講義内容詳細:朝鮮半島政治論/朝鮮半島の国際政治論Ⅱ

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 朝鮮半島政治論/朝鮮半島の国際政治論Ⅱ
英文科目名/Course Title (English) Korean Politics/International Politics Surrounding Korean Peninsula Ⅱ
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 阪田 恭代
英文氏名/Instructor (English) SAKATA Yasuyo

講義概要/Course description
 この授業では、朝鮮半島をめぐる国際政治について学び、考えます。現代の朝鮮半島をめぐる国際政治の古典的なテキスト『二つのコリアー国際政治の中の朝鮮半島』(邦訳)を読みながら、刻々と変化する朝鮮半島情勢・時事問題もとりあげていきます。朝鮮半島の冷戦・分断・戦争・休戦という歴史を踏まえて、冷戦後から2000年代にかけての朝鮮半島の国際政治の力学について勉強します。テキストの中で扱うトピックは、冷戦終結と南北朝鮮、韓国の民主化・北方外交、北朝鮮問題(核開発問題)、南北関係・周辺国(米中日ロ)との関係です。いうまでもなく朝鮮半島・北東アジアの安全保障は日本の安全保障にも影響を及ぼします。この授業を通して、朝鮮半島・北東アジア、そして日本の安全保障について、共に考え、勉強しましょう。

テキスト
ドン・オーバードーファー、ロバート・カーリン(菱木一美訳)
『二つのコリアー国際政治の中の朝鮮半島(第3版)』共同通信社、2015年(¥3700)
[原書:Don Oberdorfer, Robert Carlin. The Two Koreas: A Contemporary History (3rd ed.)
Basic Books, 2014]
授業では邦訳を利用する。
書籍案内(目次・著者情報)
https://www.kyodo.co.jp/books/isbn/978-4-7641-0682-6/
上記より抜粋:「朝鮮半島現代史の決定版! 元ワシントン・ポスト記者×元米朝交渉現場担当者による、知られざる外交最前線。朴正煕・金日成の時代から金大中・金正日の時代に加え、六カ国協議、北朝鮮核実験、金正日死去、金正恩新体制までの韓国・北朝鮮現代史を克明に記録。98年度アジア太平洋賞大賞を受賞し、国際的評価の高い旧版に最新の学術研究成果を盛り込んだ大幅増補改訂版。」

目次は以下の通り。
序文(第3版への序文、日本語版への序文)
第1章  野鳥さえずる非武装地帯
第2章  始まりの終わり
第3章  深まる苦悩
第4章  カーターの戦慄
第5章  暗殺とその余波
第6章  テロと対話
第7章  ソウルの民主化闘争
第8章  ソウル五輪、国際社会へのデビュー
第9章  モスクワの変心
第10章 立場を変えた中国
第11章 核問題への関与
第12章 脱退と関与
第13章 核兵器をめぐる対決
第14章 死去と合意
第15章 危機の北朝鮮
第16章 関与政策への転換
第17章 米朝枠組み合意の終焉
第18章 混迷の米韓同盟
第19章 裸の王様
終章

なお、授業の回数の関係上、「文献講読」の対象は、以下の通り、主に冷戦後のチャプターを対象とします。
I)序・1章
II)第7-10章 
III)第11-14、15-17,18-19章,終章
*テキストの一部(冷戦時代:2-6章)は参考のみとします。
達成目標/Course objectives
・現代の朝鮮半島の国際政治の歴史と現在について基本的な知識を備えます。時期としては、冷戦から冷戦後の時代を対象とします。
・基本的な知識を踏まえて、現代の朝鮮半島の国際政治をめぐる時事問題・ニュースについて批判的かつ客観的にみる眼を養います。
・課題を通して、文献をまとめ、リサーチ(青学図書館)を行い、口頭で発表し、文章をまとめる能力を向上します。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエン
・授業の概要・シラバスの説明
・文献講読・プレゼンの分担の相談・決定
・授業課題(講読ノート)の作成方法の説明。


事前学習/Preparation ・テキストの目次を確認する。(分担を決めるために必要な情報)

事後学習/Reviewing リアクションペーパー(リアぺ)をCOURSEPOWERへ入力
2
授業計画/Class 第I部(イントロ)(序、1章)
講義・解説  



事前学習/Preparation 読む&ノート:序文・第1章
事後学習/Reviewing レビュー&リアペ:講義を踏まえて振り返り(リアぺ)(対象範囲、上記と同じ。)
3
授業計画/Class 講読・ディスカッション 
(テキスト、序・1章)
事前学習/Preparation 読む&ノート:テキスト(序文、第1章)


事後学習/Reviewing レビュー&リアペ:ディスカッションを踏まえて振り返り(リアぺ)(対象範囲、上記と同じ。)
4
授業計画/Class 第II部 (7−10章)
講義・解説 
事前学習/Preparation 読む&ノート:テキスト(7−10章) 
事後学習/Reviewing レビュー&リアペ:講義を踏まえて振り返り(上記と同じ)
5
授業計画/Class 講読・プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、7−8章)

事前学習/Preparation 読む&ノート:テキスト(7−8章) 
事後学習/Reviewing レビュー&リアペ:(上記と同じ) 
6
授業計画/Class ・講読・プレゼン・ディスカッション 
 (テキスト、9-10章)
・講読ノート1提出へ(授業の後)

事前学習/Preparation ・読む&ノート:テキスト (9-10章)
・プレゼン(指定担当者)は準備

事後学習/Reviewing レビュー&リアペ:(上記と同じ)
7
授業計画/Class 第III部 (11章ー終章)
講義・解説

事前学習/Preparation 読む&ノート:テキスト(11章ー終章)
事後学習/Reviewing レビュー&リアペ:(上記と同じ)
8
授業計画/Class 講読・プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、11−14章)
事前学習/Preparation ・読む&ノート:11-14章 
・プレゼン(指定担当者)は準備

事後学習/Reviewing レビュー&リアペ:講義、テキスト(上記と同じ)
9
授業計画/Class 講読・プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、15−17章)

事前学習/Preparation ・読む&ノート:15−17章
・プレゼン(指定担当者)は準備
事後学習/Reviewing レビュー&リアペ:(上記と同じ)
10
授業計画/Class 講読・プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、18−19章、終章)
事前学習/Preparation ・読む&ノート:18−19章、終章
・プレゼン(指定担当者)は準備
事後学習/Reviewing ・レビュー&リアぺ(上記と同じ)
11
授業計画/Class 総括(1) 
・講読ノートのレビュー
・レビュー・ディスカッション
事前学習/Preparation ・講読ノートのレビュー(各自)
・レビュー・ディスカッション
事後学習/Reviewing レビュー&リアペ
12
授業計画/Class 総括(2)
・講読ノートのレビュー
・レビュー・ディスカッション
事前学習/Preparation ・講読ノートのレビュー(各自)
・レビュー・ディスカッションの準備
事後学習/Reviewing レビュー&リアぺ
13
授業計画/Class 期末課題(1)
・課題の説明
・ファイルのチェック
事前学習/Preparation ・期末課題の作成(ファイル)
事後学習/Reviewing ・期末課題の作成(続き)
14
授業計画/Class 期末課題(2)
・期末課題(仮)のクラス発表&チェック
事前学習/Preparation 期末課題(仮)の作成
事後学習/Reviewing 期末課題(仮)の作成(続き)
15
授業計画/Class 期末課題(3)
・期末課題(仮)のクラス発表&チェック
・期末課題(最終)の提出へ(授業の後)
事前学習/Preparation 期末課題(仮)の作成
事後学習/Reviewing 期末課題(最終)の作成・仕上げ
授業方法/Method of instruction
1、授業の形態
 ・本科目はオンラインで実施します。
 ・初回は「オンライン(オンデマンド型」で実施し、Coursepowerに動画と資料を掲載します。履修について質問などがある場合、Coursepower「質問」へ投稿してください。
 ・2回目以降は「オンライン(リアルタイム型)」(Webex)で実施します。
 ・詳細は授業計画(上記)を参照してください。初回授業・第2回授業ならびにCoursepowerで説明します。
 
2、授業の進め方
 ・授業は講義と文献講読の形式で進めていく。トピックごとに、教員による解説(講義・動画など)、学生によるプレゼン(分担)とディスカッション、課題ノートの作成(授業課題)を進め、最後に期末課題を提出する
 ・授業資料はCoursepowerで共有し、プレゼン資料はGoogle Drive(共有フォルダ)で共有します(予定)。
  
3、教材・資料
 ・授業資料はCoursepowerで共有します。上記の通り、Google Drive(共有フォルダ)も随時、利用します。
 ・テキストは、下記の通りです。受講者は必ず入手してください。
 ・参考文献もあげています。テキストを読むための補足情報として利用してください。
 
4、リアぺ、課題の作成・提出
 ・リアぺ、課題の作成・提出はCoursepowerで行います。

成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 20% ・振り返りとして、講義やディスカッションについてリアクション・ペーパーを、授業の後(期限内)にCOURSEPOWERへ提出。
・プレゼン(指定担当)も平常点としてカウントします。
2 その他 Others 60% 授業課題として、テキストを対象に「講読ノート」を作成し、COURSEPOWERへ提出します。講読ノートでは、テキストの指定セクションについて要約と評価を書きます。作成ならびに提出方法などの詳細は授業で説明します。
以下の通り、2回、期限までに提出。配点は( )内。
講読ノート1(20%):序文、1章、7−10章
講読ノート2(40%):11−14、15−17, 18-19章、終章

3 レポート Report 20% 学期末にレポート(1回)をCoursepowerへ提出します。期末課題の問いを踏まえ、テキストや講読ノートを活用した課題となります。詳細は授業・Coursepowerにて説明します。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
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1 ドン・オーバードーファー、ロバート・カーリン(菱木一美訳) 二つのコリアー国際政治の中の朝鮮半島(第3版) 共同通信社 2015 9784764106826 ¥3700 Kindle版あり
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
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1 田中恒夫 図説 朝鮮戦争 河出書房新社 2011 9784309761626 ¥1800
2 平岩俊司 北朝鮮はいま、何を考えているのか NHK出版新書 2017 9784140885376 ¥820 KINDLE版あり
3 礒崎敦仁・澤田克己 新版 北朝鮮入門 東洋経済新報社 2017 9784492212295 ¥2400 KINDLE版あり
メッセージ/Message
・授業計画は予定です。詳細については授業で説明します。
・「教科書」は大学書店で購入できます。授業(READING)、講読ノート、期末課題で利用します。受講する場合、各自で適した方法で速やかに入手してください。
・授業連絡等はCourse Powerでも行います。COURSEPOWERのお知らせは大学メールに送信されます。連絡を見逃さないように、必ず、スマホやタブレットのメールボックスで大学メールを受信できるよう設定してください。これは授業を受講するうえでの条件(教員との約束)として理解してください。参考資料、課題や期末試験などの連絡もこちらを通じて行います。

その他/Others
*【重要】出席基準(参加基準)については授業(Coursepower)で案内します。原則6回の欠席でFとします。やむを得ない理由による欠席の場合、速やかに教員に連絡・相談し、教員に欠席事由と証明書を提出してください。学期末にまとめて報告しても認めない場合があります。教員から連絡する場合もあるので、メールチェックを怠らないようにしてください。欠席届のフォーマット(記入事項)はCOURSEPOWERに掲示します。そちらを参照して欠席届を作成してください。