講義内容詳細:科学・技術の視点(個別科目)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 科学・技術の視点(個別科目)
英文科目名/Course Title (English) Perspective of Science and Technology (Independent Courses)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 三條 和博
英文氏名/Instructor (English) SANJO Kazuhiro

講義概要/Course description
この授業はオンディマンド形式のオンライン授業です。

 市民として現代を生きていくうえで必要な、「科学的に考える力」の基礎を習得します。そのためのトピックとして、「科学的思考法」「生命」「地球」「環境」に関する内容をとりあげます。具体的テーマとして以下を予定しています。
 ・科学と技術の思考法
 ・思考力の鍛え方
 ・地球の誕生と生命の起源
 ・生物進化と地球環境の変動
 ・人類の起源と進化
 ・科学・技術と社会
 これらのトピックを通じて、科学や技術における「考える手法」を具体的に紹介していきます。ただし、講義の基本方針として、科学や技術に関する個別の詳細な知識を重視するのではなく、むしろ現代人が科学や技術に向き合う際の望ましい姿勢とは何かを問う内容にしていきたいと思います。
 文系・理系を問わず、これからの文明の担い手として身につけておくべき「科学・技術の視点」とは何なのかを学びとってください。
達成目標/Course objectives
 この講義は以下の2つを目標としています。
  ①科学や技術の「考え方」の特徴を理解すること。
  ②科学や技術の分野に対し、傍観者になるのではなく、「意見を言える市民」になること。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス(授業概要の説明、注意事項の伝達)、科学・技術との接し方について
事前学習/Preparation 科学・技術分野に関する最近の報道等に留意しておく。
事後学習/Reviewing 科学・技術分野に関する自己の関心度について考えておく。
2
授業計画/Class 情報吟味の重要性
事前学習/Preparation 情報への接し方、情報源への信頼度など、自己の情報入手の特徴について理解しておく。
事後学習/Reviewing 情報吟味の方法およびその留意点について復習する。
3
授業計画/Class 科学と疑似科学
事前学習/Preparation 科学のように見えるが、科学であるかどうか疑わしい事例について挙げておく。
事後学習/Reviewing 科学と疑似科学との弁別の方法について整理しておく。
4
授業計画/Class 科学の方法論①-科学的思考とは
事前学習/Preparation 「科学的」であるとは何か、自己の考えを整理しておく。
事後学習/Reviewing 科学的思考の特徴をまとめておく。
5
授業計画/Class 科学の方法論②-科学的思考のポイント
事前学習/Preparation 日常の思考における科学的思考の役割について考えておく。
事後学習/Reviewing 市民として身につけるべき科学的思考法の要点をまとめておく。
6
授業計画/Class 思考力を鍛える①-「頭の良さ」とは何か
事前学習/Preparation 「頭がいい」とは何をさすのか、考えをまとめておく。
事後学習/Reviewing 「思考のプロセス」について整理しておく。
7
授業計画/Class 思考力を鍛える②-思考を「深める」技術
事前学習/Preparation 「思考のプロセス」の特性について確認しておく。
事後学習/Reviewing 思考を「深める」ことの意義についてまとめておく。
8
授業計画/Class 思考力を鍛える③-思考を「広げる」技術
事前学習/Preparation 思考を「深める」ことと「頭の良さ」との関係を整理しておく。
事後学習/Reviewing 思考を「広げる」ことの意義についてまとめておく。
9
授業計画/Class 科学と技術の考え方を学ぶ①-生物とは何か
事前学習/Preparation 生物に関する最近の報道について留意しておく。
事後学習/Reviewing 「生物の定義」をめぐる考え方についてまとめておく。
10
授業計画/Class 科学と技術の考え方を学ぶ②-生命の起源をめぐって
事前学習/Preparation 生命の起源に関する自己の認識についてまとめてみる。
事後学習/Reviewing 生命の起源の解明に関する科学者たちの思考の特徴について理解する。
11
授業計画/Class 科学と技術の考え方を学ぶ③-生物をつくる
事前学習/Preparation 生命の起源の探求に関する論争の歴史を整理しておく。
事後学習/Reviewing 生物を「つくる」という試みを通じて見える、技術開発と市民との関係についてまとめておく。
12
授業計画/Class 科学と技術の考え方を学ぶ④-生物と地球環境の変遷
事前学習/Preparation 「地球史」に関する自己の知識を整理しておく。
事後学習/Reviewing 「地球史」に見る生物発生の意義についてまとめておく。
13
授業計画/Class 科学と技術の考え方を学ぶ⑤-生物進化の要因
事前学習/Preparation 生物の「進化」に関する自己の考えをまとめておく。
事後学習/Reviewing 科学者が生物進化の要因をどう考えているか、整理しておく。
14
授業計画/Class 科学と技術の考え方を学ぶ⑥-人類の発生と進化
事前学習/Preparation 人類の発生に関する、自己の知識を確認しておく。
事後学習/Reviewing 地球史における、人類の発生と進化の意義についてまとめておく。
15
授業計画/Class 科学・技術と社会のあり方を考える
事前学習/Preparation 科学や技術の、正と負の側面について確認しておく。
事後学習/Reviewing 科学や技術に対して市民が取るべき姿勢についてまとめておく。
授業方法/Method of instruction
CoursePower上に置かれた各回の授業用資料教材を用いて、オンディマンド形式で授業を進めていきます。また、質問があればCoursePowerの「質問登録」機能を使用して質疑応答をおこなうことを予定しています。

各回の授業は、次の(1)~(4)を順に実施することによっておこなわれます。
(1) 授業時間(月曜4限)にCoursePowerの当該回のフォルダにアクセスし、フォルダ内の資料教材を閲覧してください。フォルダ内に複数の資料教材が用意されている場合は、必ず上から順に閲覧していってください。
(2) 資料教材を閲覧しながら、重要と思われるポイントをノートにとってください。公開期限(原則として授業日を含む1週間)を過ぎると資料教材を閲覧できなくなりますので、必ずノートをとっておいてください。また、可能な限り、月曜4限の間に閲覧を終えてください。
(3) すべての課題を、それぞれ指定の期限内に提出してください。提出期限は各課題によって異なることがあります。それぞれの課題の提出期限を確認しておいてください。
(4) 疑問点があれば、CoursePowerの「質問登録」機能を使用して質問してください。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 100% 初回を除く毎回の授業において、小課題を出題します。各回の小課題の評点が平常点となり、その合計で成績を評価します。小課題は各回の授業用資料教材の中で出題する予定です。指定された期限内に、指定された方法にしたがって提出してください。授業回によっては小課題の提出期限が異なる場合がありますので、よく確認しておいてください。
単位の修得には、成績評価の対象となる小課題を、全体で10回以上提出していることを必要条件としますので、十分注意してください。
教科書/Textbooks
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1 特定の教科書は使用しません。各回の授業用にCoursePower上に用意された資料教材を閲覧してください。
資料教材はダウンロードも可とします。
参考書/Reference books
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1 特に参考となる文献や資料等がある場合には授業において紹介します。
その他/Others
・原則として、出題された成績評価用の小課題に対し提出した回数が10回に満たない場合は、この授業科目の単位を修得することができませんので、十分注意してください。
・提出された小課題の記述内容は、提出者の氏名等の個人を特定できる情報を伏せたうえで、授業内で紹介することがあります。あらかじめ了解しておいてください。
・公開期限を過ぎると資料教材にアクセスできなくなりますので、可能な限り月曜4限に受講してください。
・基本的に数式や化学式などをほとんど使わない授業です。科学や技術の分野に対し関心があることは重要ですが、予備知識や特別な準備は不要です。
・授業内容は必ずしも毎回独立ではなく、連続している場合があります。中断することなく継続して受講していってください。
・授業改善を目的として、授業中にアンケート調査をすることがあります。
・授業計画はあくまで予定ですので、状況に応じて変更することがあります。

【重要】
特に指示のない限り、ストリーミング動画をダウンロードすることは禁止します。また、ダウンロードした資料教材や画像、動画や音声ファイルなどは、受講生本人の受講目的以外で使用することは一切禁止とします。禁止行為には、権利者の許可なく複製あるいは加工すること、他者へ提供すること、第三者や不特定多数に対する公開・譲渡・販売・配信などが含まれます。これらの禁止行為をおこなった場合には、法的責任を問われたり大学から懲戒処分を受けたりする可能性がありますので、十分注意してください。
このほかにも、インターネットを利用する上でのエチケットを必ず守ってください。