講義内容詳細：国際民事訴訟法／国際取引法Ⅲ／国際取引法

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 国際民事訴訟法／国際取引法Ⅲ／国際取引法
英文科目名/Course Title (English) International Civil Procedure Law/International Transaction Ⅲ/International Transaction Law
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 伊藤 敬也
英文氏名/Instructor (English) ITO, Takaya

講義概要/Course description
日本の裁判例から学ぶ国際ビジネス訴訟手続

　国際ビジネスを中心とするグローバルな私人（個人および企業）の活動が対象となる渉外民事訴訟の手続について扱う。
　現在の日本においてわれわれの日常生活は外国と無関係にはもはや成り立たない。われわれは外国から輸入された製品を日々使用しており、国境を越える経済活動がわれわれの仕事や日本国内の経済状況にまで大きく影響している。国境を越える営みが増えれば、国境を越える営みにかかわる民事訴訟も増える。たとえば、日本人と外国人または日本企業と外国企業との間に生じたもめごとを日本の裁判所で解決しようとしたとき、民事訴訟手続はどうなるのだろうか。そもそも、日本の裁判所での日本企業と外国企業との間の民事訴訟は可能なのだろうか。また、日本人または日本企業に対する民事訴訟が外国の裁判所で提起され判決に至ったとき、外国裁判所の判決の効力は日本国内にまで及ぶのだろうか。
　この授業では、主に国際取引紛争を想定し、国境を越えるビジネスにかかわる渉外民事訴訟の手続問題について、日本の裁判所の現実の裁判例の解説から学んでいく。
達成目標/Course objectives
渉外民事訴訟の意義と手続について理解すること
履修条件（事前に履修しておくことが望ましい科目など）/Prerequisite
法学部（「国際民事訴訟法」または「国際取引法III」）：
入学年度によって履修条件が異なるため、各自の入学した年度の授業要覧を確認すること

国際政治経済学部（「国際取引法」）：
特にない
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス
※履修予定者は参加すること
事前学習/Preparation 特に必要ない
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
2
授業計画/Class 渉外民事訴訟の必要性
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
3
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（1）
外国判決の承認執行（1）国際裁判管轄
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
4
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（1）
外国判決の承認執行（1）国際裁判管轄
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
5
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（2）
国内裁判管轄と国際裁判管轄
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
6
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（2）
国内裁判管轄と国際裁判管轄
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
7
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（3）
外国判決の承認執行（2）訴状の送達と応訴
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
8
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（3）
外国判決の承認執行（2）訴状の送達と応訴
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
9
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（4）
応訴と司法共助
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
10
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（4）
応訴と司法共助
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
11
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（5）
外国判決の承認執行（3）公序良俗
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
12
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（5）
外国判決の承認執行（3）公序良俗
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
13
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（6）
外国判決の承認執行（4）相互の保証
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
14
授業計画/Class 渉外民事訴訟の裁判例（6）
外国判決の承認執行（4）相互の保証
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing 学修内容の確認（質問を考える）
15
授業計画/Class まとめ
事前学習/Preparation 学修内容全体の確認
事後学習/Reviewing 期末レポートの作成
授業方法/Method of instruction
講義

COVID-19対応として大学の方針に従いオンライン授業を実施します。

実施方法：
リアルタイム双方向オンライン授業※

実施ツール：
CoursePower※※
WebEx※※※

※ 必要に応じて自己学修課題提示型授業を併用することがあります。見逃し配信は実施しません。
※※ 授業URLはCoursePowerでお知らせします。レポートなどはCoursePowerで実施予定です。システムトラブル発生時などの連絡も原則としてCoursePowerで行ないます。
※※※ 受講生は参加時にビデオとマイクをミュートしてください。授業中に適宜発言（チャット）を求めます。授業録画は受講生にのみ一定期間公開されることがあります。

受講生に後々の不利益が生じないよう、この授業では、できるかぎり大学設置基準上の単位認定要件に従い、双方向のやりとりの機会を確保します。毎回の課題提出が不要となる下記の条件を満たすために受講生は授業にしっかり「参加」してください。

文部科学省遠隔授業Q＆A
https://www.mext.go.jp/content/20200525-mxt_kouhou01-000004520_2.pdf

オンライン授業の受講は教室対面授業よりもかなり疲れます。後期も、お気に入りの飲み物や菓子を準備して、リラックスできる姿勢で、ゆったり受講してください。
COVID-19をめぐる状況によっては、自宅から配信する場合があります。生活音（近隣の工事や子どもの声など）が聴こえることもありそうです。受講生のみなさんは広い心で許してください。

受講中の質問や相談は例年以上に遠慮なくどうぞ！
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% ◆期末レポート：100点
ただし
◆Class Contributions（平常学修参加）：最大30点を加算する（減点はしない）

※合計60点以上で単位認定する。
※最終評定は法学部の公式成績評価基準（AA：5-10%・A：15-20%・B：40%以内・C：30%以内・XX：20%以内）に従い調整する。
※国際政治経済学部「国際取引法」の履修者については法学の基礎学修をしていないことに配慮して成績評価する。
教科書/Textbooks
 著者名
Author		タイトル
Title		出版社
Publisher		出版年
Published year		ISBN価格
Price
1 本間靖規＝中野俊一郎＝酒井一 国際民事手続法 有斐閣 2012.7 9784641124752 1800円+税
参考書/Reference books
 著者名
Author		タイトル
Title		出版社
Publisher		出版年
Published year		ISBN価格
Price		 
1 櫻田嘉章＝道垣内正人編 国際私法判例百選（第2版） 有斐閣 2012.6 9784641115101 2600円+税 蔵書情報 / Library information
2 木棚照一編著 国際私法 成文堂 2016.3 9784792333485 3900円+税 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
知識の暗記よりも理解と考えることを大切にして教室での学修体験そのものを楽しんでほしい

※国際政治経済学部科目「国際取引法」の履修者については法学の基礎学修をしていないことに配慮する
キーワード/Keywords
法     民事法     国際     グローバル     取引     ビジネス     契約     民事訴訟     渉外訴訟