講義内容詳細:グローバルな視点からのジェンダーと法ⅠA

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) グローバルな視点からのジェンダーと法ⅠA
英文科目名/Course Title (English) Gender and Law: An International Perspective ⅠA
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) COOP,Stephanie L.
英文氏名/Instructor (English) COOP, Stephanie Louise

講義概要/Course description
  第二次世界対戦後、国連の下で様々な国際人権条約が採択され、各条約において、締約国の義務履行を監視して人権侵害を受けた個人による申し立てを審理するための委員会(=国際人権条約機関/treaty monitoring bodies)が設けられるようになった。ヨーロッパや米州などの地域レベルでも、地域的人権条約とそれを適用する裁判所も設立され、さらに、1990年代から、戦争犯罪、人道に対する犯罪や集団殺害犯罪に該当する重大な人権侵害を裁く特別および常設の国際刑事法廷も誕生するようになった。
  これらの裁判所と委員会は、これまでジェンダーに関する人権問題について多くの判例や勧告・見解を出しており、国際人権法・国際刑事法の理論的な発展とともに、国際的な基準を示すことにより平時・戦時でも女性や性的マイノリティーの人権が保障されるべきとの認識を深め、各国における人権状況の改善(例えば、女性に対する暴力に取り組む国内法整備や同性愛行為の非犯罪化)にもつながったことが少なくない。一方、一部のジェンダー問題(例えば、同性婚)については、国によっては国内司法の方が進んでいる場合があり、国際法が定める基準を強化する余地が残る。
  本演習では、女性差別撤廃委員会などの国際人権条約機関の勧告・見解、ヨーロッパ人権裁判所や米州人権裁判所などの地域的人権裁判所の判例、国際刑事裁判所(International Criminal Court)などの国際刑事法廷の判例、関連する学術論文を中心に、国際人権法・国際刑事法においてジェンダーに関する人権問題がどのように扱われるのかを研究してゆく。取り上げる具体的なテーマは、受講生の関心に沿って決める。
達成目標/Course objectives
以下の三点を達成目標とする。
1)「ジェンダー」の概念についての基本的な知識を身につけること。
2)授業で扱ったジェンダー問題について、国際人権法および/または国際刑事法においてどのような条約が関連し、その条約を解釈・適用する機関(委員会、裁判所)としてどのようなものが存在するか、下される判断にどのような法的効力があるかなどの知識を身につけて理解を深めること。
3)国際人権条約機関の勧告・見解、地域的人権裁判所や国際レベルの刑事法廷の判決の探し方と読み方の知識を身につけること。
4)授業で扱ったジェンダー問題が国際人権法および/または国際刑事法においてどのように扱われるかを理解すること。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
授業で扱う文書は英語による文書が多いため、基本的な英語読解力が求められる。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション
事前学習/Preparation この授業で扱ってほしいジェンダー問題について考えておく。
事後学習/Reviewing 授業で扱う文書を入手し読み始める。
2
授業計画/Class 報告担当者による発表(1)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
3
授業計画/Class 報告担当者による発表(2)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
4
授業計画/Class 報告担当者による発表(3)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
5
授業計画/Class 報告担当者による発表(4)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
6
授業計画/Class 報告担当者による発表(5)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
7
授業計画/Class 報告担当者による発表(6)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
8
授業計画/Class 報告担当者による発表(7)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
9
授業計画/Class 報告担当者による発表(8)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
10
授業計画/Class 報告担当者による発表(9)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
11
授業計画/Class 報告担当者による発表(10)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
12
授業計画/Class 報告担当者による発表(11)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
13
授業計画/Class 報告担当者による発表(12)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
14
授業計画/Class 報告担当者による発表(13)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
15
授業計画/Class 報告担当者による発表(14)
事前学習/Preparation 該当箇所を熟読し、授業で質問したいことや議論したいことを検討しておく(報告担当者はレジュメを作成する)。
事後学習/Reviewing 今回授業でやったことを復習しておくこと。
授業方法/Method of instruction
まず「ジェンダー」の概念に関する文献を全員で読んで概念の内容を確認する。次に、受講生が関心のあるジェンダー問題についての国際人権法および/または国際刑事法の一時的文書(勧告・見解、判例)や二次的文書(学術論文)を輪読する。毎回、報告担当者が担当する部分の内容と論点を整理するレジュメに基づいて報告し、全員で議論する。授業はZoomとCoursePowerを利用してリアルタイムで行う。なお、授業は日本語で実施する予定だが、受講生全員が希望する場合、英語で実施することも可能である。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 100% 発表の質、レポートと授業中の議論への参加度によって評価する。