講義内容詳細:言語学概論Ⅱ/言語学概論

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 言語学概論Ⅱ/言語学概論
英文科目名/Course Title (English) Introduction to Linguistics Ⅱ/Introduction to Linguistics
学期/Semester 後期/通年 単位/Credits 2/4
教員名/Instructor (Japanese) 片見 彰夫
英文氏名/Instructor (English) KATAMI Akio

講義概要/Course description
言語学概論Ⅱでは、言語とそれを取り巻く外的要因、つまり「言語の外側の輪」を講義します。対象となるのは、語用論、社会言語学、言語と心、言語変化、談話分析、コーパス活用方法が中心です。言語学は言語の本質を探究する学問です。言語学の学習を通じて、効率よく外国語を身につけることができたとしても、それは副産物でしょう。言語学はもっと大きなスケールを持った学問だと思います。言語の本質を理解することは、人間の知的能力の理解へとつながるものだからです。
達成目標/Course objectives
1.言語とその外的要因の関連性について説明できる。
2.言語学の様々な研究方法について基礎的な理解ができる。
3.言語の外面について、共時、通時の2つの観点が存在することを理解できる。(内面は言語学概論Ⅰで講義)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オンライン授業(オンデマンド型)での実施
談話分析 1 (協調の原則)
事前学習/Preparation 言語学概論Ⅰで説明した語用論について復習する。
事後学習/Reviewing 協調の原理について要点を理解。
2
授業計画/Class 談話分析 2 (発話行為)
事前学習/Preparation 言語学概論Ⅰで説明した語用論について復習する。
事後学習/Reviewing 発話行為の様々なパターンについて理解する。
3
授業計画/Class 社会言語学 1 (方言となまり)
事前学習/Preparation 方言となまりについて言語学辞典等で調べる。
事後学習/Reviewing 方言となまりの違いについて理解し、言語変種について考える。
4
授業計画/Class 社会言語学 2 (話し言葉と書き言葉)
事前学習/Preparation 話し言葉と書き言葉の相違について考える。
事後学習/Reviewing 話し言葉と書き言葉の差異について考え、言葉の文体について理解。
5
授業計画/Class 社会言語学 3 (文体の変化)
事前学習/Preparation 話し言葉と書き言葉の違いについて、具体例に基づき考える。
事後学習/Reviewing ラテン語や古ゲルマン語から、現代の言葉へ至る文体変化を理解。
6
授業計画/Class 言語と心
事前学習/Preparation 言語の習得について考える。
事後学習/Reviewing 人間がどのように言語を習得し、発話を理解し産出するのか理解する。
7
授業計画/Class 言語の変化 1(言語はどのように変化するか)
事前学習/Preparation 言語の変異と変化について考える。
事後学習/Reviewing 言語がどのように変化するかについてのパターンを理解する。
8
授業計画/Class 言語の変化 2 (言語変化の原因)
事前学習/Preparation 変化の過程について考える。
事後学習/Reviewing 言語の系統について理解。
9
授業計画/Class 歴史言語学 1 (対象言語学について)
事前学習/Preparation 言語の系統について確認。
事後学習/Reviewing 言語間の相違点について理解し、その関係について確認。
10
授業計画/Class 歴史言語学 2 (言語の分類について)
事前学習/Preparation 印欧語族を中心にその関係を確認。
事後学習/Reviewing 歴史言語学のアプローチについて理解する。
11
授業計画/Class 歴史言語学 3 (ゲルマン語派)
事前学習/Preparation 印欧語族の関連について確認する。
事後学習/Reviewing ゲルマン語派(デンマーク語、ドイツ語、オランダ語、英語、等)の特徴を理解する。
12
授業計画/Class 歴史言語学 4 (ラテン語から派生した諸言語)
事前学習/Preparation 英語におけるイタリック語派の影響について考える。
事後学習/Reviewing イタリック語派(ラテン語、イタリア語、スペイン語、フランス語、他)の特徴を理解する。
13
授業計画/Class コーパスを活用した言語研究方法
事前学習/Preparation コーパス(主に電子コーパス)を活用した研究事例について確認する。
事後学習/Reviewing 実際に自分でコーパスを活用して、その結果を報告する。
14
授業計画/Class 普遍文法への道
事前学習/Preparation 既習の様々な言語の要点を確認。
事後学習/Reviewing 文法の本質について考察する。
15
授業計画/Class まとめ
事前学習/Preparation 既習事項を復習し、まとめる。
事後学習/Reviewing まとめで示す正答を参考に、自分の解答を見直し理解を深める。
授業方法/Method of instruction
対面授業(通常型)
指定教科書に加えて、毎時間自作のハンドアウトを配布します。ペーパーレス化のためにコースパワーも有効活用します。受講生の興味関心を育むために、質疑応答を大切に双方向の(interactive)講義を行います。ほぼ毎時、理解定着のための小テスト(Quiz)を出題しますので、予復習が必須です。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 70% 学習内容の定着を目指し、試験を行います。
2 平常点 In-class Points 30% ほぼ毎時、理解確認のクイズ(小テスト)を行います。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
1 Jean Aitchison (田中春美 他2名訳) (改定新版)入門言語学 (原題 Teach Yourself Linguistics 4th Edition) 金星堂 2011 9784764736801 2,600(税別)
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 必要に応じ講義で適宜指摘します。
メッセージ/Message
英語以外の様々な言語も扱いますが、主に英語の知識があれば理解できる内容です。