネー(money)、投資、人の移動も貿易に関わる。
●国際貿易の過程で生じる問題には、食品安全性、環境問題、ダンピング、関税の問題、鉱物資源の枯渇問題、食料自給率の問題、先進国と途上国の所得格差の問題、最近ではインターネットを介するデジタル貿易など様々である。
●国際貿易の仕組みや方向性は、そもそも欧米の国々が使っているものを適用してきたが、最近は、それら以外の国々や地域のやり方や発想が、新たな貿易のパラダイムになる可能性もある。これらの実情も本講義の中で概観する。
達成目標/Course objectives
本科目では、第一に、受講生が将来、国際貿易に関わるビジネスや職業に携わる際に、基礎的な素養として知っておくべき知識の習得を目指す。第二に、諸外国の人々と国際貿易について議論する場合に必要な考え方や知識の取得を目指す。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特に必要ではないが、現実に行われている国際ビジネスの仕組みや、貿易自由化を目指すTPPやその他多くの地域貿易協定が抱える現実的な問題、および経済学や国際経済に興味があることが望ましい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 第1回目 オリエンテション 国際貿易の概要 過去、現在、将来 (歴史的な流れ)


事前学習/Preparation 本科目の本シラバスを良く読んで出席すること。
事後学習/Reviewing 本日、説明したキーワードと概念を再確認しておくこと。
2
授業計画/Class 第2回目 「国際貿易の概要 過去、現在、将来(歴史的な流れ)」 自由貿易体制とWTO 

事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今回と前回の二回の講義内容を理解しておくこと。
3
授業計画/Class 第3回目 前回の復習(WTO) 、国際貿易の概要

事前学習/Preparation 前回の復習をしておくこと
国際貿易の現状と問題について、マスコミ情報や資料で確認してくる。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて
確認しておくこと、
4
授業計画/Class 第4回目 関税の仕組み   ・・・・・ WTOのルール、補助金、輸入関税、米国通商法232条、
事前学習/Preparation 比較生産費説 とは何か、その時代の背景や国々の実情について調べておくこと。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて
確認しておくこと。
5
授業計画/Class 第5回目 貿易政策・・・・・関税の仕組みと効果など
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて確認しておく。
6
授業計画/Class 第6回目 貿易利益と貿易政策(余剰分析、関税、数量規制、IQ,)
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて確認しておく。

7
授業計画/Class 第7回目 余剰分析、関税,関税収入,貿易政策,貿易利益
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったこと、の二つについて確認しておく。

8
授業計画/Class 第8回目  リカード・モデル ・・・・・(貿易はなぜ必要か、なぜ生じるか 比較優位の見方 絶対優位の見方)
     ヘクシャー=オリーン (サムエルソン)モデル・・・貿易はなぜ生じるか、
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて確認する。

9
授業計画/Class 第9回目 データで国際貿易を概観する
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて確認しておく。
10
授業計画/Class 第10回目 日本農業と貿易 ・・・・・(食料自給率、日本農業の課題と最近の動向、アグリビジネス,米国,EU,中国)


事前学習/Preparation 農業の問題や現状について知らべておく。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったこと、の二つについて確認する。
11
授業計画/Class 第11回目 サービス貿易   サービスとは何か、財(goods)とサービス(services)の違い サービス産業と貿易、
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて確認する。

12
授業計画/Class 第12回目 地域統合
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて確認する。

13
授業計画/Class 第13回目  貿易と環境・・・地球温暖化、COP、国々の協力、GATT第20条、国際交渉、製品関連と製品非関連
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったことの二つについて確認する。

14
授業計画/Class 第14回目 デジタル貿易・・・デジタル市場と国境(領土),デジタル課税と関税,データ信頼性と自由移動,消費者利益
事前学習/Preparation 前回の講義で説明したキーワードや概念などを、理解してくること。
事後学習/Reviewing 今日の講義で、①自分が理解したこと、②疑問に思ったこと、の二つについて確認する。
15
授業計画/Class 総括(まとめ)
事前学習/Preparation これまでの講義内容を振り返ります。
事後学習/Reviewing これまでの講義で、①自分が理解したこと,②疑問に思ったこと,の二つをまとめておくこと。
授業方法/Method of instruction
オンデマンド(事前収録の動画)による講義。全ての資料は、コース・パワーに8月末まで掲載されるので、繰り返し復習可。
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% 提出レポートの課題は、講義中に指示する。公平性を維持するために、「締め切りを過ぎて提出されたレポート」は、成績評価の対象としない。なお、レポート作成にあたって次の2点を厳守すること。
1)レポートの最初の1行に①学生番号・氏名、②課題、2点を必ず記し、本文は2行目から入力すること。段落が変わるごとに、文頭を1文字分 空ける。

教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
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出版年
Published year
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1 METI / 経済産業省(PDF形式) 2019年版 不公正貿易報告書 2019 本報告書は、講義のトピック(テーマ)に関連した内容で有用である。
参考書/Reference books
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1 講義の中で必要に応じて指示します
メッセージ/Message
注意事項:
講義資料は、オンデマンドの動画を含めて、コースパワーに全てアップロードします。
キーワード/Keywords
WTO     デジタル貿易     関税     ダンピング     地域統合     FTA/EPA