講義内容詳細:労働法C

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 労働法C
英文科目名/Course Title (English) Labor Law C
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山本 陽大
英文氏名/Instructor (English) YAMAMOTO Yota

講義概要/Course description
皆さんは、「労働組合(ユニオン)」について、どのくらい知っていますか?大学生である皆さんにとって、今のところ、労働組合は必ずしも身近な存在ではないかもしれません。しかし、労働組合というのは、働く労働者が自分たちの労働条件をより良いものとし、あるいは自らの利益を守るために非常に重要な存在であり、法的にも様々な権利や保護が認められています。もし、アルバイト先や就職先で、皆さんに何か困ったことが起きた場合、労働組合は必ず助けになってくれるはずです。

この講義では、労働法のなかでも「労使関係法」と呼ばれる領域について、労働組合法を中心に基本的な知識を身に付けてもらうことを目的としています。労使関係法とは、労働者の団(結)体である労働組合と使用者(企業)との関係、および労働組合とそのメンバーである労働者(組合員)との関係を対象として、法的なルールを定めるものということができます。

各回の講義では、皆さんに具体的なイメージをもってもらえるよう事例を用いながら、労使関係法をめぐる重要テーマについて、わかりやすく解説することとしたいと思います。



達成目標/Course objectives
各回の講義で取り扱う労使関係法上の重要テーマについて、受講生の皆さんが自分なりの言葉で説明できるようになることを目標とします。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
憲法、民法、労働法C以外の労働法科目を既に履修していることが望ましい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 「ガイダンス」

・本講義の進め方、成績評価、参考書等について説明します。
・レポート課題と提出方法について説明します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に指示します。
2
授業計画/Class 「労使関係法とは何か?」

・日本における労働法の全体像をまず確認したうえで、そのなかでの労使関係法の位置付けと特徴について解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
3
授業計画/Class 「労働組合の組織と機能」

・日本の労働組合の中心的な組織形態である企業別労働組合について、その特徴や機能および現状を、諸外国の労働組合と比較しながら解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
4
授業計画/Class 「労働組合法上の労働者とは誰のことか?」

・労働組合法の適用を受ける「労働者」の概念について、その他の法律(労働基準法等)における労働者概念との違いを踏まえながら解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
5
授業計画/Class 「労働組合とはどのような団体か?」

・ある団体が、労使関係法により保護を受ける「労働組合」と認められるためには、どのような要件を充たす必要があるのかという点について解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
6
授業計画/Class 「労働組合の内部運営」

・労働組合の運営に関して、組合員との間で生じうる法律問題(加入・脱退、ユニオンショップ、組合費、チェックオフ、統制処分等)について解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
7
授業計画/Class 「団体交渉をめぐる法的ルール」

・日本の労使関係の中心に位置する団体交渉をめぐる法的ルールについて解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
8
授業計画/Class 「労働協約をめぐる法的ルール」

・団体交渉が妥結に至った場合に、労働組合と使用者と間で締結される労働協約をめぐる法的ルールについて解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
9
授業計画/Class 「争議行為をめぐる法的ルール」

・労働組合が使用者に対して行う争議行為(ストライキ等)と、それに対する使用者側の対抗手段であるロックアウトをめぐる法的ルールについて、それぞれ解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
10
授業計画/Class 「組合活動をめぐる法的ルール」

・争議行為以外の労働組合による日常的な組合活動をめぐって生じる法律問題について解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
11
授業計画/Class 「不当労働行為制度とは何か?:総論」

・日本における不当労働行為制度について、その意義と不当労働行為制度上の「使用者」概念を中心に解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
12
授業計画/Class 「不当労働行為制度とは何か?:各論」

・日本の不当労働行為制度のうち、主に「不利益取扱い」と「支配介入」の成立要件について、それぞれ解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
13
授業計画/Class 「不当労働行為に対する行政救済と司法救済」

・不当労働行為に対する労働委員会による行政救済と裁判所による司法救済について、それぞれの意義と特徴を踏まえつつ解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
14
授業計画/Class 「個別的労働関係法における労働組合の役割」

・労働法のなかでも、労働基準法等の個別的労働関係法の領域において労働組合(特に過半数組合)が果たす役割について解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
15
授業計画/Class 「労使関係法の課題と展望:従業員代表制度を考える」

・労使関係法における今後の課題について、特に従業員代表制度の問題を中心に解説します。
事前学習/Preparation Course Powerで、事前に講義資料を配信する予定ですので、各自で目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 講義中に、参考書の該当箇所を指示しますので、各自で復習してください。もし、疑問に思った点があれば、Course Powerで担当講師に提出してください。成績評価の際の加点事由として考慮することがあります。
授業方法/Method of instruction
基本的に、事前に配信する資料に沿って講義を進めます。
なお、本講義は、全講義回をオンデマンド型のオンライン授業として開講します。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 80% 試験内容等については、第15回目の講義でお知らせします。なお、新型コロナウィルス感染拡大の状況によっては、異なる形式で成績評価を実施する可能性があります。その場合は、Course Powerで改めてお知らせします。
2 レポート Report 20% レポート課題の内容については、第1回目の講義で指示します。
教科書/Textbooks
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1 六法 出版社は問いませんが、必ずコンパクトサイズの六法を持参して、講義に臨むようにしてください。
メッセージ/Message
教科書および参考書については、第1回目の講義の際に紹介します。