講義内容詳細:日本文学演習Ⅰ[1]

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本文学演習Ⅰ[1]
英文科目名/Course Title (English) Seminar in Japanese Literature Ⅰ [1]
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 小松 靖彦
英文氏名/Instructor (English) KOMATSU Yasuhiko

講義概要/Course description
詩を読む(書物・萬葉・交流の基礎)
 この演習では、詩を読むための基礎的トレーニングを行う。その際に、Ⅰ書物(書物としての姿)、Ⅱ萬葉集(日本詩の出発点)、Ⅲ文学交流(海外の文学との比較研究。また、戦争という視点)という3つの視点を重視する。具体的には、以下のように授業を進める

⑴〈詩の分析法〉を用いて戦争の時代と関わる近代詩を読む【戦争という危機的状況の中での〈ことば〉を考える】
⑵〈古典詩歌の分析法〉を用いて『萬葉集』の歌を読む【初源の詩の〈ことば〉の可能性を考える】
⑶  文字の視覚的印象や配置を工夫した造形・視覚的な詩(古典・近代)を読む【文字の造形性、美術・音楽としての詩を考える】

この基礎的トレーニングの中で、自分自身の研究テーマの発見をめざす。

*受講者は、⑴~⑶のトピックどれか一つについて、1回研究発表を行う(登録時点で、⑴~⑶の全てに関心を持っていなくともよい)。
*授業は基本的にオンラインで行う(対面授業にする回もあるが未定)。Zoomを使用する。詳細は下の「授業方法」参照。
達成目標/Course objectives
1.書物・萬葉集・文学交流に関する基本的知識と調査方法を身に付ける。
2.詩の読み方の基本を身に付ける。
3.書物・萬葉集・文学交流の研究のための〈方法〉を学ぶ。
4.書物・萬葉集・文学交流について、自分自身の研究テーマを発見する。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクション【オンライン授業(オンデマンド型)での実施】
事前学習/Preparation 書物・萬葉集・文学交流についての自分自身の関心を確認しておく。
事後学習/Reviewing 自分自身の問題意識を明確にする。
2
授業計画/Class 〈詩の分析法〉の解説と前期授業計画の立案
事前学習/Preparation 各自、研究のためのアイディア・ノート(A5判)を準備しておく。この演習で扱う3つのトピック(⑴~⑶)のうち、関心あるものについて情報を集める。
事後学習/Reviewing 演習の準備のためのスケジュールを立てる。
3
授業計画/Class 〈古典詩歌の分析法〉の解説および造形詩の紹介
事前学習/Preparation 各自、自分が研究発表したいトピックを明確にしておく。
事後学習/Reviewing 研究発表のための段取りを決める。
4
授業計画/Class ⑴ 戦争の時代と関わる近代詩を読む(1)【受講者による発表①】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 発表者は指摘された課題についてさらに深める。その他の受講生は、発表について面白いと思った点・疑問に思った点をまとめる。
5
授業計画/Class ⑴ 戦争の時代と関わる近代詩を読む(2)【受講者による発表②】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 発表者は指摘された課題についてさらに深める。その他の受講生は、発表について面白いと思った点・疑問に思った点をまとめる。
6
授業計画/Class ⑴ 戦争の時代と関わる近代詩を読む(3)【受講者による発表③】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 実際に調査をして気づいたことをまとめる。
7
授業計画/Class ⑴ 戦争の時代と関わる近代詩を読む(4)【受講者による発表④】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 実際に調査して気づいたことをまとめる。
8
授業計画/Class ⑵ 『萬葉集』を読む(1)【受講者による発表⑤】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 教材を読み直し、自分が今後深めたいと思った点・疑問点をまとめる。
9
授業計画/Class ⑵ 『萬葉集』を読む(2)【受講者による発表⑥】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 発表者は指摘された課題についてさらに深める。その他の受講者は、発表について面白いと思った点・疑問に思った点をまとめる。
10
授業計画/Class ⑵ 『萬葉集』を読む(3)【受講者による発表⑦】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 発表者は指摘された課題についてさらに深める。その他の受講者は、発表について面白いと思った点・疑問に思った点をまとめる。
11
授業計画/Class ⑵ 『萬葉集』を読む(4)【受講者による発表⑧】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 発表者は指摘された課題についてさらに深める。その他の受講者は、発表について面白いと思った点・疑問に思った点をまとめる。
12
授業計画/Class ⑶ 造形的な文字の詩を読む(1)【受講者による発表⑨】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 教材を読み直し、自分が今後深めたいと思った点・疑問に思った点をまとめる。
13
授業計画/Class ⑶ 造形的な文字の詩を読む(2)【受講者による発表⑩】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 発表者は指摘された課題についてさらに深める。その他の受講者は、発表について面白いと思った点・疑問に思った点をまとめる。
14
授業計画/Class ⑶ 造形的な文字の詩を読む(3)【受講者による発表⑪】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 発表者は指摘された課題についてさらに深める。その他の受講者は、発表について面白いと思った点・疑問に思った点をまとめる。
15
授業計画/Class ⑶ 造形的な文字の詩を読む(4)【受講者による発表⑫】
事前学習/Preparation 発表者は、自分の研究結果を文章化しておく。その他の受講者は、発表に関わる参考文献を読んでおく。
事後学習/Reviewing 発表者は指摘された課題についてさらに深める。その他の受講者は、発表について面白いと思った点・疑問に思った点をまとめる。また、明確になった自分自身の研究テーマを深める。
授業方法/Method of instruction
 基本的にオンラインの「リアルタイム型(Zoom利用)」で行う。Zoom終了後、受講者はCoursePowerで出席を登録し、また、課題に回答する。

 第1回のみ「オンデマンド型」で行う(CoursePowerに資料教材と動画のURLを提示)。
 第2回から第15回は、「リアルタイム型(Zoom利用)」で授業を行う(授業前にCoursePowerに資料教材を提示)。

*対面授業にする回もあるが未定。
*なお、さらに詳しくは、第1回の資料教材参照。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 30% 授業への積極的参加。事前学習・事後学習。他の受講生の発表の時も、自分なりに調査・研究を進める。
2 レポート Report 30% 授業の課題への回答によって評価する。
3 試験 Exam 40% 学期末に、研究発表中の、自分自身の考察をさらに深めたレポートを提出する。自分自身の研究テーマが十分に深められているかを評価の基準とする。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
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出版社
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出版年
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ISBN価格
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1 小川靖彦 万葉集 隠された歴史のメッセージ(角川選書) KADOKAWA 2010 9784047034709 1600(本体) 電子版でも可。アマゾンに中古本あり。
メッセージ/Message
この演習では、大学の日本文学科で、自分自身で研究を進めてゆく基礎的力を身に付けてもらいます。その研究の核心にあるのは、自分自身の問題関心です。前期はそれぞれの問題関心を明確にすることをめざします。
キーワード/Keywords
書物     萬葉集     文学交流