講義内容詳細:現代社会の諸問題(個別科目)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 現代社会の諸問題(個別科目)
英文科目名/Course Title (English) Problems in Modern Society (Independent Courses)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 野呂 純一
英文氏名/Instructor (English) NORO Junichi

講義概要/Course description
近年、注目されている「ソーシャルデザイン(Social Design)」とはどのようなものだろうか?
「ソーシャルデザイン」という術語は、「社会」を対象とした「デザイン」であることから幅広い意味で用いられるが、その意味の一つとして、「社会をどのように築いていくのかという計画」や「ある社会的課題に対して創造的に解決を目指していくこと」という意味でとらえることができる。
ここでは、私たちの身の回りに存在する社会的課題や現在行われているそれらの課題への取り組みについて知るだけではなく、「私たち自身が主体的に社会的課題の解決に向けてどのように関わっていくか」、即ち、「私たち自身が主体的に現代社会の諸問題にどう向き合っていくのか」という視点に立ちながら考えていく。
その中で、「ソーシャルデザイン」について考えていくための基礎的な知識として、「ボランティア」や「企業」、「非営利組織(NPO)」、「非政府組織(NGO)」などの「社会的課題に関わる主体」がどのようなものなのかについて知り、次いで事例検討として、現在、行われている社会的活動について学び、「私たち自身ができることは何か」ということについて深く考えていくことで、今後の発展的な学習や実践的な活動につなげてほしい。
達成目標/Course objectives
次の授業内容と関連したもの2点及び、その他2点の計4点を到達目標とする。
・ 今後の発展的な学習や実践的な活動につなげるために、「ソーシャルデザイン」に関する学問的領域の中にある基礎的な知識を身につける。
・ 私たちの身の回りに存在する社会的課題について知り、それらにどう関わっていくかについて考え、自分自身が社会的課題に対して取り組むためのアイデアを出すことができるようになる。
・ 授業中の発言、ディスカッション、リアクションペーパーなどを利用して自分の考えを積極的に述べることにより、コミュニケーション能力を向上させる。
・ 物事を多面的に捉え十分に情報を集めた上で結論を出すことができるクリティカル思考能力を身につける。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
履修の条件については特に設定しないが、例えば、他に開講されている「行政」や「経済」、「企業」、「ビジネス」などに関する授業とあわせて受講するとより理解が深まる。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス(オンデマンドで実施)
-授業内容、試験・成績評価方法などの説明-
事前学習/Preparation 事前にシラバスをしっかり読み、不明な点がないかを確認すると同時に「各回の概要」で取り上げるテーマについても調べておく。
事後学習/Reviewing 「授業計画」、「成績評価方法」、「達成目標」などについて、再度しっかり確認しておく。
2
授業計画/Class 「ソーシャルデザイン」とは何か
-「ソーシャルデザイン」が求められる背景を知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「ソーシャルデザイン」という術語について調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
3
授業計画/Class 今、なぜ「ソーシャルデザイン」なのか?
-私たちの身の回りにある社会的課題について知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「私たちの身の回りにある社会的課題」について調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
4
授業計画/Class 社会的課題に関わる主体(1)-①
-「ボランティア」について考える-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「ボランティアとは何か?」という問いに対して自分なりの回答を用意しておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
5
授業計画/Class 社会的課題に関わる主体(1)-②
-さまざまな形式の「ボランティア活動」について知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「ボランティア活動」とはどのようなものかについて調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
6
授業計画/Class 社会的課題に関わる主体(2)
-「企業」の社会的活動について知る-
事前学習/Preparation 前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「自分の身近にある企業が実施している社会的活動」について調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
7
授業計画/Class 社会的課題に関わる主体(3)
-「非営利組織(NPO)」について知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「非営利組織(NPO)」とはどのようなものかについて調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
8
授業計画/Class 振り返りと前半のまとめ
-これまで学んできたことを復習する-
事前学習/Preparation ここまでの授業で配布された資料やノートをしっかり読見直すことにより、理解できなかったところについて確認しておく。
事後学習/Reviewing ここまでの授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
9
授業計画/Class 社会的課題に関わる主体(4)
-「特定非営利活動法人(NPO法人)について知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「特定非営利活動法人(NPO法人)」とはどのようなものかについて調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
10
授業計画/Class 社会的課題に関わる主体(5)
-「非政府組織(NGO)」について知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「非政府組織(NGO)」とはどのようなものかについて調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
11
授業計画/Class 「パートナーシップ」と「ソーシャルデザイン」
-行政、企業、非営利組織の協働について知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「行政、企業、非営利組織の協働」の事例について調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
12
授業計画/Class 「ソーシャルデザイン」の事例検討(1)
-身近に存在する「ソーシャルデザイン」事例について知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、諸外国における「ソーシャルデザイン」の事例について調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
13
授業計画/Class 「ソーシャルデザイン」の事例検討(2)
-諸外国における「ソーシャルデザイン」の事例について知る-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、諸外国における「ソーシャルデザイン」の事例について調べておく。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
14
授業計画/Class  これからの 「ソーシャルデザイン」 
-「ソーシャルデザイン」に関する今後の課題とあるべき姿について考える-
事前学習/Preparation 事前配布資料をしっかり読んで不明な点を確認し、「ソーシャルデザイン」に関する今後の課題について考えてみる。
事後学習/Reviewing 授業の内容について自分でまとめ直し、授業中で理解できなかったことがないかを確認する。
15
授業計画/Class 振り返りと講義のまとめ
-これまでの復習と総括-  
事前学習/Preparation これまでの授業で配布された資料をしっかり読んで理解できなかったところについて確認しておく。
事後学習/Reviewing 期末レポートに備えて、これまでの授業の内容について自分でまとめ直しておく。
授業方法/Method of instruction
オンデマンド型と自己学習型を組み合わせたオンライン授業を中心に行うが、補足や追加的な説明をすることを目的にWebExを用いたリアルタイム授業も数回取り入れる予定である。詳しくは初回の授業で詳しく説明する。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% 平常点とは、授業への積極的な参加姿勢、授業後に提出して頂く課題やリアクションペーパーの内容などを指す。
2 レポート Report 50% 期末レポートを提出していただき、評価する。
メッセージ/Message
テキストは特に指定せず、配布資料を使用し、参考書については、授業で扱うトピックが多岐にわたるため、適宜紹介する。
キーワード/Keywords
ソーシャルデザイン     ボランティア     ボランティア活動     NPO     NGO     NPO法人