講義内容詳細:アメリカ合衆国の社会と文化C

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) アメリカ合衆国の社会と文化C
英文科目名/Course Title (English) Society and Culture of the U.S.A. C
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 金田 由紀子
英文氏名/Instructor (English) KANEDA Yukiko

講義概要/Course description
「テーマ別: アメリカ合衆国の絵画・芸術」
 アメリカ合衆国の絵画は、長い間、欧州絵画から学び欧州絵画の亜流のような扱いを受けていた。アメリカ絵画の独創性が世界中からの注目を集めたのは、1940年代・1950年代に登場する「抽象表現主義」の絵画である。しかし、アメリカでは(以下アメリカ合衆国をアメリカと略称)、建国以来、この国ならではの優れた・また面白い絵画が描かれてきた。17世紀から現代にいたるまでの代表的なアメリカ絵画をデジタル資料により紹介し、それぞれの絵画が描かれた背景として、歴史的事件・社会と文化の背景・アメリカの固有性等を解説する。画家たちも時代の寵児である。自分が生きている時代・社会からの影響を受けずに創作できる芸術家はほとんど存在しないであろう。絵画(芸術)作品そのもの・画家・時代背景 --これらを講義内容とする。また、絵画以外の視覚芸術、視覚芸術以外の芸術(文学など)にも時どき触れて講義をしたい。
 なお、授業の進行は、テーマ別、及び作品中心主義なので、必ずしも時間の流れ(歴史)に添っていない。この授業内容に関心を持った学生さんは、本講義を入門・出発点として、アメリカ合衆国の美術・芸術に関する知見を深めてほしい。絵画を楽しみ語れることは人生や人間関係を豊かなものにするであろう。
達成目標/Course objectives
(1)アメリカ合衆国の視覚文化(特に絵画)を鑑賞し楽しむ。アメリカ美術・芸術の知識を身につける。
(2)アメリカ美術を通して、アメリカ合衆国社会の特質を知る。
(3)アメリカ合衆国の社会と文化に関して、自分自身の意見を持つ。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
(1)アメリカ合衆国に関心がある学生・美術に関心がある学生に履修してもらいたい。
(2)講義中に資料として使うのは、主にインターネット画像であるが、それらは本物の絵画でないのは言うまでもない。都内には、本学生が自由に無料で見られる常設展等もあるので(国立西洋美術館等)、美術館に行き自分で本物の絵画を見てもらいたい。必ずしもアメリカ美術でなくてもよいが、アメリカ美術を首都圏で直接に見られる機会があれば紹介する。
(3)アメリカ美術に関する資料は、英語が得意な学生は、紹介する美術館発信の情報など、英語文献資料を読むことを推奨する。全部日本語で内容がわかる講義であるが、英語が得意・または英語が好きという学生はさらに深い知識が得られるであろう。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 第1回(4月6日)オンライン(オンデマンド):オリエンテ―ション --①授業の目的・方法・評価方法について説明する ②アメリカ合衆国の概要を話す(面積・国土・人口・歴史・日米関係など) ③アメリカ合衆国の代表的美術館紹介 
事前学習/Preparation アメリカ合衆国に関する基本的情報を調べておく
事後学習/Reviewing 復習
2
授業計画/Class 第2回(4月13日):オンライン(オンデマンド):植民地時代・独立戦争・西部開拓
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
3
授業計画/Class 第3回(4月20日):オンライン(オンデマンド):アメリカの自然・南北戦争(ホーマー;チャップマン等)
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
4
授業計画/Class 第4回(4月27日):オンライン(オンデマンド):19世紀までの女性画家とメアリ・カサット
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
5
授業計画/Class 第5回(5月11日):オンライン(オンデマンド):ジャポニスムのアート
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
6
授業計画/Class 第6回(5月18日):オンライン(オンデマンド):移民を描いた絵画
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
7
授業計画/Class 第7回(5月25日):オンライン(オンデマンド):美術と映画
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
8
授業計画/Class 第8回(6月1日):オンライン(オンデマンド):「アメリカン・シーン」(エドワード・ホッパー;トマス・ハート・ベントン等)
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
9
授業計画/Class 第9回(6月8日):オンライン(オンデマンド):日系人・日系アメリカ人のアート
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
10
授業計画/Class 第10回(6月15日):オンライン(オンデマンド):アフリカ系アメリカ人のアート
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
11
授業計画/Class 第11回(6月22日):オンライン(オンデマンド):ジェンダーとアート(1)
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
12
授業計画/Class 第12回(6月29日): オンライン(オンデマンド):ジェンダーとアート(2)
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
13
授業計画/Class 第13回(7月6日):オンライン(オンデマンド):ポップ・アート
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
14
授業計画/Class 第14回(7月13日):オンライン(オンデマンド):グラフティ
事前学習/Preparation 予習
事後学習/Reviewing 復習
15
授業計画/Class 第15回(7月20日):対面:教室で期末試験

事前学習/Preparation 試験の準備
事後学習/Reviewing 復習
授業方法/Method of instruction
講義形式で行う。いろいろな芸術作品の画像を提示し、解説をする。芸術作品の背景(歴史・事件など)を講義する。オンライン(オンデマンド)で行う。最後の期末試験は、対面でリアルタイムで行う。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 50% 学期末に対面で授業中に行う。
2 レポート Report 30% オンライン授業では、短いレポート(クイズ)を課すことがある。授業外でのレポートは2回程度提出してもらう予定である。
3 平常点 In-class Points 20% 授業参加態度など
教科書/Textbooks
 コメント
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1 授業中に配布する資料・授業中に見せる画像を基本的テキストとする。教科書が必要な時には指示する。
参考書/Reference books
 著者名
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タイトル
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出版社
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1 田中正之監修解説 ①『創られる歴史、発見される風景』(アメリカ美術叢書I) ②『夢見るモダニティ、生きられる近代』③『描かれる他者、攪乱される自己』④佐々木健二郎『アメリカ絵画の本質』他 ありな書房 他の参考書は講義が始まってから紹介する
メッセージ/Message
絵画の著作権保護期間は2019年1月から変わった。この件で授業に関係した部分の詳細は、講義が始まってから伝えたい。オンライン授業では、著作権問題があり提示できる作品は限られている場合がある。直接に提示できない作品は、URLを知らせるので学生さんが自分で見ることになる。


その他/Others
出席を毎回取る予定である。授業予定・授業内容が変更になる場合には、知らせる。
キーワード/Keywords
アメリカ合衆国     アメリカ美術     ジェンダー     日系アメリカ人(歴史と文化)     ジャポニスム