講義内容詳細:監査事例研究Ⅲ

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 監査事例研究Ⅲ
英文科目名/Course Title (English) Case Study (Audit) Ⅲ
学期/Semester 後期集中 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 町田 祥弘
英文氏名/Instructor (English) MACHIDA, Yoshihiro

講義概要/Course description
 AI技術の飛躍的な進歩は、監査業務や不正調査業務にも影響があると考えられており、同業務に対するAI技術の適用に関する研究も進められていますが、実用のレベルには至っていないのが現状です。もし、AI技術が実用レベルに達したとしても、人間の役割が全くなくなるというわけではなく、人間にはAI技術を使いこなす技能の習得が求められます。
 当講義では、来るべきAI時代に向けて、コンピュータとデータを利用して監査業務/不正調査業務を行う技法(Computer Assisted Audit Techniques, CAATs)の技能を身に着けるための体系的な講義を行います。
達成目標/Course objectives
この講義では、下記の項目を達成目標とします。
【CAATsの概要】
-CAATsの定義を説明できる
-CAATsの必要性を説明できる
【CAATsツール(ACL Analytics)】
-基本操作ができる
-ケーススタディをデータを使って分析できる
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション
学習目標の説明、授業の進め方、成績評価の考え方、志望動機の確認
事前学習/Preparation シラバスの確認
事後学習/Reviewing レポートの提出
2
授業計画/Class CAATsの概要(1)
監査を取り巻くITの状況について
事前学習/Preparation 日本公認会計士協会 IT委員会研究報告第 48 号 pp.1-10を読んで理解する
事後学習/Reviewing レポートの提出
3
授業計画/Class CAATsの概要(2)
CAATsの定義や必要性、CAATsを活用するために必要なこと等
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing レポートの提出
4
授業計画/Class データベースの基礎知識
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing レポートの提出
5
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(1)
ACLについて、新規プロジェクトの作成
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing 講義中に出題された演習問題の復習
6
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(2)
新規テーブルの作成、ログとスクリプト、フォルダー
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing 講義中に出題された演習問題の復習
7
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(3)
メニューコマンド
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing 講義中に出題された演習問題の復習
8
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(4)
メニューコマンド、フィルター
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義中に出題された演習問題の復習
9
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(5)
演算フィールド
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing 講義中に出題された演習問題の復習
10
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(6)
関数と式
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing 講義中に出題された演習問題の復習
11
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(7)
関数と式
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義中に出題された演習問題の復習
12
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(8)
手続の実施過程の調書化
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing 講義中に出題された演習問題の復習
13
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(9)
ケーススタディ演習(1)
事前学習/Preparation 事前学習資料の読み込み
事後学習/Reviewing 講義中に出題されたケーススタディの復習
14
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(10)
ケーススタディ演習(2)
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義中に出題されたケーススタディの復習
15
授業計画/Class ACLAnalyticsの基本操作(11)
ケーススタディ演習(3)
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義中に出題されたケーススタディの復習
授業方法/Method of instruction
第1回~第4回:講義形式を中心に授業を進めます。
第5回~第15回:PC操作を中心にCAATsツールを操作して監査手続を実施する演習を中心に授業を進めます。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 45% コンピュータ利用監査に関する記述問題(50点)とデータを使った計算問題(50点)の合計点数に左記割合を乗じた点数
2 レポート Report 40% 提出されたレポートの点数(25点/回×4回)に左記割合を乗じた点数
3 平常点 In-class Points 15% 講義への参加状況
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 テキストは、パワーポイントなどで準備します。
メッセージ/Message
コンピュータが今ほど社会で利用されてない時代には、紙の総勘定元帳や補助簿、伝票などの帳簿を通査することで会社の会計取引の全体像を把握でき、同時に異常な会計取引も不思議と見つけることが出来ました。最近では帳簿が紙からデータに移行したことにより、従来の通査が難しくなっています。これからは、会計データおよび非会計データを分析して会社の会計取引の全体像を把握し、同時に異常な会計取引を発見するというデジタル通査の時代になります。この授業を通じて、コンピュータ利用監査技法を実務で活用できる技能を身に着けていただきたいと思っています。
その他/Others
●講義実施は、一般社団法人 国際コンピュータ利用監査教育協会の弓塲啓司が担当します。
 
なお、本講義を受講するためには、受講生が各自ノートパソコンを持参する必要があります。
また、第5回の授業までに、講義で使用するCAATsツールのインストールを各自で手順書に従ってお願いします。

 

 

 
 

キーワード/Keywords
コンピュータ利用監査技法(CAAT)     ACL Analytics     実務経験