講義内容詳細:アフリカ圏概論/中東アフリカ圏概論Ⅰ

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) アフリカ圏概論/中東アフリカ圏概論Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Introduction to Area Studies: Africa/Introduction to Area Studies Ⅰ:The Middle East and Africa
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 遠藤 貢
英文氏名/Instructor (English) ENDO, Mitsugi

講義概要/Course description
アフリカ大陸は、現在大きな変貌を遂げている地域である。急速な人口増加や経済成長といった要因とも連動する形で、今後国際的にも大きな課題を提起する地域として位置づけられる。。日本も、アフリカ大陸への関心を強めており、2016年8月末には、第6回アフリカ開発会議(TICADVI)が初めてアフリカ大陸(ケニアの首都ナイロビ)で開催され、2019年8月末には横浜で第7回アフリカ開発会議(TICADVII)が開催された。しかし、現下のコロナ禍の影響はアフリカ大陸にも及んでおり、ヨーロッパ、アメリカといった先進国で爆発的な感染拡大(パンデミック)を経て、いよいよアフリカでもその感染拡大の影響が懸念される段階に至っている。
そこでこの授業ではアフリカという地域を通して、改めて現代における国際社会を再考する機会を設ける。通常であれば、本科目ではアフリカに関するドキュメンタリー番組を鑑賞し、受講生がアフリカの直面する課題を主体的に検討することを通じて、アフリカに関する問題意識を涵養することをねらいとするが、様々なネット環境の学生がいることなどもあり、必ずしも動画を共有することが短期的には難しい状況にある(一部の動画はYouTube上で公開されているものもあるが、日本語への吹き替えや字幕がないことから、十分な内容の理解が進まないことを懸念している)。そのため、リアルタイム型のオンライン授業による講義形式と、指定文献についてのレポート提出による自己学習型の併用という形で授業を実施する。
達成目標/Course objectives
受講生がアフリカの直面する課題を主体的に検討することを通じて、アフリカに関する問題意識を涵養することをねらいとする。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 授業概要説明と歴史の中のアフリカに関する講義
事前学習/Preparation 指定文献①の予習
事後学習/Reviewing 授業ノートの振り返り
2
授業計画/Class 講義 アフリカにおける国家と政治
事前学習/Preparation 教科書文献①の予習
事後学習/Reviewing 授業ノートの振り返り
3
授業計画/Class 文献購読とレポート提出(1)
事前学習/Preparation 指定文献①の予習
事後学習/Reviewing レポート課題の作成
4
授業計画/Class 文献購読とレポート提出(2)
事前学習/Preparation 教科書文献②の予習
事後学習/Reviewing レポート課題の作成
5
授業計画/Class 講義 経済危機に至るアフリカの政治経済
事前学習/Preparation 指定文献③の予習
事後学習/Reviewing 授業ノートの振り返り
6
授業計画/Class 講義 アフリカに対する経済管理と援助の潮流
事前学習/Preparation 指定文献③の予習
事後学習/Reviewing 授業ノートの振り返り
7
授業計画/Class 講義 アフリカにおける紛争とその変容
事前学習/Preparation 教科書文献④の予習
事後学習/Reviewing 授業ノートの振り返り
8
授業計画/Class 文献購読とレポート提出(3)
事前学習/Preparation 教科書文献④の予習
事後学習/Reviewing レポート課題の作成
9
授業計画/Class 文献購読とレポート提出(4)
事前学習/Preparation 指定文献④AまたはBの確認
事後学習/Reviewing レポート課題の作成
10
授業計画/Class 講義 アフリカをめぐる国際関係
事前学習/Preparation 指定文献⑤の予習
事後学習/Reviewing 授業ノートの振り返り
11
授業計画/Class 文献購読とレポート提出(5)
事前学習/Preparation 指定文献⑤の予習
事後学習/Reviewing レポート課題の作成
12
授業計画/Class 文献購読とレポート提出(6)
事前学習/Preparation 指定文献⑥の確認
事後学習/Reviewing レポート課題の作成
13
授業計画/Class 講義 事例研究:南アフリカの現在
事前学習/Preparation 指定文献⑦の予習
事後学習/Reviewing 授業ノートの振り返り
14
授業計画/Class 文献購読とレポート提出(7)
事前学習/Preparation 指定文献⑦の予習
事後学習/Reviewing 課題レポートの作成
15
授業計画/Class 国際社会の中のアフリカについての最終講義を行う。最終の講義の際に、レポート課題と提出期限について説明するが、課題等は事前にCourse Power上にアップしておく予定。
事前学習/Preparation 最終の講義に向けた授業内容の予習作業。
事後学習/Reviewing 課題レポートの作成。
授業方法/Method of instruction
この授業ではアフリカという地域を通して、改めて現代における国際社会を再考する機会を設ける。通常であれば、本科目ではアフリカに関するドキュメンタリー番組を鑑賞し、受講生がアフリカの直面する課題を主体的に検討することを通じて、アフリカに関する問題意識を涵養することをねらいとするが、様々なネット環境の学生がいることなどもあり、必ずしも動画を共有することが短期的には難しい状況にある(一部の動画はYouTube上で公開されているものもあるが、日本語への吹き替えや字幕がないことから、十分な内容の理解が進まないことを懸念している)。そのため、リアルタイム型のオンライン授業による講義形式と、指定文献についてのレポート提出による自己学習型の併用という形で授業を実施する。なお、講義はWebexを用いて行う。授業のURLはCourse Power上で連絡する。また、配付資料と指定文献、最終課題レポート課題はCourse Power上にアップロードする。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 60% 指定文献の感想レポートの提出を平常点として評価する。
2 レポート Report 40% 最終課題レポート(3000字程度)により評価する。
教科書/Textbooks
 著者名
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タイトル
Title
出版社
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出版年
Published year
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1 遠藤貢 「アフリカにおける『民主化』経験と政治体制評価の新課題」日本比較政治学会『現代民主主義の再検討』 ミネルヴァ書房 2012年
2 児玉由佳 「エチオピア:混乱から前進か、さらなる混乱か」『アフリカレポート』 アジア経済研究所 2020年 アジア経済研究所のHPよりDL可
3 華井和代 「コンゴ民主共和国における紛争資源問題の現状と課題」『国際問題』 国際問題研究所 2019年
4 藤井広重 「司法および人権アフリカ裁判所設置議論の変容」『アフリカレポート』 アジア経済研究所 2020年 アジア経済研究所のHPよりDL可
5 片山夏紀 「ガチャチャ裁判が命じた賠償をめぐる当事者の交渉――ルワンダ・ジェノサイドに関連する罪の赦しと和解――」『アフリカレポート』 アジア経済研究所 2019年 アジア経済研究所のHPよりDL可
6 北野尚宏 「中国のアフリカ進出の現状と課題」『国際問題』 国際問題研究所 2019年
7 坂梨健太「 日本の地方に暮らすアフリカ人」『アフリカレポート』 アジア経済研究所 2020年 アジア経済研究所のHPよりDL可
8 牧野久美子 「2019 年総選挙を控えた南アフリカの政治」『アフリカレポート』 アジア経済研究所 2020年 アジア経済研究所のHPよりDL可
参考書/Reference books
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1 開講時に指示する。
キーワード/Keywords
アフリカ         国際関係     政治     政治経済     紛争