講義内容詳細:翻訳演習Ⅱ

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 翻訳演習Ⅱ
英文科目名/Course Title (English) Seminar in Translation of Literature Ⅱ
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) WALLER, Loren David
英文氏名/Instructor (English) WALLER, Loren David

講義概要/Course description
本演習では前期と同じように、「翻訳論」と「世界文学」の視点から文学作品を考察したい。後期では、特に翻訳の問題をその内にはらみ、作品内外に機能する作者の存在に注目し、「日本」と「世界」の関係を検討したい。後期の最後には受講者が翻訳に関するプロジェクトを発表する。


達成目標/Course objectives
受講者は(1)「翻訳」と「世界文学」の理論と(2)日本文学の翻訳の歴史について学び、(3)そしてそれに基づいて翻訳の分析と批判を論理的に行うことが目標である。後期には、(4)自分で翻訳を行い、留意した点について説明することによって、「翻訳」に対する批判的な考えを示す。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
高等学校の国語科(古典)程度の基礎知識と高等学校卒業程度の英語力があることが望ましい。ドイツ語や他の外国語ができる受講者も大歓迎。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド型)での実施】CoursePowerを確認してください。オリエンテーション。村上春樹、カズオ・イシグロ、多和田葉子とその作品の紹介。最後の翻訳プロジェクトについて説明。
事前学習/Preparation 村上春樹、カズオ・イシグロ、多和田葉子の作品を読んだり、作家についての情報を簡単に調べたりしておく。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
2
授業計画/Class 「翻訳が作る作者」。翻訳にかかわったり、意識したりする作者のケースを考える。
事前学習/Preparation 配布された資料を読んでくる。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
3
授業計画/Class 村上春樹の翻訳を分析する。
事前学習/Preparation 配布された資料を分析してくる。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
4
授業計画/Class 村上春樹の続き。
事前学習/Preparation 前回の続き。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
5
授業計画/Class 「翻訳とコンタクト・ゾーン」。Mary Louise Prattなどの理論によって、言語・文化が交差する空間を考える。
事前学習/Preparation 配布された資料を読んでくる。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
6
授業計画/Class カズオ・イシグロの作品を翻訳し、既存の翻訳を分析する。
事前学習/Preparation 翻訳を準備する。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
7
授業計画/Class カズオ・イシグロの続き。
事前学習/Preparation 前回の続き。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
8
授業計画/Class 「翻訳される読者」。翻訳と世界文学において読者の立場を念頭に置きながら、これからの翻訳および世界文学には何が求められているのか。
事前学習/Preparation 世界文学の倫理を考える際、読者(または研究者)にはどのような役割があるか、考えてくる。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
9
授業計画/Class 多和田葉子の作品と翻訳を分析する。
事前学習/Preparation 配布された資料を分析してくる。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
10
授業計画/Class 多和田葉子の続き。
事前学習/Preparation 前回の続き。
事後学習/Reviewing 毎回、講義やディスカッションのノートを整理しておく。
11
授業計画/Class 受講者の準備した翻訳プロジェクトの発表を行う。
事前学習/Preparation 発表の準備をする。
事後学習/Reviewing 自分の発表したことをレポートとして書き直す。
12
授業計画/Class 受講者の準備した翻訳プロジェクトの発表を行う。
事前学習/Preparation 発表の準備をする。
事後学習/Reviewing 自分の発表したことをレポートとして書き直す。
13
授業計画/Class 受講者の準備した翻訳プロジェクトの発表を行う。
事前学習/Preparation 発表の準備をする。
事後学習/Reviewing 自分の発表したことをレポートとして書き直す。
14
授業計画/Class 受講者の準備した翻訳プロジェクトの発表を行う。
事前学習/Preparation 発表の準備をする。
事後学習/Reviewing 自分の発表したことをレポートとして書き直す。
15
授業計画/Class まとめとレポート提出。
事前学習/Preparation 発表をレポートにして提出する。
事後学習/Reviewing 本演習で学んだことを今後の文学研究や読書の役立てること。
授業方法/Method of instruction
【対面授業(通常型)での実施】受講者は毎週資料を読み、授業でディスカッションを行う。講師はミニ講義をする。最後には自分の翻訳プロジェクトについて発表する。CoursePowerは毎週利用される。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 60% 毎週の準備とディスカッション(40%)、翻訳プロジェクト発表(20%)
2 レポート Report 40% 翻訳プロジェクトのレポート
メッセージ/Message
翻訳の理論家の研究も併せて参照するが、日本語訳がない場合は英語の抜粋を読む。講義とディスカッションは日本語で行う。