講義内容詳細:国際私法A/国際私法Ⅰ

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 国際私法A/国際私法Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Private International Law A/Private International Law Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 伊藤 敬也
英文氏名/Instructor (English) ITO, Takaya

講義概要/Course description
つくって理解する国際私法

 現在の日本におけるわれわれの日常生活は、財産関係も親族家族関係も、国境を越えるさまざまな営みによって支えられている。国境を越える営みが身近になればなるほど、国内の場合と同じく、国境を越えるヒトの交流やモノやカネの流通にかかわって、私人(個人および企業)の間での法律問題は増えていく。しかし、法律が国や地域ごとに異なっていることから、複数の法域にかかわる関係(渉外関係)から生じた民事法の問題は、国内の民法や商法と異なる考慮を要求する。このようなときに用いられるのが、国際私法という法律(分野)である。
 この授業では、渉外関係から生じる法律問題の解決に必要な法選択規則(国際私法)の条文を履修者とともに教室でつくっていく。履修者が自ら条文案をつくることで、国際私法の考え方について一から理解できる。
 この授業は国際私法の料理教室である。料理をつくらない料理教室などあり得ない。「国際私法A」(「国際私法I」)では国際私法の総論分野(総則および一般原則)の法選択規則を「調理」して「実食」する。
達成目標/Course objectives
国際私法の考え方を理解すること
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
新型コロナウイルス感染症拡大への対応策としてオンライン授業を実施します。

実施方法:
リアルタイム型(同期双方向)※

実施ツール:
CoursePower※※
Webex※※※

※ 必要に応じて自己学修課題提示型授業を併用することがあります。
※※ 授業URLはCoursePowerでお知らせします。出席確認、レポートなどはCoursePower(またはMicrosoft Formsなど)で実施予定です。システムトラブル発生時などの連絡も原則としてCoursePowerで行ないます。
※※※ 受講生は参加時にビデオとマイクをミュートしてください。授業中に適宜発言(音声またはチャット)などを求めます。発言時にはマイクのミュートを解除してください。マイクに雑音が入らないよう留意してください。授業録画は受講生にのみ一定期間公開されることがあります。

受講生に後々の不利益が生じないよう、この授業では、できるかぎり大学設置基準上の単位認定要件に従い、双方向のやりとりの機会を確保します。

文部科学省Q&A
https://www.mext.go.jp/content/20200421-mxt_kouhou01-000004520_7.pdf

オンライン授業の受講は教室対面授業よりもかなり疲れます。お気に入りの飲み物や菓子を準備して、リラックスできる姿勢で、ゆったり受講してください。
キャンパス閉鎖期間中および(法律上または事実上の)外出制限期間中は、自宅からの配信となります。生活音(近隣の工事や子どもの声など)が聴こえることもありそうです。受講生のみなさんは広い心で許してください。

受講中の質問や相談は例年以上に遠慮なくどうぞ!

【重要】正規の受講登録手続が完了するまでは、受講生自身が、CoursePowerの「履修仮登録」機能を用いて、CoursePower上でこの授業にアクセスできるようにしてください。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オンライン受講ガイダンス
※2回目以降の個別対応は行なえません
事前学習/Preparation Webexを利用できるようにしておくこと
事後学習/Reviewing Webexの利用方法の復習
2
授業計画/Class 国際私法という方法
事前学習/Preparation 特に必要ない
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
3
授業計画/Class 国際私法の下拵え(1)
単位法律関係と連結点
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
4
授業計画/Class 国際私法の下拵え(2)
連結方法と連結政策
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
5
授業計画/Class 国際私法の下拵え(3)
日本の裁判所における準拠法(外国法)の適用
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
6
授業計画/Class 国際私法の下拵え(4)
先決問題と適応問題
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
7
授業計画/Class 国際私法をつくろう(1)
属人法の連結点(1)国籍
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
8
授業計画/Class 国際私法をつくろう(2)
属人法の連結点(2)常居所
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
9
授業計画/Class 国際私法をつくろう(3)
本国法(1)重国籍と無国籍
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
10
授業計画/Class 国際私法をつくろう(4)
本国法(2)不統一法国
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
11
授業計画/Class 国際私法をつくろう(5)
国際私法上の公序良俗(1)
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
12
授業計画/Class 国際私法をつくろう(6)
国際私法上の公序良俗(2)
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
13
授業計画/Class 国際私法をつくろう(7)
国際私法上の公序良俗(3)
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
14
授業計画/Class 国際私法をつくろう(8)
反致(1)
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
15
授業計画/Class 国際私法をつくろう(9)
反致(2)
事前学習/Preparation 前回学修内容の再確認
事後学習/Reviewing CCmailの作成と送信
授業方法/Method of instruction
講義
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% ◆期末レポート:100点
ただし
◆Class Contributions(平常学修参加およびCCアンケートなど):最大30点を加算する(減点はしない)

合計60点以上で単位認定する。
※最終評定は法学部の公式成績評価基準(AA:5-10%・A:15-20%・B:40%以内・C:30%以内・XX:20%以内)に従い調整する。
※国際政治経済学部科目「国際私法I」の履修者については法学の基礎学修をしていないことに配慮して別枠で成績評価する。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
1 木棚照一編著 国際私法 成文堂 2016.3 9784792333485 3900円+税
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 櫻田嘉章=道垣内正人編 国際私法判例百選(第2版) 有斐閣 2012.6 9784641115101 2600円+税 蔵書情報 / Library information
2 木棚照一編著 国際私法 成文堂 2016.3 9784792333485 3900円+税 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
知識の暗記よりも理解と考えることを大切にして教室での学修体験そのものを楽しんでほしい

※国際政治経済学部科目「国際私法I」の履修者については法学の基礎学修をしていないことに配慮する
その他/Others
Class Contributionsアンケート(任意)
詳細についてはCoursePower上でお知らせします。
※指定期間内に送信されたもののみ加点対象とする。
キーワード/Keywords
国際私法     牴触法         法学     私法     民事法     国際     国際関係     グローバル