講義内容詳細:言論法B

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 言論法B
英文科目名/Course Title (English) Mass Media Law B
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 大石 泰彦
英文氏名/Instructor (English) OISHI Yasuhiko

講義概要/Course description
テーマ:創作・芸術の自由

この講義は、マス・メディア(放送、出版、映画など)やアーチスト、制作者、プロデューサー等の「表現活動」にかかわるさまざまな法制度および倫理問題を取り扱う。担当者は、就職先としてメディアを目指す学生諸君はもちろん、音楽・美術・映画等に関心を持つ学生がひろくこの授業を受講することを望んでいる。しかし、これらの活動は常に社会の動向とともにあるものであるから、世の中の動きに関心のない者(つまり、継続的に新聞を読み、あわせてテレビ・ニュースを見る意欲・時間のない者)や、「倫理」を考える資格のない者、つまり、自らが「学生としての倫理」を備えていない者の受講は望まない。
達成目標/Course objectives
受講者が、②メディア、アーチスト、ジャーナリストが引き起こすさまざまな事件について、単に印象批評や感情論ではなく、理論的・学問的に分析・批判できるようになること、②そのことを通じて、この社会で自分らしく、主体的に生きていくための基盤を生成すること、それらがこの講義の目標である。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
「言論法A」を履修済みであることが望ましい。講義はそれを前提として進行する。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス(この回のみ、オンデマンド型のオンライン授業)
事前学習/Preparation 「言論法A」を受講した学生は、その内容を復習しておく
事後学習/Reviewing プリント復習
2
授業計画/Class 名誉・プライバシー(1):名誉毀損(概要・免責要件)
事前学習/Preparation 関連判例を一読しておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
3
授業計画/Class 名誉・プライバシー(2):名誉毀損(救済手段)
事前学習/Preparation 関連判例を一読しておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
4
授業計画/Class 名誉・プライバシー(3):プライバシー(制度)
事前学習/Preparation 関連判例を一読しておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
5
授業計画/Class 名誉・プライバシー(4):プライバシー(文化)
事前学習/Preparation ベネディクト「菊と刀」、中根千枝「タテ社会の人間関係」について調べておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
6
授業計画/Class 性表現の自由と規制(1):性表現規制とは何か
事前学習/Preparation 関連判例を一読しておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
7
授業計画/Class 性表現の自由と規制(2):性表現の自由を求める闘い
事前学習/Preparation 「日活ロマンポルノ」について調べておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
8
授業計画/Class 性表現の自由と規制(3):性表現規制をめぐる現状と課題
事前学習/Preparation 「性表現」めぐる最近の事件を集め、調べておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
9
授業計画/Class 差別表現の自由と規制(1):差別表現規制の現状
事前学習/Preparation 「ヘイトスピーチ」について調べておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
10
授業計画/Class 差別表現の自由と規制(2):差別表現の文化
事前学習/Preparation 「放送禁止歌」について調べておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
11
授業計画/Class 差別表現の自由と規制(3):差別表現にどう向き合うか
事前学習/Preparation メディアにおける「差別表現」が問題になった最近の事例を集め、調べておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
12
授業計画/Class 風刺表現(1):風刺表現は「不真面目」か、音楽と風刺(前半)
事前学習/Preparation 1960年代後半の時代状況(特に日本の)について調べておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
13
授業計画/Class 風刺表現(2):音楽と風刺(後半)
事前学習/Preparation 風刺音楽の実例を探してみる
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
14
授業計画/Class 風刺表現(3):美術と風刺
事前学習/Preparation 「反芸術」について調べておく
事後学習/Reviewing 授業に対する感想・意見・質問を提出
15
授業計画/Class 風刺表現(4):風刺表現の自由
事前学習/Preparation 風刺表現をめぐる最近の事件を集め、調べておく
事後学習/Reviewing 授業全体に対する感想・意見・評価を提出
授業方法/Method of instruction
・初回を除き、対面授業(通常型)で実施する。
・講義形式である。講義は、個別テーマごとに担当者が作成するプリント(レジュメおよび資料)に沿って進められる。(「プリント」はコースパワーで配信する。)
・第2回~第14回までの授業後に提出する「授業に対する感想・意見・質問」の締め切りは授業の3日後、授業がすべて終了した後に提出する「授業全体に対する感想・意見・評価」の締め切りは、別途指示する。
・第2回から第14回までの授業後に提出する「授業に対する感想・意見・質問」の分量は600字から800字程度目安。授業がすべて終了した後に提出する「授業全体に対する感想・意見・評価」の分量はその倍程度。

成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% ・第2回~第14回の授業後に提出する「感想・意見・質問」は1回6.5点満点×13回で計84.5点
・授業がすべて終了した後に提出する「感想・意見・評価」は15.5点満点
教科書/Textbooks
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参考書/Reference books
 タイトル
Title
出版社
Publisher
 
1 メディア判例百選 有斐閣
その他/Others
ガイダンスにおいて、受講上留意すべき点について詳しい説明を行う。
キーワード/Keywords
芸術表現の自由     マス・メディア     放送     出版     映画     アーティスト     ジャーナリスト     名誉     プライバシー         差別     風刺