講義内容詳細:英語学演習Ⅰ(3)/英語学演習(3)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 英語学演習Ⅰ(3)/英語学演習(3)
英文科目名/Course Title (English) Seminar in English Linguistics Ⅰ (3)/Seminar in English Linguistics (3)
学期/Semester 前期/通年 単位/Credits 2/4
教員名/Instructor (Japanese) 横谷 輝男
英文氏名/Instructor (English) YOKOTANI Teruo

講義概要/Course description
英語イントネーションの型と意味を学びます。イントネーションに使われる下降、上昇といったピッチ変化の単位のことをpitch accent(PA)と呼ぶことがありますが、前期/Iでは主に担当者自作の教材を使い、PAの形と意味およびその配置の基本の一部を学びます。(標準的な)イギリス発音を扱うことが多くなる見込みです。
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※ 本講義内容の記述は、履修者数等により変更もあり得る点ご了承下さい。
★ 次の各年度や学期の横谷ゼミを単位修得済の人は履修できません:18年度、19~20年度(前期・後期)
★ 2021年度分を単位修得すると、少なくとも2022年度の当該学期分を履修することはできなくなります。(変わる部分はあるものの、学習事項がほぼ同一内容となる見込みであるためです。)
達成目標/Course objectives
英語イントネーションの基本を学び、より高度な研究に向けての基礎を作ること。また、日常において触れる英語の発話のイントネーションを、分析的に認識できるようになること。本授業では、ピッチ変化の認識と産出、および一定の型の持つ基本的な意味の理解に重点を置きます。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
(1) 英語学演習Iとして履修する場合は、後期開講のIIも原則として履修すること。
※ ただ、Iを単位修得できなかった場合は、IIの履修はできないか、取消しになります。
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(2) 絶対条件ではありませんが、英語音声学の講義または演習などの音声関係科目を一つは単位修得していることが望まれます。あいにく、基本的な子音や母音の分類に関する知識もなく、いきなりイントネーションの細部に取り組むのは学問的には健全なこととは言えません。発音記号(&子音の分類)を期末試験等で出題の予定です。これに関しては英語音声学の経験がない人は独学となります。
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★ 次の各年度や学期の横谷ゼミを単位修得済の人は履修できません:18年度、19~20年度(前期・後期)
★ 2021年度分を単位修得すると、少なくとも2022年度の当該学期分を履修することはできなくなります。(変わる部分はあるものの、学習事項がほぼ同一内容となる見込みであるためです。)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション 
★第1回から対面授業です。成績評価や授業運営についての詳細を述べます。内容はファイルでアップされるため、後日の閲覧も可能ですが、無理のない範囲で構いませんので極力参加して下さい。
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★各回の内容および扱いの時期は、実際の履修者数および進行状況等により変更されることがあります。
以下ではPA = pitch accentです。
事前学習/Preparation ・この講義内容における記載事項をよく把握しておく。
事後学習/Reviewing ・プリントを熟読し、成績評価法等について把握しておく。
2
授業計画/Class ・イントネーションの手始め(!)用語と基本的なPA(1)[単語レベル]
事前学習/Preparation ・第1回の後に送られるAOYAMA-mailにある指示に従う。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
3
授業計画/Class ・基本的なPA(2)[句や文のレベル]
・さらなるPA
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ア・ップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
4
授業計画/Class ・PAの一般手的な意味 (1):下降と非下降
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
5
授業計画/Class ・PAの意味(1): ・Focal strength, Rises
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
6
授業計画/Class ・PAの意味(2): Fall-Rise, "Non-moving" PA
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
7
授業計画/Class ・PAの意味(3): More on Rises
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
8
授業計画/Class ・PAの意味(4): More on Falls
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
9
授業計画/Class ・PAの配置について(1)
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
10
授業計画/Class ・PAの配置について(2)
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
11
授業計画/Class Analysis(実際の会話の分析)1 (前半)
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
12
授業計画/Class Analysis(実際の会話の分析)2 (後半)
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
13
授業計画/Class 実技試験のための練習
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、小テストに備える。
14
授業計画/Class 実技試験
事前学習/Preparation ・既習事項を確認しておく。
事後学習/Reviewing ・アップロードされるファイルを入手し、発音テストおよび期末試験に備える。
15
授業計画/Class 予備日(予定通りに進行の場合は何等かの練習など)
事前学習/Preparation ・AOYAMA-mailで指示します。
事後学習/Reviewing ・AOYAMA-mailで指示します。
授業方法/Method of instruction
>>最初の3回は講義形式です。ただ、毎回ランダムに決まるペアやグループで疑問点を洗い出したり、練習したります。

>>第4回目以降は次のようになります。

(i) 小テスト(=主に扱う内容の予習度合いを見るもの)の解答を毎回ランダムに決まるペアやグループで確認し、その後、全員にそれを示す。横谷がコメントする。
(ii) 関係例文の発音を練習する(毎回ランダムにペアやグループ活動も含む。)

ということを2セットほど行うのが基本的な形です。

(iii) Analysis回においては、実際の会話でのイントネーションの使われ方に関する洞察をグループごとに述べてもらいます。その際、「((可能な範囲において)敢えて日本語による)中学生にも分かるぐらいにかみ砕いた説明」を目指したものでなくてはなりません。

※ 社会状況などにより、小テストはCoursePowerを使って提出する課題となる可能性もあります。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 90% (比較的簡単かつ単純な)筆記試験(75%)+実技(=発音, 15%)を予定。
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ただし、下段の★★以下も参照のこと。
2 平常点 In-class Points 10%  主にほぼ毎回ある小テスト(または課題)に基づいた点です。難しくはありませんが、準備(または解答)にはそれなりに時間がかかります。最終的な成績評価算出のための総合得点を100点満点とした場合の10点分に相当します。合計点が満点の7割以上の人のみに与えられます。また、ある程度の得点にならないと更に減点されることがあります。(小テストの追試はありません。)

 課題が出る場合、Wordで作成して印刷版を持参するのが基本ですが、事前にファイルでの提出も可能などの理由から、正当な理由があっても、期限までに出さなければ減点となります。(ファイル提出の際の締め切りは基本的に次回ゼミ開始の定刻で、課題の内容が正当な理由で欠席した回に関係したものだとしても原則的に特別な措置はとりません。)
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★★ただし、
(1) 正当な理由のある場合を除き、良好な学習環境形成の妨げとなる行為を行った場合、上記の総合得点(100点満点)から行為1回ごとに減点されたり、場合によっては受講中止を求められることもあります。(<メッセージ>欄を参照のこと。)また、小テスト等における不誠実な行為に対しては極めて厳しい姿勢で臨みます。
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(2) 成績評価関係はもちろん、授業内容も含め重要事項は全て何らかの文書にして、後で読めるよう手配します。しかし、こういった文書を読んでいなかったり、内容を正しく理解していないことで不利益が生じても、それは自己の責任とします。
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(3) 出席点というものはありません。これは、出席しなくても、そのことで減点されることはないと同時に、出席したからと言って、そのことで点が良くなるわけでもないということを意味します。また、出席は取りませんが、教室の出入りが自由なわけではありません。
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(4) 家が災害に遭ったなどの極めて特別な場合があれば考慮しますが、原則として救い上げレポートなどはありません。就職内定済みの4年生でも同じです。 
教科書/Textbooks
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1 主にプリントを使用します。
※ ただ、前期/後期、I / IIに共通のCD付き教材(2,000円程度)を一斉購入する可能性があります。
参考書/Reference books
 著者名
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タイトル
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出版社
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出版年
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1 渡辺和幸 英語イントネーション論 研究社出版 1994
2 伊達 民和 教室の音声学読本 大阪教育図書 2019 基本的に教師の自己研修用ですが、有用な知識を平易な記述を通じて得ることができます。持っていて損はないでしょう。
メッセージ/Message
 (1) PDFを多用します。資料は担当者が用意した公開フォルダから各自ダウンロードということが多いため、自宅でネット接続されたパソコンが使えないといろいろ大変な面があります。MS WordならびにPraat(プラート)という無料高性能音声分析ソフトを使うことがあります。Praatは、ごく基本的な機能しか使いませんので操作は難しくありませんが、普通のタブレットには対応していませんのでご注意下さい。
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 (2) 担当者からの連絡には主にAOYAMA-mailが使われます。少なくとも週1~2回は何らかの連絡があります。CoursePowerも使います。
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 (3) 常識的なことばかりなのですが、より良い学習環境構築のため、授業中の座り方や返答の仕方、メールの書き方などについても指示の出ることがあります。
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 (4) 自作教材の音声は基本的にソフトを使った読み上げ音声です。かなり自然な響きに作られていますが、念のためご了承下さい。
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 (5) 念のためですが、「英語が流暢に話せると好成績」というわけではありません。
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 (6) より良い学習環境構築のため、例えば次のようなきまりごとがあります。事情がある場合は考慮されますが、守られない場合は、<試験(+小テスト)から成る総合得点>からの1件ごとに減点され、頻度によっては受講中止を求められることもあります:
  a. スマホ、手帳を含め、授業に直接関係ないもの(機器、印刷物、他の授業のノートなど)は机の上に置かない。(あいにくですが、スマホを辞書として使うことも認められません。)
  b. CALL教室使用の予定ですが、授業中は、指示のあるとき以外、教室内のパソコンも操作してはいけません。また、スマホ、タブレット等の機器は辞書としても使用禁止です。使用可能な辞書はネット上の学習者向け英英辞典のみとなる見込みです。
  c.(特にペア練習等の際)快適な授業活動ができるよう周囲を気遣う。例えば、(社会状況により着用が望まれる場合はマスクを着用するが、)必ずしも必要ではないマスクは着用しない、練習に相応しい座り方をするなど。
  d. 前期/Iは練習が多いです。復唱時も含め、大きくなくてもよいので、<必ず>しっかりした声を出す。(既に上手な人はさらに)上手になろうと努力すること。ペアやグループでの活動が気持ちよく進行するように配慮して下さい。
  e. 小テストへの準備、課題の作成を行ってから授業に臨む、授業中、この授業に無関係な活動はしない、などの指示に従う。
その他/Others
パソコンにマイクが備わっていない場合は、自宅録音作業用に何らかのマイク(1,000~2,000円程度)を各自用意してもらう可能性があります。
キーワード/Keywords
英語     発音     音声     イントネーション