講義内容詳細:現代社会とジャーナリズム概論

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 現代社会とジャーナリズム概論
英文科目名/Course Title (English) Journalism in Modern Society
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 東嶋 和子
英文氏名/Instructor (English) TOJIMA Wako

講義概要/Course description
読む、考える、調べる、書く練習を通して、ニュースを読む技能、疑いながら物事を知る技能、よい記事を書く技能を身につける。
達成目標/Course objectives
現代の情報社会に必要なニュース・リテラシーを身につける。自分の頭で考え、調べ、記事を書いてみる。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 『サイエンス・ライティング』『インテリジェンス・ジャーナリズム』を読み、講義の概要を把握する。
事前学習/Preparation 『サイエンス・ライティング』『インテリジェンス・ジャーナリズム』を読む。
事後学習/Reviewing 内容を整理する。
2
授業計画/Class 『サイエンス・ライティング』『インテリジェンス・ジャーナリズム』を読む。入手可能ならば、参考図書として『科学は正しく伝えられているか』(紀伊国屋書店)を読み、科学報道とは何か、記事の書き方を学ぶ。
事前学習/Preparation 教科書、参考図書を読む。
事後学習/Reviewing 内容を整理する。
3
授業計画/Class 『サイエンス・ライティング』第3章(統計を理解して活用する)、第36章(リスク報道)を読み、バランスの取れた報道とリスク・コミュニケーションについて学ぶ。
事前学習/Preparation 『サイエンス・ライティング』の該当部分を読んでおく。調査記事を書くにあたって、必要事項を調べる。
事後学習/Reviewing 内容を整理する。
4
授業計画/Class 『サイエンス・ライティング』第3章、第36章を踏まえ、実際に短い調査報道記事を400~800字程度で書いてみる。
事前学習/Preparation 選んだテーマに関し、調査する。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、推敲して提出する。
5
授業計画/Class 前回の調査報道記事について講評を返す。『インテリジェンス・ジャーナリズム』第3章(疑いながら物事を知る方法)を読む。6つのチェックリストを確認し、ジャーナリズムの4つのモデルの特徴をまとめる。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読んでおく。
事後学習/Reviewing 内容を整理する。講評を踏まえ、前回の記事を推敲する。
6
授業計画/Class 『インテリジェンス・ジャーナリズム』第3章を読み、4つのジャーナリズムのモデルについて、具体的事例を挙げつつ、自分の考えを400~800字程度で書く。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』第3章の4つのジャーナリズムのモデルについて、どんな具体的事例があるか、調べておく。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、推敲して提出する。
7
授業計画/Class 前回の論文について講評を返す。『インテリジェンス・ジャーナリズム』第4章(完全さ)を読み、情報は完全か、そうでなければ何が欠けているかを見極める方法を学ぶ。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読んでおく。
事後学習/Reviewing 内容を整理する。講評を踏まえ、前回の論文を推敲する。
8
授業計画/Class 『インテリジェンス・ジャーナリズム』第4章(完全さ)を読み、ストレートニュース、意味づけするニュース、認証するニュース、パラダイムを変える報道、権力監視の報道について、それぞれの特徴を学ぶ。いずれかを取り上げ、具体的事例を挙げつつ、自分の考えを400~800字程度で書く。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読み、具体的事例を調べておく。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、推敲して提出する。
9
授業計画/Class 前回の論文について講評を返す。『インテリジェンス・ジャーナリズム』第5章(ソース)を読み、情報源を評価する方法を学ぶ。情報源の評価にかかわる具体的事例を挙げ、自分の考えを400~800字程度で書く。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読み、具体的事例を調べておく。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、推敲して提出する。講評を踏まえ、前回の自分の論文を推敲する。
10
授業計画/Class 前回の論文について講評を返す。『インテリジェンス・ジャーナリズム』第6章(エビデンスと検証のジャーナリズム)を読む。いかなるエビデンスが提供され、いかにして検証され、吟味されたかを見極める方法を学ぶ。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読む。具体的事例を調べておく。
事後学習/Reviewing 内容を整理する。
11
授業計画/Class 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の第7章(断定や決めつけ)を読み、ジャーナリズムの4つのモデルによるエビデンスの扱い方の違いを知る。具体的事例を挙げつつ、エビデンスの扱いにかかわる問題について自分の考えを400~800字程度で書く。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読み、具体的事例を調べておく。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、推敲して提出する。
12
授業計画/Class 前回の論文について講評を返す。『インテリジェンス・ジャーナリズム』第8章(いかにして真に重大な問題を発見するか)を読み、信頼できるニュースを見つけるための方法論を学ぶ。重要な問題のリストを作る。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読み、「あなたが最重要課題と考える10項目」のリスト候補を挙げる。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、リストを提出する。講評を踏まえ、前回の論文を推敲する。
13
授業計画/Class 『インテリジェンス・ジャーナリズム』第8章(いかにして真に重大な問題を発見するか)を読み、「あなたが必要なニュースを得ているかをテストする質問」を引きつつ、具体的事例を挙げて自分の考えを400~800字程度で書く。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読み、具体的事例を調べておく。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、推敲して提出する。
14
授業計画/Class 前回の論文について講評を返す。『インテリジェンス・ジャーナリズム』第9章(次世代のジャーナリズムに必要なもの)を読み、ジャーナリズムの8つの特性を学ぶ。終章(物事を知る新しい方法)を読み、「ニュースのリテラシー」について復習する。現代社会とジャーナリズムのあり方について、自分の考えを400~800字程度で書く。
事前学習/Preparation 『インテリジェンス・ジャーナリズム』の該当部分を読み、自分なりの考えをまとめておく。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、推敲して提出する。講評を踏まえ、前回の論文を推敲する。
15
授業計画/Class 前回の論文について講評を返す。「自分の最重要課題10項目」のリストから1つを選び、これまでの学習を踏まえて、調査報道記事または論説記事を1000~1500字程度で書く。
事前学習/Preparation 書くテーマを決め、取材やデータ調べをして論点を整理しておく。
事後学習/Reviewing 内容を整理し、推敲して提出する。
授業方法/Method of instruction
CoursePowerを用いて自己学習形式でおこなう。
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 90%
2 平常点 In-class Points 10%
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
価格
Price
1 デボラ・ブラム他、渡辺政隆監訳 『サイエンス・ライティング』 地人書館 2013年 3800円
2 ビル・コヴァッチ他著、奥村信幸訳 『インテリジェンス・ジャーナリズム』 ミネルヴァ書房 2015年 5500円
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
 
1 ウォーレン・バーケット著、医学ジャーナリズム研究会訳 『科学は正しく伝えられているか―サイエンス・ジャーナリズム論』 紀伊國屋書店
その他/Others
元新聞記者、現フリーランスジャーナリストの実務経験を、読解力、文章力を磨く授業にいかしている。
キーワード/Keywords
実務経験     ジャーナリズム     メディア・リテラシー     ニュース・リテラシー     リスク・コミュニケーション     調査報道     科学報道     記事の書き方     ライティング