講義内容詳細:情報テクノロジー実験Ⅱ

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 情報テクノロジー実験Ⅱ
英文科目名/Course Title (English) Information Technology Laboratory Ⅱ
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 小宮山 摂/LOPEZ,Guillaume F./田辺 弘子/藤堂 英樹/金子 直史/横窪 安奈
英文氏名/Instructor (English) KOMIYAMA, Setsu/LOPEZ,Guillaume Florian/TANABE,Hiroko/TODO,Hideki/KANEKO,Naoshi/YOKOKUBO,Anna

講義概要/Course description
情報を扱うシステムは重要な構成要素として人間を含むため、システムの設計や評価には人間の情報処理の特徴(Human Factors)を理解し、それらに配慮することが必要である。この実験では、人間が構成要素となるシステムの評価に有効な心理実験の方法を学習するとともに、携帯端末のアプリやGUIのデザイン等の具体的な設計を通じて、身体的側面や心理的側面を考慮する重要性を体験する。
達成目標/Course objectives
1.外部センサを活用した携帯端末用アプリの設計を通じてAndroidによる開発の基礎を習得する。2.人間の感覚や知覚を測定する心理実験の方法と統計的分析手法を会得する。3.JavaプログラミングによりGUIの設計を行い、HCIの理論を実践的に確かめる。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
ヒューマン・コンピュータ・インタラクション、情報総合プログラミング実習Ⅰ、マルチメディア工学を履修済みであることが望ましい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オンライン)ガイダンスと必要ソフトのインストール
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 授業のスケジュールと方法をしっかり頭に入れる。
2
授業計画/Class (オンライン)ExcelとRによる心理統計演習
事前学習/Preparation 使用するPCのExcelデータ分析とRのインストール状況の確認
事後学習/Reviewing レポート作成
3
授業計画/Class (対面)音の因子分析1:SD法を用いて音刺激に対する主観評価実験を行い、得られたデータを因子分析が可能な形式に整理する。
事前学習/Preparation 実習資料の予習
事後学習/Reviewing データ整理
4
授業計画/Class (オンライン)音の因子分析2:音の主観的印象の測定データを用いて因子分析を行い、その手法について学ぶ。
事前学習/Preparation Rのインストール状況の確認と実習資料の予習
事後学習/Reviewing レポート作成
5
授業計画/Class (対面)計量心理1:シェッフェおよびサーストンの一対比較法を用いて分銅の重さの主観評価実験を行う。
事前学習/Preparation 授業資料の予習
事後学習/Reviewing データ整理
6
授業計画/Class (オンライン)計量心理2:重さの主観的評価データの統計的な分析を行い、人の重さ知覚に関する性質を理解する。
事前学習/Preparation 授業資料の予習
事後学習/Reviewing レポート作成
7
授業計画/Class (原則オンライン、希望者のみ対面)JavaによるGUIプログラミング1:Javaの基礎とEclipseの使用法を復習
事前学習/Preparation Eclipseの使い方を確認
事後学習/Reviewing レポート作成
8
授業計画/Class (原則オンライン、希望者のみ対面)JavaによるGUIプログラミング2:SwingAPIを用いて電卓のデスクトップアプリを作成
事前学習/Preparation テキストの予習
事後学習/Reviewing レポート作成
9
授業計画/Class (原則オンライン、希望者のみ対面)GUIのフィードバック効果1:画像の変化による視覚的フィードバックを与えるプログラムを作成し、操作性向上の効果を検証
事前学習/Preparation テキストの予習、デザインの構想を練る。
事後学習/Reviewing レポート作成
10
授業計画/Class (原則オンライン、希望者のみ対面)GUIのフィードバック効果2:GUIの入力操作に対し音をフィードバックするプログラムを作成し、操作性向上の効果を検証
事前学習/Preparation テキストの予習
事後学習/Reviewing レポート作成
11
授業計画/Class (対面)Androidの基礎とAndroid用開発環境(Android Studio)のインストールと使用方法
事前学習/Preparation Java言語の復習
事後学習/Reviewing 課題の完成
12
授業計画/Class (対面)Media Playerアプリ:AndroidにおけるGUI開発(XMLでのGUIデザイン、VisualツールでのGUIデザイン)
事前学習/Preparation 前回内容理解と課題の完成
事後学習/Reviewing 課題の完成
13
授業計画/Class (対面)Media Playerアプリ:音声操作(再生、停止、記録等)、再生フィードバック表示
事前学習/Preparation 前回内容理解と課題の完成
事後学習/Reviewing 課題の完成
14
授業計画/Class (対面)Media Playerアプリ:Android端末搭載センサの値・詳細情報取得、リアルタイムプロット
事前学習/Preparation 前回内容理解と課題の完成
事後学習/Reviewing 課題の完成
15
授業計画/Class (対面)Media Playerアプリ:加速度・照度センサ情報を用いたオリジナルMedia Player操作インタフェース
事前学習/Preparation 前回内容理解と課題の完成
事後学習/Reviewing 課題の完成
授業方法/Method of instruction
【実験の形態】初回、第2回はWebExを用いてオンラインで行う。第3回ー第10回は4グループに分かれて、音の実験、計量心理実験、Java-GUIをローテーションで実施する。音の実験と計量心理実験は1回目を対面で実験を行い、2回目をオンラインで統計分析を行う。Java-GUIは原則オンラインでアプリ開発を行うが、希望者は対面で指導を受けることもできる。11回ー15回は対面でAndroidを用いた携帯端末向けアプリ開発の実験を行う。AndroidとJavaは人とコンピュータのインタラクションに関するプログラム開発が中心となる。音と計量心理の実験は、実験者としての立場だけでなく被験者としての立場でも参加する。
【場所】対面授業の場所は音の実験がO325、計量心理実験がN505-511 、Java-GUIがN501、AndroidがO321とO325である。
【レポート】実験のレポートは各人毎に作成し提出する。提出は実験項目終了の次週までにCoursePower上で提出する。査読の後、記述内容・考察の不十分なレポートは再提出を求められる。
成績評価方法/Evaluation
1 100% 実習態度および実験レポートの完成度による評価
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 オリジナル資料を配布する。
メッセージ/Message
この実習では各自のノートパソコンを使用するので、初回から用意すること。
Android Studio, Eclipse, Rをインストールするので、ディスクの空き容量に注意すること。
対面とオンラインが混在するので間違えないようにすること。
その他/Others
実習材料の選択に活かされている。
キーワード/Keywords
実務経験