講義内容詳細:サービス・ラーニングとしてのボランティア活動

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) サービス・ラーニングとしてのボランティア活動
英文科目名/Course Title (English) Volunteer Activity as Service Learning
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 黒石 いずみ
英文氏名/Instructor (English) KUROISHI Izumi

講義概要/Course description
渋谷の街をフィールドに、SDGsの理念や地域社会の一員としての学生の役割をサービス活動の理念と共に学びます。SDGsの啓蒙活動、防災と食の問題、社会的弱者の支援、地域コミュニティの持続について取り組んでいる行政や市民団体、町内会などの状況を、ゲストスピーカーの講義と活動へのボランタリーな参加により理解し、都市の生活に密着した身近なところでの問題発見と解決提案を行います。

特に、現在の福祉や地域の諸制度の仕組みを学んだ上で、状況に応じて調整が必要ですが、次のような活動を通して実践的に問題発見と解決提案の方法を学びます。
1、住民が個人的な領域から公的な領域へと移動する過程でどのように地域と接点を構築していくかを、受講者の居住地域や大学の周辺地域を拠点とした現地調査を行い、生活コミュニティ圏の形成パターン分析を行います。
2。上記の調査を生かして、地域の高齢者や弱者支援の仕組み、あるいは集いの場所づくりの提案など、区役所や町内会との協力を通して、地域への提案活動を行います。
3。祭りや子供会、ゴミ拾いなど、地域で行っている事業に参加して、多様な人々の相互扶助の仕組みと問題を理解します。
達成目標/Course objectives
現代社会が抱える地域課題や国際課題、文化的多様性や歴史的蓄積について、ただ知識をうるだけではな
く、実際にそれらの制度がどう働いているかを調査し、地域活動を実践している人々へのインタビューを行なって理解を深め、問題構造の分析や課題解決に向けた提案ができるようになることを達成目標とします。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
コロナ禍での授業の形態変更の可能性はありますが、基本的に対面授業を行います。
詳細はガイダンスで説明しますので、履修希望者は必ず第一回に参加してください。なお募集定員は20名を上限とします。また、履修を希望する場合、授業に出席できること、インタビューなどの調査活動、現地活動に参加できる人に限ります。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス 「オンライン授業(オンデマンド型)での実施」
事前学習/Preparation 自分が地域活動について知りたいことや期待することを考えてくる
事後学習/Reviewing ガイダンスでの説明内容の確認
2
授業計画/Class 活動先ゲスト講演① [渋谷の都市政策と社会福祉活動]「オンライン授業(リアルタイム型)」 
事前学習/Preparation 地域活動から学びたいことを整理してくる
事後学習/Reviewing ゲスト講演内容振り返りと活動先選択の検討
3
授業計画/Class 活動先ゲスト講演② 「渋谷の都市政策と社会福祉活動」「オンライン授業(リアルタイム型)」 
事前学習/Preparation 地域活動から学びたいことを整理してくる
事後学習/Reviewing 第1希望~第3希望の活動先を決めて用紙を提出
4
授業計画/Class 講義「SDGsと渋谷のコミュニティ」、インタビューの手法「オンライン授業(リアルタイム型)」 
事前学習/Preparation 希望する活動先に関する情報収集
事後学習/Reviewing 決定した活動先についての情報整理
5
授業計画/Class 地域調査① 地域コミュニティを支える仕組みについての現地調査1・「対面授業」 
事前学習/Preparation 指示した教材を理解しておく
事後学習/Reviewing 調査対象地の地域コミュニティの仕組みと空間構成について調査する:地域調査①
6
授業計画/Class リフレクション① 調査①の記録の発表と各自が注目する問題点についての議論 「オンライン授業(リアルタイム型)」 
事前学習/Preparation 各自の調査先でインプットした情報の整理と目標設定
(ハンドブックP.9, 12, 13活用)
事後学習/Reviewing プレゼンテーション①をチームで準備する
地域のコミュニティ団体のミッション、活動概要、社会的ニーズの整理
7
授業計画/Class プレゼンテーション① ・「対面授業」 
事前学習/Preparation プレゼンテーション①の準備
事後学習/Reviewing プレゼンテーション①の振り返り
8
授業計画/Class 地域調査② 地域コミュニティを支える仕組みについての現地調査2・「対面授業」 
事前学習/Preparation 第一回調査を振り返り、地図にまとめる
事後学習/Reviewing 調査した地域の住宅地と商業地、公共施設の状況を区のHPなどを調べてその特徴をまとめる:地域調査②
9
授業計画/Class リフレクション② 地域の住宅から公共空間までの移行パターンについての調査結果の分析を行う。またコミュニティ運営と福祉制度のステークホルダー相関図を描いてみることで、問題構造を分析する 「オンライン授業(リアルタイム型)」 
事前学習/Preparation 活動に関わるステークホルダーの相関図作成
(ハンドブックP.22-23活用)
事後学習/Reviewing プレゼンテーション②をチームで準備する
ステークホルダーの相関図、地域活動報告
10
授業計画/Class プレゼンテーション② ・「対面授業」 
事前学習/Preparation プレゼンテーション②の準備
事後学習/Reviewing プレゼンテーション②の振り返り
11
授業計画/Class 地域調査③ 住民同士のコンタクトしやすい場所、集いやすい場所などの仕組みと空間調査を行う・「対面授業」 
事前学習/Preparation 活動のための調整・準備
事後学習/Reviewing 活動記録を地図やスケッチでまとめる
12
授業計画/Class リフレクション③ 活動体験の共有ワークショップ 「オンライン授業(リアルタイム型)」 
事前学習/Preparation 活動中のエピソードの整理、Map作成
(ハンドブックP.27-29活用)
事後学習/Reviewing 事後学習プレゼンテーションをチームで準備する
活動報告、地域のコミュニティを形成する仕組みがどのようなものかを議論して地図にまとめる
13
授業計画/Class 地域調査④ 時期については先方の都合次第になるが、地域の祭りや子ども会の活動に応援参加する。 ・「対面授業」 
事前学習/Preparation 地域活動参加のための事前調査と質問項目の用意
事後学習/Reviewing 参加して理解できた地域の仕組みについてまとめる
14
授業計画/Class 渋谷区のハンディキャップ対応の仕組みや地域支援の仕組みと、自分が地域活動で得た市民による仕組みがどのように補完しあえるかを理解するために、グループごとに議論を行う ・「対面授業」 
事前学習/Preparation 自分の経験をまとめ、対象となる公的なサービスの情報を整理する
事後学習/Reviewing 議論と調査を振り返りまとめる
15
授業計画/Class 全体振り返りとまとめ ・「対面授業」 
事前学習/Preparation 学習と活動から学んだことの整理
事後学習/Reviewing 最終レポートの作成提出
授業方法/Method of instruction
対面授業(ハイブリッド型ブレンド形式)
外部講師による授業はオンラインの可能性があるが、基本的に対面授業とチームに分かれての渋谷地域でのフィールドワークを行います。
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 50%
2 平常点 In-class Points 20%
3 その他 Others 30%
キーワード/Keywords
サービスラーニング     ボランティア