講義内容詳細:地域アーカイブ原論

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年度/Academic Year 2020
授業科目名/Course Title (Japanese) 地域アーカイブ原論
英文科目名/Course Title (English) Study on Local Community Archives
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 日向 良和
英文氏名/Instructor (English) HINATA, Yoshikazu

講義概要/Course description
地域のさまざまな情報の継承、保存方法とその意義について説明する。デジタル化、インターネットで共有する意義について考えてもらう。インターネットにて共有するための仕組みについて説明する。
達成目標/Course objectives
地域の情報を継承する意義について理解する。デジタル化の方法、注意点を理解する。インターネット上での共有のための仕組みを理解する。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 地域情報のアーカイブ事例(ガイダンス)
事前学習/Preparation インターネットにて地域情報の発信事例を探す
事後学習/Reviewing 紹介した事例について再確認する
2
授業計画/Class 「地域情報」の定義と具体例
事前学習/Preparation 自分の出身自治体のホームページの中で地域の歴史などについて確認する。
事後学習/Reviewing 事前学習で確認した情報が授業における地域情報なのか確認する。
3
授業計画/Class 地域情報をアーカイブする意義について考える(ワークショップ予定)
事前学習/Preparation 各自自治体ホームページで公表されている地域情報を保存、発信する意義について考えておく
事後学習/Reviewing 地域情報をアーカイブする意義について、事前学習と授業内でのワークショップからまとめておく
4
授業計画/Class 地域情報をアーカイブする意義についての検討(課題提出予定)
事前学習/Preparation 前回の検討した意義について発表できるようにまとめておく
事後学習/Reviewing 他の人の意見も踏まえて、自分の中での意義についてまとめておく
5
授業計画/Class 原資料の収集、整理、保存(歴史資料)
事前学習/Preparation インターネット上で公開されている古文書などについてみておく
事後学習/Reviewing 自分の住んでいる自治体などで文書が公開されているか探す。
6
授業計画/Class 原資料の収集、整理、保存(行政資料)
事前学習/Preparation 公文書管理の問題について、ニュースなどを探しておく
事後学習/Reviewing 行政資料収集の問題点などについて解決策を検討する。
7
授業計画/Class 原資料の収集、整理、保存(実物資料、博物資料)
事前学習/Preparation 郷土資料館などのホームページを見ておく
事後学習/Reviewing 各種博物館ホームページの収集資料の画像などを確認する。
8
授業計画/Class 資料収集、公文書保存の各課題
事前学習/Preparation 物として残すための課題について考えておく
事後学習/Reviewing 授業で考えた各課題について、デジタル化で解決できないか検討しておく。
9
授業計画/Class 「デジタルデータ」「デジタル化」とは何をするのか
事前学習/Preparation デジタル化するとはどういうことかについて、インターネットなどのページを見ておく
事後学習/Reviewing 自分のスマホなどの画像を保存していくためにはどうすればいいか検討する。
10
授業計画/Class デジタル化の流れ、方法と保存(画像、文字、動画、音声)
事前学習/Preparation 画像、文字、動画それぞれのデータ量の違いについて自分のスマホで見ておく。
事後学習/Reviewing デジタルデータの保存についてウェブサイトなどで調べる。
11
授業計画/Class デジタルデータの整理(メタデータ、LOD、標準番号など)
事前学習/Preparation メタデータの事例について調べる
事後学習/Reviewing スマホ内の写真についているメタデータを調べる
12
授業計画/Class アーカイブデータのデータベース化
事前学習/Preparation 博物館のホームページなどで収蔵品データを検索してみる
事後学習/Reviewing 自分が検索するときにどんなキーワードを入れておくべきかを考える
13
授業計画/Class インターネットでの公開と共有(IIIF、国立国会図書館デジタルアーカイブ、ウィキメディア)
事前学習/Preparation ウィキメディアの画像を検索する。
事後学習/Reviewing 共有ライセンスはどうあるべきかについて考えておく
14
授業計画/Class アーカイブと住民参加
事前学習/Preparation 地域住民が参加した地域情報アーカイブについて調べる
事後学習/Reviewing 授業で紹介した事例を検討する
15
授業計画/Class 地域情報アーカイブの課題
事前学習/Preparation 地域情報をアーカイブする際の課題をこれまでの講義を通じた中で考える
事後学習/Reviewing 改めて自分が考えた課題について検討する
授業方法/Method of instruction
授業は主に一斉講義形式でおこないます。各回アンケートサイトを使っての意見を募集とフィードバックをします
途中、調査課題と発表を行う予定です。
ウィキメディアを使った実習を予定します。

成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% ・レポートテーマについての分析、検討の深さ(60%)
・文献等の調査量(20%、文献調査等が無いレポートは不可になります)
・結論の論理的妥当性、新規性(10%)
・文章の形式(10%)

授業関連情報/Class-related information
 件名/Title内容/Contents備考/Memo
1 連絡先 hinata@tsuru.ac.jp 火曜日のみ大学にいます
メッセージ/Message
授業外で主にインターネットによる調査、検討をお願いしています。授業内での事例紹介は限定的ですので、さまざまなサイトを見てください。また文献保存、公文書保存にかんするニュースなども参考にしてください。
その他/Others
「実務経験のある教員による授業科目」大学図書館司書(1996-2010)間に紀要電子化、機関リポジトリのたちあげに従事。また教員採用後に東日本大震災津波被災資料の清掃とデジタル化を主導した。
キーワード/Keywords
実務経験     公文書保存     デジタルアーカイブ     地域資料     図書館     博物館     ウィキメディア