講義内容詳細:憲法D

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 憲法D
英文科目名/Course Title (English) Constitutional Law D
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 大津 浩
英文氏名/Instructor (English) OTSU Hiroshi

講義概要/Course description
 本授業では、日本国憲法の基本原理のうち、近・現代立憲主義の確立とその変容という視点から、統治機構の中心部分について学ぶ。特に国会、内閣、裁判所の関係、立法権、行政権、司法権の意義、憲法保障と違憲審査制、地方自治と財政について詳しい考察を行う。
達成目標/Course objectives
 本授業では、権力分立制と議院内閣制の意義、国会、内閣、裁判所のそれぞれの組織、権能と活動、違憲審査制の国際比較、垂直的権力分立、財政民主主義についての基礎知識を習得したうえで、それを活用しながら、日本国憲法における統治機構上の諸原理・諸制度とそれにまつわる諸憲法判例についての十分な知識を得るとともに、現実の日本における統治機構上の諸問題について自ら考える力を身に着けることを目標とする。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 事前に憲法A、B、Cを履修しておくことが望ましい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 授業ガイダンス(後期授業の進め方)及び国会と内閣①(権力分立制の基礎と議院内閣制の意義)の講義。
なお、第1回授業に限りオンライン授業(オンデマンド型)形式で実施する予定である。
事前学習/Preparation 教科書第11章Ⅰ~Ⅱを事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第1回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 権力分立制と議院内閣制の意義に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第1回授業」の小テストに解答すること。
2
授業計画/Class 国会と内閣②(象徴天皇制と解散権論争)
事前学習/Preparation 教科書第11章【avancee】、第16章Ⅰ~Ⅱを事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第2回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 象徴天皇制と解散権論争に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第2回授業」の小テストに解答すること。
3
授業計画/Class 国会と内閣③(国会の地位、権能と活動①)
事前学習/Preparation 教科書第11章Ⅳ1、3を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第3回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 国会の地位に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第3回授業」の小テストに解答すること。
4
授業計画/Class 国会と内閣④(立法権と行政権の実質的定義、行政権の帰属)
事前学習/Preparation 教科書第11章Ⅲ、Ⅴ1を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第4回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 立法権と行政権の実質的定義と独立行政委員会に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第4回授業」の小テストに解答すること。
5
授業計画/Class 国会と内閣⑤(内閣の権能)
事前学習/Preparation 教科書第11章Ⅳ1(1)の再読とⅤ2を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第5回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 内閣の権能に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第5回授業」の小テストに解答すること。
6
授業計画/Class 国会と内閣⑥(総理大臣の地位と権能、内閣の機能強化)
事前学習/Preparation 教科書第11章Ⅰ、Ⅲ1、Ⅴを事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第6回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 総理大臣の地位と権能、内閣の機能強化に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第6回授業」の小テストに解答すること。
7
授業計画/Class 司法権①(司法権の意義と限界)
事前学習/Preparation 教科書第12章Ⅱ1を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第7回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 司法権の意義と限界に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第7回授業」の小テストに解答すること。
8
授業計画/Class 司法権②(裁判所の組織と司法権の独立、裁判員裁判制度)
事前学習/Preparation 教科書第12章Ⅱ2~3、Ⅲを事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第8回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 裁判所の組織と司法権の独立、裁判員裁判制度の合憲性に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第8回授業」の小テストに解答すること。
9
授業計画/Class 違憲審査制と憲法訴訟①(憲法保障における違憲審査制の意義、憲法訴訟の基礎)
事前学習/Preparation 教科書第13章Ⅰ、Ⅱ1~2を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第9回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 日本国憲法における違憲審査制と憲法訴訟の基礎に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第9回授業」の小テストに解答すること。
10
授業計画/Class 違憲審査制と憲法訴訟②(違憲判決の方法)
事前学習/Preparation 教科書第13章Ⅱ3を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第10回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 違憲判決の方法に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第10回授業」の小テストに解答すること。
11
授業計画/Class 違憲審査制と憲法訴訟➂(処分違憲と違憲判決の効力)
事前学習/Preparation 教科書第13章Ⅱ4を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第11回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 処分違憲の手法と違憲判決の効力に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第11回授業」の小テストに解答すること。
12
授業計画/Class 違憲審査制と憲法訴訟④(立法行為の違憲審査)
事前学習/Preparation 教科書第13章Ⅰ2(3)と【avancee】を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第12回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 立法行為に対する違憲審査に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第12回授業」の小テストに解答すること。
13
授業計画/Class 地方自治と財政①(財政の基本原則)
事前学習/Preparation 教科書第11章Ⅳを事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第13回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 財政の基本原則と判例に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第13回授業」の小テストに解答すること。
14
授業計画/Class 地方自治と財政②(地方自治の基本原則、団体自治、住民自治)
事前学習/Preparation 教科書第14章Ⅱ、Ⅲ1を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第14回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 地方自治の基本原則、現行法制度、関連判例に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第14回授業」の小テストに解答すること。
15
授業計画/Class 地方自治と財政③(条例制定権)
事前学習/Preparation 教科書第14章Ⅲ2を事前に読了し、ノートにまとめておくこと。
コースパワー「第15回授業」のビデオを視聴すること。
事後学習/Reviewing 条例制定権に関してレジュメと配布資料を整理し、ノートにまとめ直すこと。
コースパワー「第15回授業」の小テストを視聴すること。
授業方法/Method of instruction
 講義中心の授業を行う。教科書のほか、オンライン(コースパワー)を通じて、あるいは教室にて、適宜配布するレジュメや資料を活用して進める。授業終了後に、オンライン(コースパワー)で簡単なテストを行うことを予定する。また適宜、レポートやアンケートの提出も求める。
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 90% 基礎知識の習得、専門知識の習得、理論的な思考
2 レポート Report 5% 基礎知識の習得、専門知識の習得、論理的な論述能力、理論的な思考
3 平常点 In-class Points 5% 小テストないし課題とその他の授業参加の積極度
教科書/Textbooks
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1 大津浩・大藤紀子・高佐智美・長谷川憲(共著) 新憲法四重奏(第2版) 有信堂 2017年 9784842010809 3000円(+税) 加えて、コンパクトサイズの六法は必携(特に出版社の指定はしない)
参考書/Reference books
 著者名
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出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 芦部信喜(著)・高橋和之(補訂) 憲法(第7版) 岩波書店 2019年 9784000613224 3200円+税
2 高橋和之 立憲主義と日本国憲法(第5版) 有斐閣 2020年 9784641227842 3520円
3 辻村みよ子・山元一(編) 概説憲法コンメンタール 信山社 2018年 9784797286236 3600円+税
4 長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿(編) 憲法判例百選Ⅰ(第7版) 有斐閣 2019年 9784641115453 2300円+税
5 長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿(編) 憲法判例百選Ⅱ(第7版) 有斐閣 2019年 9784641115460 2300円+税
メッセージ/Message
近現代の民主主義の展開の歴史並びに日本における憲法訴訟に関心のある学生の受講を望む
その他/Others
教師が適宜指定する教科書や資料の当該箇所を事前または事後に熟読して、授業に臨むこと。
キーワード/Keywords
憲法     裁判所     違憲審査制     財政     地方自治