講義内容詳細:はじめての空間情報システム

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) はじめての空間情報システム
英文科目名/Course Title (English) A First Step to Spatial Information Systems
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 瀬戸 寿一
英文氏名/Instructor (English) SETO, Toshikazu

講義概要/Course description
情報通信技術(ICT)の発展は、膨大な情報を入手しやすくなるだけでなく、自らがWebを通じて発信者になり得る仕組みを生み出しています。本講義では、社会における(地理)空間情報の様々な側面について理解し、多様な活用意義についてユースケースに基づき考えるものです。
達成目標/Course objectives
・空間情報の社会における利活用について理解し考える。
・空間情報を扱うための基礎知識を理解する。
・空間情報を発信するための基本的な技術について理解する。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
本講義は導入科目に位置づけられることから、前提となる授業や知識・技能は特に必要ないが、地図や空間情報に多少の興味があり、講義中に与えられた質問や課題について自分なりに考え、グループワーク等で積極的に発言し、レポート等に記述することを望みます。

なお今季の授業はオンラインで実施をする関係上、Zoomのブレイクアウトルームやオンラインのワークショップツールを使って、個人あるいはグループワークに数回取り組む予定です。授業を受けるにはPC(WindowsまたはMac)の利用を強く推奨します。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクション(本講義のねらい)
事前学習/Preparation 空間情報というキーワードについて考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
2
授業計画/Class 「GISと社会」とはなにか
事前学習/Preparation 空間情報の社会における利活用について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
3
授業計画/Class 空間情報の基礎①(空間情報(地図)と生活)
事前学習/Preparation 身の回りで利用される地図について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
4
授業計画/Class 空間情報の基礎②(空間情報(地図)の原理・原則)
事前学習/Preparation 身の回りで利用される地図について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
5
授業計画/Class 空間情報の技術(Web地図サービスやアーキテクチャ)
事前学習/Preparation Webを使った様々な地図サービスについて考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
6
授業計画/Class 空間情報と情報共有①(参加型GISとシビックテック)
事前学習/Preparation 空間情報を介した参加型社会について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
7
授業計画/Class 参加型GISに関するオンラインワークショップ
事前学習/Preparation 空間情報を介した参加型社会について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
8
授業計画/Class 空間情報と情報共有②(ボランタリー地理情報)
事前学習/Preparation 空間情報を介した参加型社会について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
9
授業計画/Class 空間情報と情報共有③(ネオ・ジオ/カルトグラフィー)
事前学習/Preparation 空間情報を介した参加型社会について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
10
授業計画/Class オンラインワークショップ:空間情報の共有サービスを考え提案する
事前学習/Preparation 空間情報を介した参加型社会について考えること

事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
11
授業計画/Class 空間情報とデザイン・エンタテイメント        
事前学習/Preparation 空間情報を活用する上でのデザインの役割について考えること。
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
12
授業計画/Class GIS・Web地図の未来像:多次元の空間情報の活用
事前学習/Preparation Webを使った次世代型の様々な地図サービスについて考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
13
授業計画/Class Web時代における空間情報技術・政策
事前学習/Preparation 空間情報を介した参加型社会や地図サービスの応用事例について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
14
授業計画/Class 空間情報と社会課題ー倫理、プライバシー、ライセンス
事前学習/Preparation 空間情報による社会課題について考えること
事後学習/Reviewing 講義で紹介した事例の振り返りと理解
15
授業計画/Class 空間情報社会における情報発信・活用・政策
事前学習/Preparation 空間情報による社会課題について考えること
事後学習/Reviewing 最終レポートの作成
授業方法/Method of instruction
今季はリアルタイム型のオンライン授業(Zoom)とオンデマンド型を一部組み合わせて実施する予定です(記録動画は後日共有する予定)。 授業資料などの受け渡しや課題提出は主に Googel Classroom を用います。初回授業までに CoursePower にアクセスし、該当する Google Classroom クラス(URL)に参加申請を行ってください。

基本的には講義スタイル(口頭は日本語、資料は主に英語)で行いますが、簡単な実習やグループ討論などワークショップ型で行なうことがあります。また、空間情報分野に関する専門家を1~2回程度お招きし、最新事例の紹介を交えながら進める予定であるため、その際は積極的な質問や参加を期待します。なお、ゲスト講師の予定により若干の順番変更や講義内容の変更の可能性があります。

*: 地球社会共生学部の学生は原則 GSC G Suite アカウントでの参加を必須とします。特別な理由のない限り個人Googleアカウントは使用しないでください。質疑応答はGoogle Classroomを用いる予定です。

*: 授業の一部は、ブレイクアウトルームやオンラインのワークショップツールを使って、個人あるいはグループワークに取り組む予定のため、授業を受けるにはPC(WindowsまたはMac)の利用を強く推奨します。

成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 70% 最終試験(予定では,年度末のレポートでの提出形式)の点数で評価します。
2 レポート Report 30% リアクションペーパーまたはワークショップの結果を毎回提出してください。
各回ごとの課題は授業時間内に終わることを前提とします。
課題はすべて指定の Google Classroom クラスに提出してもらいます(締切:1週間以内)。
教科書/Textbooks
 コメント
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1 特に使用せず、講義資料はGoogle Classroomを通じて配布します。初回授業までに CoursePower にアクセスし、該当する Google Classroom クラスに参加申請を行ってください。
参考書/Reference books
 著者名
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タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 若林芳樹 [ほか] 編著 参加型GISの理論と応用 古今書院 2017.3 9784772242004 3800円+税 蔵書情報 / Library information
2 川原靖弘, 関本義秀編著 生活における地理空間情報の活用 放送大学教育振興会 2016.3 9784595316166 3200円+税 蔵書情報 / Library information
3 浅見泰司 [ほか] 編 地理情報科学 古今書院 2015.3 9784772252867 3000円 蔵書情報 / Library information
4 edited by Timothy L. Nyerges, Helen Couclelis and Robert McMaster The SAGE handbook of GIS and society SAGE 2014. 9781446295816 蔵書情報 / Library information
5 Paul A. Longley ... [et al.] Geographic information science & systems Wiley 2015. 9781118676950 蔵書情報 / Library information
授業関連情報/Class-related information
 件名/Title内容/Contents備考/Memo
1 空間情報システム入門I 古橋大地
2 空間情報システム入門II 古橋大地
メッセージ/Message
本講義では、空間情報の社会活用に関わる日本および海外の事例を出来るだけ多く紹介する。受講生は、講義で解説する事例やツールを参考に、空間情報の社会における今後の活用のあり方について基礎的な知識を身に付けると共に、積極的に考えることを期待する。
キーワード/Keywords
地理情報科学         GISと社会     参加型GIS     オープンデータ     オープンガバメント