講義内容詳細:サービス・ラーニングⅠ

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) サービス・ラーニングⅠ
英文科目名/Course Title (English) Service Learning Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 河見 誠
英文氏名/Instructor (English) KAWAMI Makoto

講義概要/Course description
タイトル:グローバル時代の社会課題-国際協力と多文化共生の取り組み-

 サービス・ラーニングとは、サービス(社会貢献)活動に、市民として(「自分ごと」として)、組織的継続的に取り組むために必要なことを考え、見いだし、体得していく学びです。そのため、NPO/NGO等での実習(実際の活動への参加)を中心において、事前学習、事後学習を行うというスタイルの授業となります。
 この授業では、グローバル時代に噴出している社会課題への取組をテーマにします。グローバリズムは国境(ボーダー)を超えた人とモノの行き来を拡大(ボーダーレス化)していきます。そのことに伴う諸問題は世界と日本両方に生じており、その両面はつながり合っているところがあります。そこで「世界のグローバル化」課題としていわゆる途上国の人・子どもを支援している団体(国際協力)、「内なるグローバル化」課題として日本に住む外国につながる人・子どもを支援している団体(多文化共生)を実習先とし(合わせて6団体を予定)、学生はいずれか一つの団体で、実際の支援活動に参加させていただくことになります。
 現在予定している実習先は、ACEF(アジアキリスト教教育基金)、チャイルド・ファンド・ジャパン、グローブジャングル、さぽうと21、青丘社ふれあい館、みんなのおうちの6団体です。
 事前学習では実習の備えとしての学びを行い、事後学習においては、実習で学んだことを学生間でシェアしながら、グローバル化の内外両面の視点から、課題解決に組織的継続的に取り組むために必要なことについて学んでいきます。
達成目標/Course objectives
・サービス(社会貢献)とは何かを理解すること
・サービス(社会貢献)の視座(社会課題の構造的把握力)を形成すること
・サービス(社会貢献)の姿勢を身につけること
・サービス(社会貢献)のネットワーク形成に取り組む力を体得すること
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
・第1回の参加が必須:この授業では、NPO/NGOでの実習参加はもちろん、事前学習、事後学習でのプレゼンテーションがあります。詳細はガイダンスで説明しますので、履修希望者は必ず第1回に参加してください。この授業に関しては、第1回のみ「オンライン(リアルタイム型)」になることに注意して下さい。(Course Powerに前日までに情報を掲載します。)

・履修希望シートの提出:第1回の授業で指示する履修希望シートを当日または翌日の決められた時間までに提出した学生に、履修が認められることになります(この方法や提出期日に修正が加えられることもありえますが、その場合も、やはり第1回の授業またはCourse Powerで指示します)。なお、実習活動受け入れ先との調整のため、定員は20名を上限とします。定員を超えた履修希望者がいる場合には、選抜の上、速やかに連絡をします。第2回目からは、決定した履修者により、本格的に授業を始めます。

・主体的参加の意思:チームでのプレゼンテーション、実習活動を内容としますから、責任をもって主体的に参加する意思を持つことが求められます。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス:サービス・ラーニングで何を学ぶか-ボランティアとサービス・ラーニングの違い-
(初回のみ、「オンライン授業(リアルタイム型)」で実施します。)
事前学習/Preparation 自分がサービス・ラーニングで学びたいことを考えてくる。
事後学習/Reviewing 履修希望者は必ず「履修希望シート」を指示に従って当日中に提出すること。
2
授業計画/Class 実習先ゲスト講演1
事前学習/Preparation 実習を通して学びたいことを整理してくること
事後学習/Reviewing ゲスト講演の内容をまとめて、活動先の選択を検討する。
3
授業計画/Class 実習先ゲスト講演2
事前学習/Preparation 実習を通して学びたいことを整理してくること
事後学習/Reviewing ゲスト講演の内容をまとめて、活動先の選択を検討する。→実習先志望理由書の作成・提出。
4
授業計画/Class 講義:支援の根拠と目的-社会課題の構造的理解
事前学習/Preparation 実習受け入れ先団体についての情報収集
事後学習/Reviewing 講義内容の確認
5
授業計画/Class 事前学習プレゼンテーション1
事前学習/Preparation プレゼンテーションの準備(①団体のビジョン・ミッション、②組織・活動の概要、③社会的ニーズ、④活動参加への抱負)
事後学習/Reviewing 質疑応答を受けて、更に調査を進め、団体及び活動の理解を深める。
6
授業計画/Class 事前学習プレゼンテーション2
事前学習/Preparation プレゼンテーションの準備(①団体のビジョン・ミッション、②組織・活動の概要、③社会的ニーズ、④活動参加への抱負)
事後学習/Reviewing 質疑応答を受けて、更に調査を進め、団体及び活動の理解を深める。
7
授業計画/Class NPO/NGO等での実習活動1:(5回分の実習日時は7回目から11回目の期間の間で実習先と調整)
事前学習/Preparation 実習活動のための調整・準備
事後学習/Reviewing ハンドブックを用いた活動記録の作成
8
授業計画/Class NPO/NGO等での実習活動2
事前学習/Preparation 活動のための調整・準備
事後学習/Reviewing ハンドブックを用いた活動記録の作成
9
授業計画/Class NPO/NGO等での実習活動3
事前学習/Preparation 活動のための調整・準備
事後学習/Reviewing ハンドブックを用いた活動記録の作成
10
授業計画/Class NPO/NGO等での実習活動4
事前学習/Preparation 活動のための調整・準備
事後学習/Reviewing ハンドブックを用いた活動記録の作成
11
授業計画/Class NPO/NGO等での実習活動5
事前学習/Preparation 活動のための調整・準備
事後学習/Reviewing ハンドブックを用いた活動記録の作成
12
授業計画/Class 学んだことのシェア:活動体験の共有ワークショップ1
事前学習/Preparation ハンドブックを用いた記録の整理
事後学習/Reviewing ハンドブックを用いた記録の再整理
13
授業計画/Class 学んだことのシェア:活動体験の共有ワークショップ2
事前学習/Preparation ハンドブックを用いた記録の整理
事後学習/Reviewing ハンドブックを用いた記録の再整理
14
授業計画/Class まとめ:事後学習プレゼンテーション1(受け入れ団体を交えたディスカッション)
事前学習/Preparation ①ボランティア活動報告、②問題構造の分析、③解決に向けた提言、④組織的継続的取組に向けて、⑤気づきと今後に向けた思い
事後学習/Reviewing プレゼンテーションの成果と課題の振り返り
15
授業計画/Class まとめ:事後学習プレゼンテーション2(受け入れ団体を交えたディスカッション)
事前学習/Preparation ①ボランティア活動報告、②問題構造の分析、③解決に向けた提言、④組織的継続的取組に向けて、⑤気づきと今後に向けた思い
事後学習/Reviewing プレゼンテーションの成果と課題の振り返り
授業方法/Method of instruction
 この授業は「対面授業(通常型)」で実施します(第一回のみ「オンライン授業(リアルタイム型)」)。
 実習活動を核にして、事前学習、事後学習でのプレゼンテーションというように、この授業では特に、学生の主体性が求められます。プレゼンテーションもそうですが、特に実習活動はチームで行うことを想定しています。実習先との連絡、実習の準備と実際の活動いずれの段階においても、チームを組む学生、受け入れ団体、そして活動において直接間接に関わる方々に対して、責任を持って行動することが求められます。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% 事前・事後学習のプレゼンテーション、実習活動参加状況
2 レポート Report 50% 期末レポート
教科書/Textbooks
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1 必要に応じて指示します。
参考書/Reference books
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1 適宜指示します。
メッセージ/Message
 この科目は、青山学院が目標としている「サーバント・リーダー」育成を目指す科目です。ボランティア・センターの協力のもと、大学での学びと社会での実践を結びつけていく試みとして取り組んでいます。現場での出会いを通して、社会に貢献し、人々をつないでいくための鍵を体得してもらいたいと願っています。
キーワード/Keywords
サービス・ラーニング     NPO/NGO     グローバリズム     国際協力     多文化共生