講義内容詳細:自己理解(総合科目)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 自己理解(総合科目)
英文科目名/Course Title (English) Self-Understanding(Coordinated Courses)
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 飯村 周平/松田 いづみ/鈴木 潤也
英文氏名/Instructor (English) IIMURA Shuhei/MATSUDA Izumi/SUZUKI Junya

講義概要/Course description
 心理学,特に臨床心理学,発達心理学,心理生理学の諸理論を活用しながら,受講者が「自己」について振り返り,理解を深める講義を行う。座学のほか,配布資料やワークブックを用いた演習を通じて,本来の自分らしさについて考える。なお,講義は3人の講師が持ち回りで担当する。

◆『個人としての自分と集団の中にいる自分:他者理解を通しての自己理解・・・臨床心理学の観点から』:鈴木潤也
 人は人との関わりの中で生きている。日々過ごしていく中で,他者との相互作用(交流)が不可欠であり,加えてその時代や環境の影響を受けて変化しながら生きていくのである。しかし,このことは忙しい日常生活の中では忘れられがちであり,私たちは自己を見失うことすらある。本当の意味で自分と向き合うためには日常生活は課題の連続であり,少し忙しすぎるのかもしれない。本講義では,他者や周りの環境が私たちに与える影響や,集団の中での心の動きを理解し,それによって自分自身がどう変化していくのかを理解することを通じて,自己理解を深めることを目的とする。 なお,講義内容の知的な理解に加え,体験的な理解を得てもらうことを目標としている。このため,受動的ではなく,能動的かつ主体的に講義内容を自分の中に取り入れ,これまでの経験との照合をしていくよう心がけていただきたい。

◆『ストレスとの関わりを通じた自己理解』:飯村周平
 一人ひとりの性格の違いは,ストレスのような環境刺激に対する感受性/反応性の個人差によって説明されます。人生は,ストレスの連続です。人の心やその発達を理解するうえで,個人とストレスとの関わりを無視することはできません。本講義では,進化発達心理学の視点から,ストレスとの関わりを通じた自己理解の促進を目指します。具体的には,(1)ストレスと心の発達,(2)ストレス感受性の個人差,(3)精神病理とウェルビーイング,(4)レジリエンスと心的外傷後成長,といったテーマを扱います。

◆『脳と身体から知る自分の心』:松田いづみ
 人工知能が発達し,人間にできることはコンピュータにとって代わられつつあります。人間の心的機能は,コンピュータと違い,脳や身体にもとづくため,自ずと制約がかかります。しかし,その制約を知ることで,人間らしさや人間の強みを発見できるかもしれません。本講義では,脳や身体を知ることで見えてくる心をテーマにします。心理生理学の観点から,感情,ウソ,モチベーション,時間知覚,意思決定といったトピックを扱います。ふだんは気づきにくい,生物としての自分の心の側面に光をあてたいと思います。

達成目標/Course objectives
 知的に,または体験的に人間を理解するという目的に近づくための1つの枠組みとして,臨床心理学,発達心理学,心理生理学の諸理論について学ぶ。また,その基礎的理解をベースにして自己理解を深めることを試みる。人間を理解するには数多くのアプローチがあり,また,それぞれに独自の歴史や方法,表現がある。そのうちのいくつかのアプローチを提供してみたい。人間理解に関する心理学の諸理論及び,その方法について学び,それらの知識を基礎として自己理解を促進することを目指す。この講義が,受講者の自己理解に資するような,あるいは自己理解へのきっかけとなることを願っている。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション:授業の進め方等についての説明【オンライン(オンデマンド型)】
事前学習/Preparation 参考書等に目を通しておくこと
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
2
授業計画/Class 私たちの⼼の動きのシステムとは︓防衛機制,ストレスマネジメント(鈴⽊)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
3
授業計画/Class ⼼の成⻑とは︓発達段階論,アイデンティティ(鈴⽊)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
4
授業計画/Class ⼈を理解することとは︓⾃⼰理解と他者理解(鈴⽊)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
5
授業計画/Class 個⼈としての⾃分,集団の中にいる⾃分︓集団の中での⼼の動きの変化(鈴⽊)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
6
授業計画/Class ストレスとの関わりを通じた⾃⼰理解︓ストレス経験と⼼の発達(飯村)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
7
授業計画/Class ストレスとの関わりを通じた⾃⼰理解︓ストレス感受性の個⼈差(飯村)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
8
授業計画/Class ストレスとの関わりを通じた⾃⼰理解︓精神病理とウェルビーイング(飯村)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
9
授業計画/Class ストレスとの関わりを通じた⾃⼰理解︓レジリエンスと⼼的外傷後成⻑(飯村)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
10
授業計画/Class 脳と⾝体から知る⾃分の⼼︓ウソとその検出(松田)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
11
授業計画/Class 脳と身体から知る自分の心:感情とその制御(松田)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
12
授業計画/Class 脳と身体から知る自分の心:時間の知覚(松⽥)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
13
授業計画/Class 脳と身体から知る自分の心:意思決定(松田)
事前学習/Preparation 前回の授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
14
授業計画/Class 各教員によるまとめ
事前学習/Preparation これまでの授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing 授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
15
授業計画/Class 最終レポートの作成
事前学習/Preparation これまでの授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
事後学習/Reviewing これまでの授業で扱った内容について,興味があれば参考書等で詳細を調べてみること
授業方法/Method of instruction
 第1回では,オリエンテーションとして,講義の内容と進め方について伝える。第2回目以降は,3人の講師による持ち回りの講義を実施する。本講義はオンライン授業で実施する。基本的にリアルタイム型で実施するが,第1回はオンデマンド型となる。その他の回でオンデマンド型になる場合はCoursePower・授業で事前に連絡する。
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% 各回のミニレポートと期末の最終レポートによって成績を評価する。
教科書/Textbooks
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1 講義のなかで適宜,参考書を紹介する。また,必要に応じて講義内容に関する資料,及び補足資料等を配布する。
参考書/Reference books
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1 適宜紹介する。
その他/Others
初回の全体オリエンテーションは,オンデマンド型で行います。その以降の授業はリアルタイム型を主とする予定ですが,授業での案内にしたがってください。
キーワード/Keywords
自己理解 self understanding         心理学 psychology