講義内容詳細:多様化するメディア

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 多様化するメディア
英文科目名/Course Title (English) Diversity in the Media
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 久保田 進彦
英文氏名/Instructor (English) KUBOTA Yukihiko

講義概要/Course description
 近年、メディアをめぐる環境は激変しています。その身近な例として、新聞や雑誌購読者の激減、若者のテレビ離れ、NetflixやAmazonなど動画配信サイトの興隆、職業としてのYouTuberの確立などが挙げられます。こうした中、大手の新聞社やテレビ局を中心に形作られた「常識」も大きく変わってきています。デジタル環境は加速度的に発展し、新たなジャーナリズムが次々と勃興しています。また最新ニュースや事件・事故報道の多くは、いまやSNSが発起点です。無数の情報が瞬く間に世界中を飛び交い、もはや「市民一人ひとりがメディア」とさえいえる時代になっています。
 その一方で、膨大な情報の大海原で、私たちは何を得ているのでしょうか。AIでフィルタリングされた「あなたに関心のありそうなニュース」に囲まれ、限られた情報だけの世界で生きてはいないでしょうか。フェイクニュースや偏向情報も数多く紛れ込んでいますが、それを見抜くだけの力やメディアリテラシーを十分に備えているでしょうか。かつてないほど、私たち一人ひとりのメディアへの向き合い方が問われているといえます。
 本講義では、メディア環境は今どのような状況にあり、今後いかなる変貌を遂げて何の役割を果たしていくのかについて、NHKの職員を中心とする複数の講師がリレー方式で講義します。また、公共放送・公共メディアの視点に立ち、情報発信の仕方や災害報道、事件・事故報道の在り方についても論じます。記者やディレクター、アナウンサーといった実務家が、様々な立場や現場から実践報告を行い、デジタル時代の最前線を伝えることで、受講者が国内外のメディアの現状をより深く理解できるようにすることが目的です。さらに、メディアの実例を豊富に解説することを通して、ユーザーがどのようにして情報氾濫社会で賢明な判断をしていくべきなのかを示し、受講者のメディアリテラシー向上の一助となることもねらいます。
達成目標/Course objectives
・21世紀のメディア環境の変遷を説明することができる
・現代のメディアについて多角的・分析的に述べることができる
・公共メディアの特徴と役割について、他メディアと比較対照しながら説明することができる
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクション(オンライン授業・リアルタイム型での実施)
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
2
授業計画/Class 概説:多様化するメディア環境
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
3
授業計画/Class メディア環境の変遷―いま現場はどうなっているのか(1)
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
4
授業計画/Class メディア環境の変遷―いま現場はどうなっているのか(2)
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
5
授業計画/Class 国際部記者の取材現場(1) 情報収集・普遍的なテーマとは
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
6
授業計画/Class 最新の制作手法―メディアを越境する番組・コンテンツ
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
7
授業計画/Class 情報の伝え方―時代ごとの変遷とアナウンサーの役割
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
8
授業計画/Class パネル・ディスカッション(1) 各種マスコミから見たメディア環境の変化
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
9
授業計画/Class 視聴覚教材で学ぶマスメディア
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
10
授業計画/Class 国際部記者の取材現場(2) NHKは米大統領選をこう伝えた
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
11
授業計画/Class 拡大する「権利ビジネス」―スポーツ・映像・著作権
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
12
授業計画/Class メディアの担い手―市民とともに作るマスメディア
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
13
授業計画/Class 世界のメディア、日本のメディア―世界に日本をどう伝えるのか
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
14
授業計画/Class メディア環境の将来―30年後はどうなっているか?
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
15
授業計画/Class パネル・ディスカッション(2) 各種マスコミから見たメディア環境の将来
事前学習/Preparation 特になし
事後学習/Reviewing 講義で学んだ内容を十分に復習するとともに、自分自身の考えを整理してみること
授業方法/Method of instruction
本科目はオンライン講義(リアルタイム型)を中心としたものです。
本科目は、NHKの職員を中心に、NHKから派遣される複数の講師による輪講形式で授業が進められます。
毎回の授業は、スライドと資料を活用して行われます。
学生には積極的な発言が求められることがあります。
成績評価方法/Evaluation
1 100% レポートおよび授業に対する貢献によって評価をします。
その他/Others
(出席について)
毎回、出席チェックを行います。
3分の2以上の出席が単位取得の必要条件です。
ただし出席回数の多寡は成績には反映されません。
(授業内容について)
授業内容の詳細については若干変更になることがあります。
キーワード/Keywords
メディア     ジャーナリズム     メディアリテラシー     国際報道     情報の伝え方