講義内容詳細:総合科目「子ども」

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 総合科目「子ども」
英文科目名/Course Title (English) Various Perspectives on Childhood Studies
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 五味 美奈子/久保 制一/浅見 均
英文氏名/Instructor (English) GOMI, Minako/KUBO Seiichi/ASAMI Hitoshi

講義概要/Course description
オムニバス形式で行う。本科目は、本科および専攻科で積み重ねてきた見聞や体験、学習すべてを締めくくる総括的な授業である。
「変動する社会と子ども」というテーマに沿って、子どもを取り巻くさまざまな社会状況や諸問題について、毎回各教員が各自の専門分野から語り、その問題提起をもとに、対話や議論を通じてテーマを深めていく。
子どもをめぐる諸問題の本質を探究しながら、各自のこれまで培ってきた経験を重ね、そこから現在の、またこれからの生活につながるなにかを見いだしていくことを目指す。
達成目標/Course objectives
この授業を受講したものは、
1.「変動する社会と子ども」について各専門分野において何が問題になっているかを理解する、
2.特に関心のある分野に関しては、その問題点について詳しく説明する、事ができるようになる。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 保育の状況は変革期にあり、保育制度も複雑化している。
そのような中において「子どもの最善の利益」をどう保障したらよいのか。
子どもの視点に立った保育のあり方について考える。
2
授業計画/Class 社会の変化によって、保育内容にもさまざまな期待や課題が投げかけられている。
この回では幼保小の連携、早期知的教育、規範意識の涵養などをとりあげ、保育現場での具体的事例をもとに「子どもにとって」の視点から考察する。(菅野)
3
授業計画/Class 子どもの造形表現はあそびのなかから創造的に発展していく。
子どものあそびと造形表現の関連性など子ども・芸術・あそびについて様々な角度からの考察をしていく。(久保)
4
授業計画/Class 多文化化が進む社会の中で異質な他者を理解することの重要性が増している。
この回では絵本や児童文学がこうした問題とどう取り組んでいるかなどについて、多様な作品や作家を紹介しながら考察を深める。(西山)
5
授業計画/Class 近年しょうがいのある子どもの周囲の環境を変化させ、楽しい関係を作り上げる環境調整の視点が注目されている。
このようなしょうがいのある子どもとない子どもが共に育つ保育の重要性と課題について考える。(杉田)
6
授業計画/Class 戦後社会の終焉と少子化の進展により幼児教育を含む広義の保育の社会的位置づけも変化し、それに応じて保育の改革が不断に進められてきた。この回ではそうした保育の対象である乳幼児の暮らしの変化と連続の両面について考える。(村知)
7
授業計画/Class 社会が大きく変わる中で、血縁、非血縁を生きる様々な家族の姿と家族を支援しようとする関係専門職の取り組みを通して、子どもにとって家庭のもつ意味、自立に向かって社会に参加して生きることの意味を福祉の観点から考える。(横堀)
8
授業計画/Class 「劇場」という場所は、乳児と母親を排除している。
しかし近年、世界のアーティストの手により、乳児と母親のための質の高いパフォーマンスがいくつも発表されている。世界の乳幼児演劇の実際を映像から学び、保育実践における身体表現について議論していく。(直井)
9
授業計画/Class 戦後の社会変動、産業構造の変化、都市化、少子化は子どもをめぐる価値観を大きく変えた。
この回では、子どもをめぐる価値観の変遷について考えながら、現代において子どもの育ちをどうとらえていくのか議論する。(鈴木)
10
授業計画/Class 子どもの教育を取り巻く環境は大きく変化しており、高等教育の全入化や働く女性をサポートする体制の不備などを引き起こしている。
この回ではそうした子どもと教育・保育のこれからについて議論をする。(鈴木)
11
授業計画/Class 保育の現場での音楽がどのように行われているか、そしてそれを行う保育者はどのような音楽力を持たなければいけないか考える。(飯)
12
授業計画/Class 「遊び」は自分から主体的・自発的に行うものである。
子どもにとっての「遊び」の重要性を再確認した上で、保育現場における「遊び」をはぐくむ環境、「遊び」をはぐくむ保育者の援助の方向性はどのようにあるべきか考える。(菅野)
13
授業計画/Class まとめ1(五味)
14
授業計画/Class まとめ2(浅見)
15
授業計画/Class まとめ3(久保)
授業方法/Method of instruction
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 70%
2 レポート Report 30%
教科書/Textbooks
 
1
メッセージ/Message
講義の前には、その講義内容に関して本科・専攻科でこれまで学んできたことを復習し臨むこと。
各回終了後には小レポートを提出してもらう。